チャン・イーモウ監督『満江紅／マンジャンホン』に岩井俊二、久米宏、くれい響ら各界著名人が推薦コメント　本編冒頭映像解禁

チャン・イーモウ監督作品『満江紅／マンジャンホン』が11月21日（金）より全国公開。このたび本編冒頭映像が解禁された。あわせて、映画監督の岩井俊二、フリーアナウンサーの久米宏、映画評論家のくれい響ほか、本作に深い感銘を受けた各界の著名人からの推薦コメントが到着した。

このたび解禁された冒頭映像は、広大な城内を疾走する兵士たちの俯瞰ショットから始まり、長年激しい戦いを続けていた南宋王朝と金による和平会談を目前に、金の使者が何者かによって殺害される事件が映し出される。

現場の混乱の中、本作の主役である下級兵士・張大（ちょうだい）と若き武将・孫均（そんきん）が登場。叔父と甥の関係でありながら、張大を尋問する孫均の姿が映し出され、物語は疑念の渦へと巻き込まれていく。果たして二人は、この事件の真相に辿り着くことができるのか？

当初『紅夢』の続編を撮るために建設されたという壮大なスケールの舞台セットも見どころのひとつ。歴史と人間ドラマが交錯する、巨匠チャン・イーモウ監督ならではのスペクタクルが観る者を魅了する。

あわせて各界著名人からのコメントが到着。映画監督の岩井俊二は「イー・ヤンチェンシーの表現は常に新しさに溢れている。」と主演のイー・ヤンチェンシーの過去の出演作を挙げ、本作における彼の演技力の新境地を表現。また、フリーアナウンサーの久米宏は「チャン・イーモウ監督の腕は冴え渡り、映像は美しく、アクションは激しく厳しい」と、チャン・イーモウ作品監督作品としての本作の圧巻の完成度に感嘆の声を寄せた。また、映画評論家のくれい響は「シリアスもコメディもこなす“中国のムロツヨシ”シェン・トンの多才な魅力。両者が巧みに織りなす化学反応に加え、二転三転どころじゃないダンジョンRPG的展開にハマること間違いなし！！」と中国の国民的俳優シェン・トンの魅力ともに本作の予測不可能な展開の魅力を語った。コメント全文・一覧は以下のとおり。

著名人コメント　※順不同・敬称略

イー・ヤンチェンシーの表現は常に新しさに溢れている。
今回は何を手本にこの演技を発想したのか？
『少年の君』とも『小さな私』ともまったく異なるアプローチで、
最近の若者感を微塵も感じさせずに南宋の武人を演じ切る。
岩井俊二（映画監督）

南宋が舞台の時代劇だ
チャン・イーモウ監督の腕は冴え渡り、映像は美しく、アクションは激しく厳しい
物語の展開は さすがチャン・イーモウだ
飽きさせるという言葉は 彼の辞書にはない
当然の事のように 安心して大団円を迎える事が出来る。
久米宏（フリーアナウンサー）

チャン・イーモウ監督ならではの溜息こぼれる圧倒的な様式美に、
シリアスもコメディもこなす“中国のムロツヨシ”シェン・トンの多才な魅力。
両者が巧みに織りなす化学反応に加え、
二転三転どころじゃないダンジョンRPG的展開にハマること間違いなし！！
くれい響（映画評論家）

朝廷内のカオスを見せる人間関係は文句なしに面白い！
全員が命懸けで嘘をつく。
疑心暗鬼に沈みながら、それでも終わらない騙し合いの連鎖に息を呑む。
登場人物の多さ、タイムリミットまでの緊張感、
一瞬たりとも目が離せずどんどん能動的になり、気づけばこの物語の中に巻き込まれ
ていた。
映画的興奮が全身を貫いた157分。
あっという間の時間だった。
東紗友美（映画ソムリエ）