『メドゥーサ デラックス』の芸術的なヘアを手掛けた世界的ヘアスタイリスト、ユージン・スレイマンからコメント到着

映画ファンから絶大な支持を得る気鋭の製作・配給会社A24が北米配給権を獲得し、世界中の映画祭でも話題を呼んだ驚異の英国発ワンショット・ミステリー『メドゥーサ　デラックス』が10月14日（土）より全国順次公開。このたび、物語の舞台となるヘアコンテストの芸術的なヘアを手掛けた伝説的ヘアスタイリスト、ユージン・スレイマンからメッセージが到着した。

本作は、年に一度のヘアコンテスト当日に、優勝候補と目されていたカリスマ美容師の変死体が発見され、色彩美と驚異のワンショットで事件の真相を追っていく英国発ゴシップ・ミステリー。監督・脚本は、新鋭トーマス・ハーディマン。美容師の親を持ち、美容院で育った異色の経歴の持ち主で、自身のルーツとしても特別な“髪”をテーマにしたマーダーミステリーを作り上げた。

ヘアコンテストが舞台である本作で、もうひとつの主役とも言えるのが、4人の美容師が作るコンテスト用のヘアスタイリング。そのスタイリングを作り上げたのが、30年もの間、パリ・コレクションをはじめ世界を舞台に活躍し続けるヘアスタイリスト、ユージン・スレイマンである。

1982年に美容師見習いとして働き始めたスレイマンは、トレバー・ソルビーに弟子入り。1995年にジル サンダーのキャンペーンに参加したことから、キャリアは一気に加速。ハイダー アッカーマン、アン・ドゥムルメステール、カルバン・クライン、ミッソーニ、プラダ、ジル サンダーなど、数多くのブランドのために、毎シーズン注目を集めるルックを作り出してきた。レディー・ガガが「アレハンドロ」（2009）のMVで着用しているトリムボブも彼の手によるもの。

またバレンシアガ、ジバンシー、フェンディ、ランバン、エルメス、ヨウジヤマモト、ダナ・キャラン・ニューヨーク、ジョルジオ・アルマーニ・コスメティックス、ギャップ、メゾン・マルジェラなどのキャンペーンでコラボレーションしており、ドルチェ＆ガッバーナ、ドリスヴァンノッテン、セリーヌ、シャネル、クロエ、ルイヴィトン、ケンゾー、ディースクエアード、イッセイ ミヤケ、ステラマッカートニー、ヴィクター＆ロルフ、ヴァレンティノ、トムブラウンなどのランウェイヘアを手がける。

2023年9月のVOGUE UK版はスーパーモデルの先駆けとして活躍してきたリンダ・エヴァンジェリスタ、シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、ナオミ・キャンベルの4人が表紙を飾っているが、そのヘアスタイリングも担当している。

映画の仕事をしてみたいという気持ちはあったというユージン・スレイマンだが、映画に携わると2～3ヵ月は他の仕事ができなくなってしまうため、常に引っ張りだこの状態の彼にその余裕はなかった。しかしトーマス・ハーディマン監督から、映画『メドゥーサ デラックス』の仕事依頼があった時、世界は新型コロナウイルスのパンデミックの真っ最中。コレクションなどの中止が相次いだ為、映画に初挑戦する時間が作れることになった。

また、ハーディマン監督は少年期に美容室でVOGUEなどのファッション誌と出会って以来、ずっとユージン・スレイマンの仕事をフォローしていたそうで、「どうしても一緒に仕事がしたかった」と語っている。その熱意とタイミングがぴったり合った結果と言える。

パリ・コレクションの本格的な準備に入る前、オーストラリアで休暇中のユージン・スレイマンへのオンライン取材が実現し、メッセージが寄せられた。今も一線で活躍し続ける彼が、人生の秘訣についてコメントしている。

ユージン・スレイマン　コメント

すごく軽く捉えてよい、楽しめばよい、ということを伝えたいです。
美容師の方も、そうでない方も、常に人生を楽しんで、実験をして、シリアスに捉え過ぎずに、楽しむことが大切。それに尽きます。
ヘアは、自分にとっては人生です。
皆さんにとって、自分の人生の旅をすること、楽しむこと、実験すること、遊び心を忘れないことを大切にしてほしいです。