『プライベート・ライアン』などの米個性派俳優トム・サイズモアが61歳で死去

『プライベート・ライアン』『ブラックホーク・ダウン』などに出演したアメリカの個性派男優トム・サイズモアが3月3日に死去したことを代理人が発表した。享年61。

サイズモアは2月18日に自宅で倒れ病院に搬送され、脳動脈瘤と診断され生命維持装置で命を繋いでいたが、危篤状態が続き、親族の判断で生命維持装置を外すことを決めた。

1961年ミシガン州生まれ。1989年のオリヴァー・ストーン監督の『7月4日に生まれて』で映画デビュー。98年、スティーヴン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』で演じた軍曹役で賞賛された。

ほかの主な出演作に『ロックアップ』（89）『イントルーダー怒りの翼』（91）『ハーレーダビッドソン＆マルボロマン』（91）『トゥルー・ロマンス』（93）『ワイアット・アープ』（94）『ナチュラル・ボーン・キラーズ』（94）『青いドレスの女』（95）『ヒート』（95）『救命士』（99）『追撃者』（00）『パール・ハーバー』（01）『ブラックホーク・ダウン』（01）『ドリームキャッチャー』（03）など多数。

プライベートでは薬物所持で逮捕されたり、恋人へのDVで有罪判決を受けるなどのトラブルでたびたびメディアに報じられることもあった。

共演経験のあるダニー・トレホは、彼を含む『ヒート』の共演者たちとの集合ショットをTwitterに投稿。「素晴らしい男だった。神はまた一人、英雄を呼び戻した。RIP（安らかに眠れ）、トム・サイズモア」と偲んだ。