2022年3⽉、ウクライナ侵攻に抗議し、ロシア国営放送の職を辞したジャンナ・アガラコワが監督した、クロアチア・オランダ・フランス合作映画『A Little Gray Wolf Will Come』が、『さよなら、私のロシア』の邦題で11⽉14⽇(⼟)より東京・ユーロスペースを⽪切りに、全国順次公開されることが決定した。あわせて、ポスタービジュアルと監督コメントが解禁された。

2022年3⽉、ロシア国営放送の海外特派員だったジャンナ・アガラコワは、ウクライナ侵攻に抗議し、職を辞した。「いつの間に私はプロパガンダに加担していたのか?」その答えを求めて彼⼥は過去を遡る。

ジャンナはイタリア⼈の夫と娘のアリーチェとニューヨークで暮らしていた。三歳の時にロシアを離れ、思春期を迎えたアリーチェとはどこか“⾔葉”が通じない。そんな娘にルーツの祖国を知ってもらいたいと、休暇にあわせ三⼈は縦横無尽にロシアを旅した。四つの夏と⼀つの冬の旅を含む家族の記録には、⺟娘のズレとロシアのリアルが映っている。

「ロシア⼈らしさ」を求める⺟を理解しつつも、受け⼊れることも、受け流すこともできないアリーチェ。ロシアを偉⼤で素晴らしい国だと信じ、誇りを胸に仕事を全うするジャンナ。広⼤な⼟地にまばらな⼈家、豊かとは⾔えない⼈々の暮らし、少しずつ濃くなる戦争の気配。伝えられることのないロシアの現実と、語られることのない家族の秘密。そして、アリーチェの決定的なひと⾔をきっかけに、ロシアを巡る家族旅⾏はジャンナの内省の旅へと変貌を遂げる。

ジャンナ・アガラコワは現在、「外国の代理⼈」に指定され、事実上の亡命⽣活を送っている。そんな彼⼥が3年の歳⽉をかけ、数百時間に及ぶ映像から編み上げた本作には、祖国と家族を愛するがゆえに犯した⾃らの過ちと悔恨が包み隠さず描かれ、世界各国の映画祭でソールドアウトが続出するなど注⽬を集めている。ソ連崩壊という動乱の時代に⾃由と変化の兆しを感じて、ジャンナはジャーナリストになり、順調にキャリアを築いていった。

その⼀⽅で、テレビから市井の⼈々の姿が消え、ニュースはプーチン一色に染まっていった。そして始まった戦争は、今も続いている。世界は徐々に変わっていく。その変化に無⾃覚なまま沈黙と妥協を重ねてきた彼⼥が、ジャーナリストとして、⺟として、⾃⾝の良⼼と向き合い完成させた、愛と嘘、そして故郷喪失の痛みを綴った、私的かつ詩的なドキュメンタリー。監督から寄せられたコメントは以下のとおり。

ジャンナ・アガラコワ(監督)コメント
私にとって、2022年2⽉24⽇は、私が信じていたこと、ロシア⼈であることについて教えられてきたこと、私のアイデンティティの基盤となっていたすべてが破壊され、崩れ去った⽇です。私たちは学校で、ロシア⼈は戦争を始めたり、同胞を⾒捨てたりせず、⽼⼈や⼦供たちを守るものだと教えられてきました。しかし、それらはすべて嘘であり、偽りでした。それは私の⼈⽣で最も強烈な衝撃でした。
今回、私の映画が⽇本で上映されることになり、この上なく誇りに感じています。私が⾃ら気づいたことを⽇本の皆さんにお伝えできればと思います。愛国⼼はファシズムからほんの⼆歩しか離れておらず、いかなる国家的・⽂化的アイデンティティよりも、⼈間性こそが重要なのです。
まとめ(注目ポイント)
- 『さよなら、私のロシア』11月14日公開決定ジャンナ・アガラコワ監督によるドキュメンタリーが11月14日よりユーロスペースほか全国順次公開。
- 祖国と家族を見つめる私的ドキュメンタリー四つの夏と一つの冬にわたる家族旅行の記録から、ロシア社会と母娘の葛藤を映し出す作品。
- ウクライナ侵攻を機に人生が一変2022年3月にロシア国営放送を辞職し、「外国の代理人」指定を受けた監督自身の内省を描く。
- 世界の映画祭で高い評価数百時間に及ぶ映像を3年かけて編集し、各国映画祭でソールドアウトが続出するなど注目を集める。
さよなら、私のロシア
2026年11⽉14⽇(⼟)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督:ジャンナ・アガラコワ
出演:ジャンナ・アガラコワ、アリーチェ・サヴォーナ、ジョルジオ・サヴォーナ
2025|クロアチア・オランダ・フランス|ロシア語・イタリア語・フランス語・英語|90分|G
原題:A Little Gray Wolf Will Come ⽇本語字幕:吉⽥ひなこ 字幕監修:⾼柳聡⼦
配給:doodler 配給宣伝協⼒:エスパース・サロウ 宣伝:リガード
🄫2025 LEWA productions - Revolver Amsterdam - Giorgio Savona productions
公式サイト littlegraywolf.jp




