海外ドラマ 『ハリー・パーマー 国際諜報局』の日本での配信・放送に先立ち、昨年12月にロンドンで開かれたオンライン記者会見のレポートが到着した。会見には主人公ハリー・パーマー役のジョー・コール、ジーン・コートニー役のルーシー・ボイントンをはじめとする豪華メンバーが出席した。
60年代にジェームズ・ボンドとは対極の主人公として一世を風靡した“元祖黒縁メガネスパイ”が半世紀ぶりに復活する『ハリー・パーマー 国際諜報局』 (全6話)が「スターチャンネルEX」にて5月6日(金)より配信開始。「BS10 スターチャンネル」では6月7日(火)から独占日本初放送が決定し、6月5日(日)15:00からは特別に<吹替版>第1話の先行無料放送も実施される。
本作は1965年にマイケル・ケインが主人公ハリー・パーマーを演じ大ヒットした『国際諜報局』の原作で、世界で1000万部のベストセラーとなったレン・デイトンのスパイ小説「イプクレス・ファイル」を57年ぶりに新たに映像化した作品。『トレインスポッティング』で英国アカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・ホッジが初めてTVドラマの脚本を手掛け、『ブラック・ミラー』のジェームズ・ワトキンスが監督を務める。
新ハリー・パーマー役に抜擢されたのは『ピーキー・ブラインダーズ』で強烈なインパクトを残した注目の俳優ジョー・コール。ジーン役には『ボヘミアン・ラプソディ』のルーシー・ボイントン。映画版では助手に過ぎなかったジーンだが本作では男性優位社会で活躍する優秀な女性スパイとして描く。
今回イギリスでの放送を前に行われた本作の記者会見のレポートが到着。主人公ハリー・パーマー役のジョー・コール、ジーン・コートニー役のルーシー・ボイントン、ウィリアム・ドルビー役のトム・ホランダー、ポール・マドックス役のアシュリー・トーマス、そして脚本のジョン・ホッジと監督のジェームズ・ワトキンスと豪華メンバーが出席した会見のQ&Aの模様は以下の通り。
——ドラマ化の経緯と思いは?
ジョン・ホッジ「10代の頃から原作の大ファンでした。スパイ物は暗い話が多いけど、シリアスな中にユーモアや人との交流の温かさがあり、原作にある人間性や人間愛のようなものを描きたいと思いました」
ワトキンス監督「8年くらい前から映像化の構想がありました。レイシズムとの戦い、女性の扱いなども含んだスパイ・サスペンスというアイデアをジョンに話し、練りました。ウィット、ユーモア、危険なスパイの世界などの原作の持ち味を活かしたいと思いました」
——ハリー・パーマーを演じることにプレッシャーはありましたか。
ジョー・コール「実はハリー・パーマーについて詳しくはなかったのですが、調べるうちにとても重要なキャラクターだとわかり緊張しました。これまでとは違うタイプの役を演じるチャンスであり、偉大なマイケル・ケインの物真似にはならないように心がけました」
——ジーン・コートニーというキャラクターについて。
ルーシー・ボイントン「ジーンはジョンの脚本によって原作よりも深堀りされています。彼女の物語を通じて、60年代の男社会のなかで女性がどういう存在だったか、当時若い女性が体験したことが描かれています」
——ポール・マドックスのキャラクターについて。
アシュリー・トーマス「60年代はアフリカ系アメリカ人に対して人種的抑圧があったという問題をちゃんと扱いたいと監督と話し合いました。この時代、能力の有無に関わらず、黒人が機会を与えられることは少なかった。ポールがCIAエージェントという役職についているのは、彼に大変な能力があるということであり、敬意をもって臨みました」
——ドルビー少佐を演じていかがでしたか?
トム・ホランダー「ジョンが手掛ける初めてのTVドラマで、本当に素晴らしい脚本です。ドルビーは葛藤を抱えたキャラクターで演じるのはとても楽しかった」
——世界中を舞台にしたスケール感のある作品ですね。
ワトキンス監督「ベイルート、南太平洋の島、フィンランドなどが登場します。でも、『007』のような紀行映画にするつもりはありませんでした。ジェームズ・ボンドはスーパーヒーローだけど、ハリー・パーマーは普通の人間です。週末は働かず、料理が好きで、経費を請求する(笑)。そういう生活感のある人物なんです」
——衣装も素晴らしいですね。
ワトキンス監督「1960年代のファッションを研究して、キャラの性格も組み込んで考えました。今はいろいろ大変なことが多いときですから、現実逃避かもしれないけど、エレガントな世界を楽しんで欲しいです」
ハリー・パーマー 国際諜報局
【配信】スターチャンネルEX
<字幕版>5月6日(金)より独占配信スタート※6月1日(水)~6月30日(木)《第1話無料配信》
<吹替版>6月中下旬より独占配信予定
作品公式ページ https://ex.star-ch.jp/special_drama/zMko6
【放送】BS10 スターチャンネル
【STAR1 字幕版】6月7日(火)より毎週火曜23:00ほか 独占放送スタート
※6月5日(日)15:00より <吹替版>第1話先行無料放送※STAR1で吹替版を放送
【STAR3 吹替版】6月9日(木)より毎週木曜22:00ほか 独占放送スタート
放送詳細ページ https://www.star-ch.jp/drama/harrypalmer/sid=1/p=t/
STORY
1963年、冷戦下の西ベルリンに配属されていた英国陸軍軍曹ハリー・パーマーは、軍の物資を盗み東側に横流ししていた罪でロンドンの軍事刑務所に投獄される。その頃、核兵器を開発していた英国人教授が誘拐される事件が起き、ドルビー率いる特別諜報機関W.O.O.Cが救出作戦に動き出す。ドルビーは誘拐に関与している男と一緒に写真に写っていたパーマーを訪ね、服役免除を条件に協力することを要請。かくして諜報員になったパーマーはベルリン、ベイルート、そして米国が原発実験を行う太平洋の環礁へと世界を飛び回る。果たして誘拐事件の黒幕は誰なのか?
【脚本・製作総指揮】ジョン・ホッジ(『トレインスポッティング』)
【製作総指揮】ウィル・クラーク(『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』)
【監督・製作総指揮】ジェームズ・ワトキンス(『ブラック・ミラー』)
【出演】ジョー・コール、ルーシー・ボイントン、トム・ホランダー、アシュリー・トーマス、ジョシュア・ジェームズ、デヴィッド・デンシック ほか
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