18世紀初頭、ヴェネツィアに実在したピエタ院にヴァイオリン教師として赴任したアントニオ・ヴィヴァルディと、一人の孤児がヴァイオリンの才能を開花させていく成長を描く師と愛弟子の物語『ヴィヴァルディと私』が5月22日(金)より全国順次公開中。このたび、音楽・映画・カルチャー界の著名人から絶賛コメントが到着した。

音楽ジャーナリストの田中泰は、「クラシック史上最大のヒット曲『四季』の作曲者ヴィヴァルディが、生身の人間として目の前に現れることの、なんと素敵なことだろう」と語り、歴史上の存在として知られるヴィヴァルディの新たな魅力に言及。
さらに、音楽ライター/オペラ・キュレーターの井内美香は、「単なる音楽映画ではなく、映画としての完成度の高さに驚かされる」と評価し、音楽表現だけでなく、人間ドラマとしての深みや映像作品としての完成度の高さを指摘する。
また、バッハ・コレギウム・ジャパン 首席指揮者の鈴木優人は、「プロの演奏家が、若い人たちと仕事をすることは、とても大切なことなんです。世代を超えてひとつの音楽をつくりあげることで、後世につながるものが生まれる」とコメントし、本作で描かれるヴィヴァルディと少女たちの関係性に重ね合わせた。

さらに、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子は、「ヴィヴァルディとチェチリアの究極の純愛に心が震えました」と音楽を通して描かれる二人の関係性に強い共感を寄せ、イラストも描き下ろした。
その他にも、翻訳家の中山エツコや、イタリア映画研究者の石田聖子、ラジオDJ・翻訳家の野村雅夫らが、本作における音楽と映像、そして象徴的なモチーフの豊かさについてコメントを寄せている。コメント全文・一覧は以下のとおり。
『ヴィヴァルディと私』コメント一覧(順不同・敬称略)
クラシック史上最大のヒット曲『四季』の作曲者ヴィヴァルディが、生身の人間として目の前に現れることの、なんと素敵なことだろう。目からウロコの時間がここに!
田中泰:音楽ジャーナリスト
見知らぬ母に言葉を綴り続け、音楽に心を傾け、そして自分自身に向き合う力を得る孤独な少女チェチリアの物語。映像の力で、養育院の厚い壁の内側に生きる少女たちの生活は衣服の感触まで伝わるような具体性を得、外の世界は広がりを感じさせて未知の自由そのものとなる。音楽から生まれた小説が美しい映像になり、そしてまた音楽に還っていく。まるで巡る四季のようだ。
中山エツコ:翻訳家
著名オペラ演出家による傑作!水の都ヴェネツィアに響き渡る圧倒的な音楽―イタリア芸術の粋をご堪能ください。
石田聖子:名古屋外国語大学准教授・イタリア映画研究
『四季』に轟く春雷のごとき師弟の反逆。子猫、仮面、ゴンドラ…。多数のシンボルが音楽と響き合う芳醇。
野村雅夫:ラジオDJ・翻訳家
ダミアーノ・ミキエレットが初めて長編映画を撮ったと知った時は嬉しかった。ミキエレットはオペラ演出家として超売れっ子だが、彼の演出はいつも精緻で、視覚的な鮮やかさでは他の追随を許さず、とても“映画的”であったから。それに、際立った音楽性を持ち、ヴェネツィア出身でもある彼がヴィヴァルディを取り上げたのも納得がいった。
だが『ヴィヴァルディと私』は単なる音楽映画ではない。この作品を観て驚くのは、映画としての完成度の高さである。主人公のチェチリアとヴィヴァルディは、音楽家として以上に人間として実に魅力的に描かれている。チェチリアが自分を見つめるきっかけを与えてくれたのはヴィヴァルディとの出会いであったが、彼女の人生を決めるのは彼女自身に他ならないのだ。
演奏部分も魅力的。ヴィヴァルディの楽曲を奏する場面では、一流の古楽奏者を揃え、瑞々しい響きを実現している。
井内美香:音楽ライター/オペラ・キュレーター
物陰から見つめたり、ヴァイオリンで内に秘めた感情を表現したり、ヴィヴァルディとチェチリアの究極の純愛に心が震えました。これからヴィヴァルディの曲が前と違って聞こえそうです。
辛酸なめ子:漫画家・コラムニスト
プロの演奏家が、若い人たちと仕事をすることは、とても大切なことなんです。世代を超えてひとつの音楽をつくりあげることで、後世につながるものが生まれる
バッハ・コレギウム・ジャパン 首席指揮者:鈴木優人
まとめ(注目ポイント)
- 『ヴィヴァルディと私』5月22日より公開中18世紀ヴェネツィアを舞台に、ヴィヴァルディと孤児チェチリアの絆を描く音楽ドラマ。
- 田中泰ら著名人コメント到着田中泰、井内美香、辛酸なめ子らが、本作の音楽性や人間ドラマを絶賛。
- 「四季」の作曲家を新たな視点で描写歴史上の作曲家ヴィヴァルディを、生身の人間として描き出すアプローチが特徴。
ヴィヴァルディと私
2026年5月22日(金)シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
STORY
1716年、ヴェネツィアのピエタ院。赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリア(テクラ・インソリア)は、母の姿も愛情も知らずにこの院で育ち、毎晩こっそりベッドから抜け出してはろうそくの灯りで、宛名のない母への手紙を綴っていた。院から出て外の世界で暮らすには、母親が迎えに来るか、貴族に見出され結婚するかしかなかった。そんな中、ピエタ院にアントニオ・ヴィヴァルディ(ミケーレ・リオンディーノ)がヴァイオリン教師として赴任すると、卓越したヴァイオリンの技術を持つチェチリアを見出し、第一ヴァイオリンのリーダーに任命する。ヴィヴァルディからの厳しい練習に耐え、ヴァイオリンの腕があがっていくチェチリア。いつしか二人は心を通わせるようになる。そんな折、ピエタ院が決めたチェチリアの結婚相手である将校がトルコとの戦争から戻り、結婚が迫ったある日、事件が起こる……。
監督・脚本:ダミアーノ・ミキエレット
原作:ティツィアーノ・スカルパ 「ヴィヴァルディと私」(河出書房新社刊/中山エツコ訳)
出演:テクラ・インソリア、ミケーレ・リオンディーノ、アンドレア・ペンナッキ
2025/イタリア・フランス/イタリア語/110分/1.85:1/5.1ch/原題:PRIMAVERA/G 字幕翻訳:関口英子 後援:イタリア文化会館
配給:彩プロ
©2025 INDIGO FILM, WARNER BROS. ENTERTAINMENT ITALIA, MOANA FILMS




