2001年の韓国の地方都市を舞台に、J-POPや日本のカルチャーを通して心を寄せ合う男子高校生の姿を描いた韓国映画『君と僕の5分』が6月5日(金)より全国公開。このたび、主人公のギョンファンとジェミンが日本漫画の話で盛り上がり、距離を縮める本編映像が解禁された。さらに、公開を目前にいち早く鑑賞した各界の著名人10名から絶賛コメントが到着した。
2001年、韓国で最も保守的な街といわれた大邱(テグ)に転校してきた高校生のギョンファンは、当時まだタブーだった日本の音楽やアニメの大ファン。昼休みには一人で日本の楽曲をMP3プレイヤーで聴いていた。皆には「オタク」とからかわれるが、隣の席の学級委員ジェミンも実は日本のカルチャーが好きだと知る。学校帰りのバスの中でイヤフォンを分け合いながらJ-POPを聴き、次第に距離を近づける二人。放課後のゲームセンター、CDショップ、映画館。ギョンファンはジェミンにある秘密を告白するが、彼の態度はその日を境に一変する。

日本の大衆文化流入が規制されていた2001年の韓国を舞台に、J-POPを通して心を寄せ合う孤独な高校生たちを瑞々しく描いた『君と僕の5分』。新鋭オム・ハヌル監督の長編デビュー作で、チェチョン国際音楽映画祭、大阪アジアン映画祭をはじめ国内外で高く評価された。挿入歌にglobeの名曲「DEPARTURES」が使われるなど、90年代の多彩な日本カルチャーが登場。当時少数派だった日本カルチャーを愛する若者の喜びや哀しみと同時に、普遍的な青春の抒情を呼び起こす。
今回解禁された本編映像は、主人公ギョンファンとジェミンが日本の漫画や90年代J-POPの好みをめぐる一幕より。「金田一少年の事件簿」と「名探偵コナン」のどちらが好きかというテーマに盛り上がる二人。「コナンは子供が観るものだ」と主張するギョンファンに対して、ジェミンは「人気で言えばコナンのほうが上だろ」と応戦する。二人のやり取りを聞いていたクラスメイトは「オタクめ。漫画でケンカか?」と呆れ気味だが、二人の“論争”は止まらない。
「ドラゴンボール」か「スラムダンク」、「犬夜叉」か「ONE PIECE」と掛け合いが続くが、なかなか好きな作品が噛み合わない。「僕と好みが全く合わない」と拗ねるギョンファンに、ジェミンは「それで怒っちゃったのか」と笑いながら頭をなで、「歌でも聴こう」となだめる。
ギョンファンがMP3プレイヤーを取り出し、自然とイヤフォンを分け合う二人。プレイリストには、BAAD、아무로 나미에(安室奈美恵)、Spitz(スピッツ)、globeの90年代のJ-POPの名曲が並んでいる。ギョンファンが「DEPARTURES」を再生すると、「globeは『FACES PLACES』だ」と譲らないジェミン。やれやれといった様子でそっぽを向くも、イヤフォンは外さないジェミンの姿に、ギョンファンはそっと微笑む…。日本の漫画やJ-POPを好むという共通点を持ちながらも、好みはすれ違う二人。そんな掛け合いを通して、少しずつ心の距離が近づいていく様子を描いた、青春のきらめきが詰まった1シーンとなっている。
また公開を目前に、いち早く映画を鑑賞した著名人より絶賛コメントが到着した。コメントを寄せているのは、ISO(ライター)、エリザベス宮地(映像作家)、カン・バンファ(翻訳家)、暉峻創三(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)、tofubeats(音楽プロデューサー/DJ)、ファーストサマーウイカ(俳優、タレント)、butaji(シンガーソングライター)、ミナモトカズキ(漫画家)、ゆっきゅん(DIVA)、和田彩花(ミュージシャン・文筆家)の総勢10名(※敬称略/五十音順)。
globeが挿入歌として使用されている本作へ、ファーストサマーウイカは「韓国の少年たちが抱える思春期の葛藤と、globeの名曲がこんなにも美しく溶け合うなんて。(中略)歌詞とリンクする描写にニヤリとしたり、彼らのすれ違う淡い感情に、グゥッと胸が締めつけられました」と、小室哲哉とコラボしたこともあるtofubeatsは「2人がイヤホンを分け合って音楽を聞いている時だけは、同じものが大事なんだと確認できたのだろう。そんな存在と出会えた奇跡をglobeが優しく、そして力強く支える」とコメントし、物語とglobeの楽曲が織りなす相乗効果を称賛。
第20回大阪アジアン映画祭で上映され話題を呼んだ本作だが、同映画祭のプログラミング・ディレクターを務める映画評論家の暉峻創三は、「生きることがただ苦しかった青春時代に、特別な音楽や映画の存在が自分を救ってくれた。そんな経験を持っている人なら、誰もが最初から最後まで泣きっぱなしだろう」と絶賛の言葉を贈っている。
観る者それぞれの最も大切な時間に連れていってくれる青春映画の傑作『君と僕の5分』は、いよいよ6月5日(金)より新宿武蔵野館、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開を迎える。公開にあわせて、オム・ハヌル監督が来日し、都内近郊にて舞台挨拶を行うことが決まっている。
著名人コメント ※敬称略・五十音順
■ISO(ライター)
日本文化の本格解禁前夜の韓国。今よりさらに“枠からはみ出ること”を許容しない社会で、性的マイノリティの暗号のように機能するJ-POP。globeの「DEPARTURES」と「FACES PLACES」、響きの異なる二つの名曲が、かつて経験した覚えのある淡い幸福と痛みを呼び覚ます。まだ道半ば、それでも少しずつ時代は良くなっているはずだと『君と僕の5分』は信じさせてくれる。
■エリザベス宮地(映像作家)
90年代を表現するための懐メロとしてではなく、生涯忘れ得ぬ親友への感情としてglobeを扱ったオム監督のセンスと覚悟、日本カルチャーへの深い愛情に胸を打たれました。
主人公と同じく、“自分しか知らない”と思っていた音楽を、初めて誰かと共有できた時のあの衝撃と興奮。
エンドロールの5分1カットに、自分が今も音楽が大好きな理由がすべて詰まっているように感じました。
■カン・バンファ(翻訳家)
片方ずつのイヤホンは、まるで半人前の僕たちみたい。
たどった先は一本道か、それとも分かれ道か――。
こんなに切ない「DEPARTURES」
初めて!
■暉峻創三(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
何一つ音楽の助けを借りず主人公一家の姿を見せていく冒頭の数ショットに、いきなりもう胸が張り裂けそうになる。その切実な情感喚起力が、やがてglobeの曲と歌詞の情感喚起力と融合して、切なさは爆発する。生きることがただ苦しかった青春時代に、特別な音楽や映画の存在が自分を救ってくれた。そんな経験を持っている人なら、誰もが最初から最後まで泣きっぱなしだろう。
■tofubeats(音楽プロデューサー/DJ)
不確かなことばかりの世の中で人と何かを分かち合える瞬間ほど特別なものはない。2人がイヤホンを分け合って音楽を聞いている時だけは、同じものが大事なんだと確認できたのだろう。そんな存在と出会えた奇跡をglobeが優しく、そして力強く支える。
■ファーストサマーウイカ(俳優、タレント)
韓国の少年たちが抱える思春期の葛藤と、globeの名曲がこんなにも美しく溶け合うなんて。
青春のメロディーは、永遠のメモリー。
歌詞とリンクする描写にニヤリとしたり、彼らのすれ違う淡い感情に、グゥッと胸が締めつけられました。
ただの青春映画ではなく、時代背景と国民性、日韓の文化開放の歴史も感じられるのも、とても良かったです。
■butaji(シンガーソングライター)
数十年前の過去と現在を結びつける記憶の再生装置。そんなポップスの役割を映画と共に鮮明に追体験できた。華やかなだけではないし、取り返しのつかない時間の残酷さも愛おしさも誠実に描いた作品だと思った。
■ミナモトカズキ(漫画家)
国は違えど、同じ音楽を聴いて、同じ時代を生きてきたひとりのゲイとして、生きづらさを感じながらも自分の信念を曲げない主人公のギョンファンに、たくさんの希望を感じました。
彼を通して、この映画を通して、誰もが自分らしさを否定しなくていい世の中になっていく事を願ってやみません。
■ゆっきゅん(DIVA)
「ずっと伏せたままの 写真立ての二人」が
本当は「best of my life」だったことを
季節を突き刺すようなKEIKOの歌声が教えてくれる。
君と僕の話なんてうまく出来なかった。
君の好きな歌を好きになりたかった。
僕の好きな歌を聴いてほしかった。
それだけだった。
■和田彩花(ミュージシャン・文筆家)
この物語は懐かしいものだろうか?それとも今っぽいものだろうか?
カルチャーが誰にとっても心の拠り所となるように、
この映画もまた誰かにとっての心の拠り所となりますように
まとめ(注目ポイント)
- 『君と僕の5分』6月5日公開 2001年の韓国を舞台に、日本カルチャーを愛する高校生たちの交流と葛藤を描く青春映画。
- 「コナン派? 金田一派?」の本編映像解禁 日本漫画や90年代J-POPを語り合いながら、少しずつ距離を縮めていく二人の姿を収めた一幕。
- globeの名曲が青春を彩る 挿入歌「DEPARTURES」「FACES PLACES」を通して、少年たちの感情の揺らぎを描写。
- 著名人10名から絶賛コメント到着 ファーストサマーウイカ、tofubeatsらが作品と音楽が生み出す青春の輝きを称賛。
君と僕の5分
2026年6月5日(金)新宿武蔵野館、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
出演:シム・ヒョンソ ヒョン・ウソク コン・ミンジョン イ・ドンフィ
監督・脚本:オム・ハヌル
製作:アン・ビョンレ 製作:イ・エデン 撮影:キム・ヒムチャン 編集:ウ・ヒジョン
照明:ホ・ギヨン 音楽:イ・ミョンロ 美術:キム・ジニョン 製作:gozip studio / AMOROSO FILM
挿入歌:globe「DEPARTURES」「FACES PLACES」(avex globe)
原題:너와 나의 5분 英題:404 Still Remain
日本語字幕:田村麻美 宣伝美術:廣田毅(th design)
提供:JAIHO/SPOTTED PRODUCTIONS/Hulu 配給:SPOTTED PRODUCTIONS/TWIN
2025|韓国|カラー|シネマスコープ|ステレオ|104分|PG-12
© 2025, GOZIP STUDIO & AMOROSO FILM, All rights reserved.




