本国ではあまりの残酷さにラーメン業界からクレーム！　タイ発の伝説的スプラッタームービー『人肉ラーメン』完全版で日本劇場初公開

タイ発の伝説的スプラッタームービー『人肉ラーメン』が10月11日（金）よりシネマート新宿ほかにて公開されることが決定した。あわせてポスタービジュアルが解禁となった。

15年前にタイで公開された本作は、壮絶なスプラッタームービーでありながら、“切なく泣けるホラー”としてホラー映画ファンの間でも伝説の作品となっている。タイ本国ではあまりの残酷さにラーメン業界からのクレームを受け、随所にカットが入れられた10分以上の短縮版が公開されたが、今回はインターナショナル完全版で日本劇場初公開となる。

女性主人公・バスは、幼い頃に父親から受けた虐待のトラウマや夫が残した借金の取立に追いかけられ、精神的にも金銭的にも苦しい生活を送っていた。それでも、足の悪い少女と共にひたむきに生きようと屋台を引いて生活費を稼ぐ毎日。そんなある日、激化する反政府デモの波に巻き込まれ、屋台ごと危険な状況に陥ったバスは、学生運動家の青年・アタポンに命を救われる。この出来事をきっかけに、バスは屋台をやめ、一族に伝わる秘伝のレシピで作る“特製ラーメン”を売り出し、新たな生活を始める。やがてラーメン店は繁盛し、アタポンもバスの仕事を手伝ううちに次第に彼女に惹かれていく。しかし、ある日アタポンは裏庭でラーメンの秘伝のレシピに隠された恐ろしい真実を知ってしまうのであった。

撮影、脚本、編集すべてのクリエイティブを行った監督ティワ・モエーサイソンによる独創的な映像美と時間軸を変えた編集は、バスの複雑な内面を繊細に描写し、残酷さと哀しさが絡み合う独自の魅力を放っている。過酷な境遇の中で見せるバスの強さと脆さ、そして秘められたレシピの真実が、観客の心を強く揺さぶり、ホラー映画でありながら深い感動を呼び起こすであろう。

今回解禁されたポスタービジュアルでは、包丁を握るバスの姿が印象的に描かれている。ラーメンの調理中とは思えないほど飛び散った血や具材の断面の生々しさ、そして血にまみれた登場人物たちが、ストーリーの残酷さを予感させる衝撃的なビジュアルに仕上がっている。物語の持つ残酷さと哀しさを情緒豊かに表現し、観る者の期待と不安を煽る。

『人肉ラーメン』は10月11日(金)よりシネマート新宿ほかにて公開。