韓国芸能界を震撼させた性加害事件をきっかけに制作されたドキュメンタリー映画『成功したオタク』が3⽉30⽇(⼟)より全国順次公開。このたび、オ・セヨン監督の来日舞台挨拶&各種イベントの開催が決定した。また各界著名人からのコメントが到着した。
本作は、あるK-POPスターの熱狂的ファンで、「推し」に認知されテレビ共演も果たし「成功したオタク」と呼ばれたオ・セヨン監督が、推しの逮捕をきっかけに同じような経験をした友⼈たちの話を聞きに⾏き、真の「成功したオタク」とは何なのかを問うた作品。釜⼭国際映画祭ドキュメンタリー・コンペティション部⾨出品、韓国のアカデミー賞と称される⼤鐘賞映画祭 最優秀ドキュメンタリー部⾨ノミネート、そして2022年に韓国国内で公開され⼤きな話題を呼んだ。
この度、オ・セヨン監督の来⽇舞台挨拶の詳細と、各所で開催される公開記念イベントが決定した。「韓国では上映後のQ&Aで“私は〇〇のファンで”と誰かが⾔うと、他の観客も“あ〜”とリアクションをして、みんなで慰め合う雰囲気になりました。悩み相談をする⼈もたくさんいました。私はそれらの悩みを解決することはできませんが、そうして話したり聞いたりするだけでもお互い癒されるんですよね」とオ・セヨン監督が語るように、映画を観て、泣いて笑って話し合うスペシャルなイベントが盛りだくさんとなっている。
各イベント概要は以下のとおり。
◾オ・セヨン監督上映後トークイベント
映画上映後、オ・セヨン監督によるQ&Aを⾏います!
⽇時:3⽉30⽇(⼟)1回⽬の上映、2回⽬の上映終了後
会場:シアター・イメージフォーラム(渋⾕区渋⾕2-10-2)
ゲスト:オ・セヨン監督
※チケット発売は3⽉27⽇(⽔)0時より
https://www.imageforum.co.jp/theatre/
◾前夜祭!映画をもっと楽しむためのトークイベント
桑畑優⾹さんによる公開インタビュー!
⽇時:3⽉28⽇(⽊)19:00〜
会場:チェッコリ
ゲスト:オ・セヨン監督、桑畑優⾹(翻訳家、ライター)
※会場チケットは完売。オンラインチケットはこちら
https://chekccori240328.peatix.com
◾オ・セヨン監督と話そう!
当⽇映画を観た⽅はもちろん、これから観るという⽅はネタバレ有りをご了承の上、じっくりお話ししましょう!
⽇時:3⽉30⽇(⼟)19:00〜
会場:SPBS本店(渋⾕区神⼭町17-3 テラス神⼭1F)
ゲスト:オ・セヨン監督
チケットはこちらから(オンラインあり)
https://spbs20240330.peatix.com/
【神⼾】
◾元SKE48加藤るみさんが語る!
元アイドルで「推される側」だった加藤るみさんが本作を深掘り!
⽇時:4⽉6⽇(⼟)19:40の回上映終了後
会場:元町映画館(神⼾市中央区元町通4丁⽬1-12)
ゲスト:加藤るみ(タレント/映画コメンテーター)
https://www.motoei.com/post_event/seikouotaku_event1/
◾アルテイシアさんと感想おしゃべり会!
アルテイシアさんの進⾏のもと、お客様からの感想をお聞きしながら映画について話すイベントです(もちろん聞き専もOK!)
⽇時:4⽉7⽇(⽇)19:40の回上映終了後
会場:元町映画館(神⼾市中央区元町通4丁⽬1-12)
ゲスト:アルテイシア(作家)
https://www.motoei.com/post_event/seikouotaku_event2/
あわせて各界著名人より絶賛コメントが到着した。コメント全文・一覧は以下のとおり。
著名人コメント
映画のタイトルは「成功したオタク」だが、実際には「推し」の犯罪により、⼀転してしまった⼈たちの話である。彼⼥たちは怒り、とことん考え、同時に⾃分⾃⾝を探す。劇中の⾔葉を借りるなら「オッパたちの事件、傷ついた彼⼥たち」というのがこの映画を最も端的に表しているだろう。
西森路代(ライター・⽂筆家)
「推し」も⼈間。オタクは(きっと)みんな知っている。じゃあ「推し」が⼈でなしだったら……? そりゃなかったことにしたいけれど、できない。だってオタクだって⼈間だもの! そのもどかしさやわりきれなさは、いま、世界中のSNSにあふれていると思います。そんなあふれる想いとカメラを⼿にして、SNSの外の世界に向かっていったオタク、つまり⼈間の映画です。
藤谷千明(フリーライター/『推し問答!あなたにとって「推し活」ってなんですか?』)
「いつも愛してくださってありがとうございます」と推しは⾔う。
その「愛」とは何なのか、よく考える。
彼らの⼈⽣を、オタクはどこまで愛せるのだろう。
愛してよいのだろう?
前田エマ(モデル)
オ・セヨンはカメラを向ける相⼿を絶対に孤独にはしない。それによって、このドキュメンタリーは、社会問題を問う鋭さもありながら、傷ついた⼈に寄り添う温かさも持ち合わせた、唯⼀無⼆の傑作になっている。
柚木麻子(⼩説家)※『成功したオタク』パンフレットより抜粋
誰にだってきっと消化不良なまま癒えない過去があるはず。
オ・セヨン監督が⾃⾝の黒歴史*を曝け出してまで社会に伝えたかったこととは。
体を張って過去の傷と向き合い、成⻑してゆく姿に⼼を動かされました。
YonYon(DJ / SSW / Producer)
愛する「推し」が許されざる姿を⾒せたとき、オタクは推すこと⾃体が内包している切実さとこっけいさの中で⼾惑い、怒り、悲しみ、苦しみ、それでも、他の誰かをまた推してしまう。
推すということはいったい何なのだろう。
ロマン優光(ミュージシャン、ライター)
これ、ある種のシスターフッドムービーとしても、グッときます。
静岡シネ・ギャラリースタッフ
同じ時代に推し活をしていたオタクとして正直観る前は⼾惑いました。
ファンがどのような気持ちで応援しているか、推しが犯罪者になってしまい混乱しているファンの気持ちなどがどのようなものなのか とても繊細に正直に描かれていきます。
真っ直ぐな気持ちが⼼にささり涙が⽌まらなくなりました。
処分を決めたグッズを前に、気が付いたら当時の思い出が蘇って思わず盛り上がってしまうシーンに、分かる〜!!となりました。
最終的には、傷ついた⼼が癒されるような そんな映画でした。
シネマート⼼斎橋スタッフ
『成功したオタク』は3月30日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
成功したオタク
2024年3月30日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
※「成功したオタク」とは⾃分が好きな分野で成功している⼈物や、好きな歌⼿や俳優に会ったことのあるファンなどを意味する。原題の성덕(ソンドク)は“成功したオタク”の略語。
2021年/韓国/85 分/カラー/原題:성덕/英題:FANATIC
監督:オ・セヨン
配給・宣伝:ALFAZBET
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