第82回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(審査員大賞)受賞を含む驚異の8冠を達成し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた衝撃作『ヒンド・ラジャブの声』が、9月4日(金)より全国公開。このたび、監督・脚本を務めたカウテール・ベン・ハニアが8月中旬に来日することが決定した。

ハニア監督は今回が初来日となり、本作をはじめ近年手がけた長編映画の多くでプロデューサーを務め、製作上のパートナーともいえるナディム・シェイクルーハとともに来日。日本滞在中の8月18日(火)には、新宿武蔵野館においてふたりが登壇する先行上映会が実施される(上映会の概要・チケット情報は記事下にて)。
チュニジア出身であるハニア監督は、ひとりの男性を通して難民問題や格差社会をシニカルに描き第93回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされた『皮膚を売った男』、ISに加わった姉妹と残された家族たちに迫り第76回カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『Four Daughters フォー・ドーターズ』など、これまでフィクションとドキュメンタリーの境界を探求し続け、国際的な評価を受けてきた。
そんな監督が本作で描いたのは、2024年1月29日にパレスチナ・ガザ地区で起こったヒンド・ラジャブを巡る余りに悲痛な事件。この出来事は、ヒンドの通話音声とともにニュースやSNSで瞬く間に拡散され、世界中の人々に大きな衝撃を与え、そのひとりがハニア監督だった。監督は、その音声を初めて聞いた時のことについて「ずっとその声が頭から離れなかった。彼女の悲劇的な出来事を思わずに、普段の生活を続けることができなくなってしまったんです。この出来事を前に、私は名状しがたい無力感に襲われると同時に、“自分に何かできないだろうか”と考えるようになりました。」と振り返る。
誰も応えることのできなかったヒンドの“助けて”という叫びに突き動かされた彼女は、ヒンドの声を伝えるべく映画化を決意。本作の舞台となるパレスチナ赤新月社やヒンドの母親と連絡を取り、徹底したリサーチを重ねた上で事実に即したかたちで物語を構築し、“ヒンドの声”に敬意を払う形で制作された。
今回の初来日決定に寄せて、監督からメッセージも到着した。「初めて日本を訪れることになり、本当に楽しみにしています!『ヒンド・ラジャブの声』が日本で公開されることを、とても嬉しく思います。日本の皆さんと直接お会いし、この物語を共有できることを心から楽しみに思っています。そしてこの映画が皆さんの心に深く響き、行動を起こすきっかけとなることを願っています。」
カウテール・ベン・ハニア監督来日記念 登壇付き先行上映会 概要
日時:8月18日(火)18時30分上映スタート(上映後、監督・プロデューサーによるQ&A)
ゲスト:カウテール・ベン・ハニア(監督・脚本)、ナディム・シェイクルーハ(プロデューサー)
場所:新宿武蔵野館 スクリーン1(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F)
料金:¥2,000均一 ※ムビチケ使用不可
チケット販売:8月11日(火)正午12時〜
チケット販売ページ https://musashino.cineticket.jp/mk/theater/shinjuku/schedule
詳細:https://hindrajabjp.com/event.html
まとめ(注目ポイント)
- カウテール・ベン・ハニア監督初来日『ヒンド・ラジャブの声』公開を記念し、監督とプロデューサーのナディム・シェイクルーハが8月中旬に来日。
- 8月18日に先行上映会開催新宿武蔵野館で監督・プロデューサー登壇によるQ&A付き先行上映会を実施。
- 実際の事件を映画化2024年1月29日にガザ地区で起きたヒンド・ラジャブの事件を徹底した取材をもとに映像化。
- 『ヒンド・ラジャブの声』9月4日公開ヴェネチア国際映画祭8冠、第98回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートの話題作として全国公開。
ヒンド・ラジャブの声
2026年9月4日(金)新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
STORY
2024年1月29日。人道支援組織「赤新月社」のボランティアスタッフたちは1本の緊急電話を受ける。パレスチナ・ガザ地区から、6歳の少女が助けを求めていた。少女の名前はヒンド・ラジャブ。赤新月社のボランティアチームは電話をつないだまま、救出するためにあらゆる手段を尽くすが、彼女を救出したいという思いとは裏腹に状況は刻一刻と悪化し、次第にいらだちや激しい動揺に襲われていく……。
監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア『Four Daughters フォー・ドーターズ』(23)『皮膚を売った男』(20)
製作総指揮:ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラ、ジョナサン・グレイザー、アルフォンソ・キュアロン
出演:サジャ・キラニ、モタズ・マルヒース、アメル・フレヘル、クララ・フーリ
2025年/チュニジア・フランス/アラビア語・英語/89分/原題:The Voice of Hind Rajab/日本語字幕:松浦美奈/字幕監修:高橋和夫/提供:ニューセレクト/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©MIME FILMS — TANIT FILMS
公式サイト hindrajabjp.com



