愛憎相半ばする母娘の葛藤を描く『同じ下着を着るふたりの女』日本版予告編解禁　西川美和監督からの推薦コメントも

第26回釜山国際映画祭で5冠に輝いた映画『同じ下着を着るふたりの女』が5月13日（土）より公開。このたび、日本版予告編・ポスター・追加場面写真が解禁された。予告編では西川美和監督からの推薦コメントも紹介されている。

本作は韓国の新鋭キム・セイン監督の長編デビュー作。相手を完全に愛することも憎むこともできず、暴力と依存の悪循環に陥った中年シングルマザーの母と20代後半の娘。ふたりの痛切な親子関係を描く。

このたび解禁された予告編は、「わたしたちは誰もが“自分の下着”を手に入れなくてはなりません」というキム・セイン監督のメッセージから始まる。

そして若くしてシングルマザーとなった母スギョンと、その娘イジョンが買い物に訪れたスーパーの駐車場で口論となり、母が娘を車で轢いてしまうという衝撃の場面も描かれる。

本編ではこの件がきっかけとなり、母を相手に娘が裁判を起こす事態へと発展。ただのケンカでは済まされない母娘の差し迫った状況に緊張感が走る。しかし、一方で自身の人生の幸福を求める母の心情にも目を向けた場面もあり、本作が一方的に母を断罪する作品ではないことも示唆されている。

予告編の最後では、いち早く作品を鑑賞した西川美和監督からの推薦コメントも紹介されており、本作が長編初監督であるキム・セイン監督の映画作家としての姿勢を絶賛した。推薦コメント全文は以下にて。

さらに、日本版ポスタービジュアルと追加場面写真も解禁。長編出演デビューとなる娘役のイム・ジホと、『#生きている（Netflix/2019）』『イカゲーム（Netflix/2021）』などにも出演した母役のヤン・マルボクの様々な側面を見ることができる。

『同じ下着を着るふたりの女』は5月13日（土）よりシアター・イメージフォーラムにて公開。

西川美和監督からの推薦コメント

人間は、絶望的に変わらない。しかし、その絶望を引き受けながら、
懸命に出口を探した作家としての姿勢に感動する。