ほぼ全編オンラインゲーム内で撮影！　ゾンビサバイバルゲームの世界に映画クルーが潜入した『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』予告編解禁

仮想世界にフランスの映画クルーが潜入したドキュメンタリー映画『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』が11月30日（土）から全国順次公開。このたび予告編が完成した。

仮想世界(オンライン)に存在する、ある“島”。そこを舞台に繰り広げられるサバイバル・ゲーム「DayZ」。その島にフランスの映画クルーが潜入し、インタビューを敢行、963時間を過ごした──。クルーは仮想世界とオフラインにいる生身の人間の存在をいやがおうにも感じながら、人間の二面性に直面する。やがてクルーは、現実と仮想世界の境界を探索する旅へ向かう。その終着は果たしてどこなのか？　

今回解禁された予告編は、穏やかなニッツ・アイランドの自然風景から始まり、徐々にそこがゾンビがはびこる場所であることを映し出していく。1匹狼で銃を持って歩き回る者、この世界で生き延びるために畑から野菜を盗む者、現実世界ではビーガン（完全菜食主義者）だがゲームでは人を殺すとあっけらかんと発言する者、教会のような所で人々を救うと言う宗教者のような男など様々なキャラクターが登場する不可思議な世界。

予告編の後半では、ゲームに参加した人々が、仮想世界にのめり込み、現実世界との境界が薄まっていく様子が見えてくる。「信じられないほど不穏な場面の連続」「驚くべき不条理な世界」「世界の終わりを垣間見る98分！」といった海外評が映し出され、人々のモラルや理性が歪んでいく場面が続く。果たして“旅＝ドキュメンタリー”の行く末はどこへ。「狂った“島”へようこそ」と観客を不穏な世界に誘うように予告編は終わる。

ほぼ全編がバーチャル空間で撮影され、先鋭的なドキュメンタリーを上映する第54回ヴィジョン・デュ・レール（スイス）で国際批評家連盟賞を受賞したほか、山形国際ドキュメンタリー映画祭2023審査員特別賞受賞、台湾国際ドキュメンタリー映画祭審査員特別賞を受賞するなど、ドキュメンタリー映画として各国で高い評価を得ている『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』は11月30日（土）〜シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。