一昨年の大ヒットが記憶に新しい『オオカミの家』監督デュオ、レオン&コシーニャの待望の最新作で、第 77 回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された『ハイパーボリア人』が2月8日(土)より全国順次公開。このたびオリジナルグッズの発売が決定。また本作の公開を記念し、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて『オオカミの家』と短編『骨』の1週間限定上映も決まった。さらにはタイアップ情報、著名人からのコメント、イラストも一挙解禁された。
『オオカミの家』監督デュオ、レオン&コシーニャの長編2作目は、ギリシア神話やH.P.ラヴクラフトらの創作による「クトゥルフ神話」に登場する架空の民族“ハイパーボリア人”をタイトルに据え、実写、影絵、アニメ、人形、16㎜フィルム、ビデオ、デジタル……と最初から最後まで何が飛び出すかわからない“闇鍋”映画。
このたび、映画オリジナルグッズの発売が決定。アイテムは、Tシャツ2種、アクリルスタンド、ステッカーセット、特色刷りポスター、劇場パンフレットの計6点。Tシャツのデザインは2種類。ひとつは監督であるクリスバル・レオンとホアキン・コシーニャ2人の、本編に登場する際の姿である人形としての顔を背面に配し、前面の胸元には2人のフルネームの文字がアクセントになっているもの。もうひとつは、予告編から大きな話題となっているキャラクター、アバター鹿「アラセリ」の顔を前面に大きくデザインし、背面の首元には原題タイトルロゴがあしらわれている。
アクリルスタンドも、「アラセリ」のインパクト大な全身ビジュアルを起用。ステッカーセットは、監督2人とアラセリを含めた本編にでてくる個性的なキャラクター10種がデザインされている。またポスターは、日本オリジナルデザインを特色印刷したもの。パンフレットには、ラテンアメリカ映画研究の新谷和輝の論考、アニメーション作家で漫画家のひらのりょうのインタビューのほか、監督2人の約5,000字におよぶインタビュー、さらに監督の一人であるホアキン・コシーニャが昨年来日した際に行ったトークの抄録等が掲載されている。
また渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、『ハイパーボリア人』+短編『名前のノート』公開を記念して、2月1日(土)より、『オオカミの家』+短編『骨』の1週間限定上映が決定。上映時間等の詳細は劇場 HP(https://www.imageforum.co.jp/theatre/)にて。
そしてカフェ「CAFE:MONOCHROME」(渋谷)とのタイアップも決定。2月2日(日)よりコラボレーションメニュー「ハイパーボリア・パフェ」の販売がスタート。本作のビジュアルイメージをコラージュした特製ミックスベリーパフェとなっている。なお注文した方には、『ハイパーボリア人』の場面写真がデザインされたオリジナルコースター1枚がプレゼントされる。コースターのデザインは3種。
さらに、八代健志(ディレクター/人形アニメーター)、岩井澤健治(アニメーション監督)、ひらのりょう(アニメーション作家・漫画家)、大森時生(テレビ東京 プロデューサー)、寺嶋夕賀(映画コラムニスト)、吉田悠軌(怪談・オカルト研究)、田中大裕(アニメーション研究者)より絶賛コメントが到着、ひらのからは本作をモチーフにしたイラストも併せて寄せられた。コメント一覧・全文は記事下にて。
『ハイパーボリア人』は2月8日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。オリジナルステッカー付前売り券が1,600 円(税込)で、シアター・イメージフォーラムほか一部上映劇場、メイジャー・ネット通販にて発売中。
オリジナルグッズ詳細
・T シャツ 【レオン&コシーニャ】(M/L):3,800 円
・T シャツ 【アラセリ】(S/M/L):3,800 円
・アクリルスタンド:1,200 円
・ステッカーセット:700 円
・B2 ポスター(特色刷り):800 円
・パンフレット:1,000 円
※全て税込価格
※全国の上映劇場で販売予定(一部劇場・商品を除く)
タイアップ詳細
【場所】CAFE:MONOCHROME(カフェ:モノクローム) https://cafemonochrome.com/
【実施期間】2 月 2 日(日)~
【コラボレーションメニュー】ハイパーボリア・パフェ(オリジナルコースター1枚付)
【販売価格】1,100 円(税別)
著名人コメント
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「ハイパーボリア人」は見ていてとにかく不安になる。
真実の所在を見失うからか、メタが重なりすぎて現在地を見失うからか。
ふと気づく。真実も虚構も全て地続きとなり、
信じがたいスピードで拡張を続ける“私たちが生きる世界”そのものだからかもしれない。
大森時生(テレビ東京 プロデューサー)
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実写と、アニメと、人形と、影絵と…
この映像は説明不可能だ。
不要なのかもしれない。
狂気を超えた表現力にただ戦慄し、奇妙な世界へと引きずり込まれるしか為す術はないのだから。
寺嶋夕賀(映画コラムニスト)
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地球空洞説、ヒトラーの生存説にクローン説、特定民族の宇宙人起源説……。
様々なオカルト・陰謀論的モチーフが、
ひどい悪夢にうなされているかのようにぐるぐると繋がっていく。
そしてこの悪夢は、陰謀論が政治にまで侵食する現代社会そのものなのだ。
吉田悠軌(怪談・オカルト研究)
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自由自在にめくるめくさまざまな技法。
映像作りの鉄則と思われていたことを意にも介さず簡単に踏み越えた奔放な絵作り。
作り手として、自分の常識に疑問を突きつけられた気持ちです。
八代 健志(ディレクター/人形アニメーター)
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『ハイパーボリア人』は、現実と虚構の境界を溶融しながら、
陰謀論がはびこる現代社会の宿痾に深く迫る。
それも、おどろくほどユーモラスな仕方で。
レオン&コシーニャは、映画における「ユーモア」の本質を心得た稀代のアーティストといえよう。
田中大裕(アニメーション研究者)
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ルールに縛られ常識に囚われている現代に、
カウンターパンチを喰らわすハイパー劇薬ムービーです!
岩井澤健治(アニメーション監督)
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レオン&コシーニャによる、物語の"力"と構造への探究が、
驚異と豊かさに満ちた楽しくて恐ろしい作品を生み出した。
彼らの物語はいつのまにかスクリーンを飛び超え、鑑賞者たちを丸呑みにしてしまう!
ひらのりょう(アニメーション作家・漫画家)
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ハイパーボリア人
2025年2月8日(土) より、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
STORY
女優で臨床心理学者でもあるアントーニア(アント)・ギーセンは、謎の幻聴に悩まされるゲーム好きの患者の訪問を受ける。彼の話を友人の映画監督レオン&コシーニャにすると、2人はその幻聴は実在したチリの外交官にして詩人、そしてヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉であることに気づき、これを元にアントの主演映画を撮ろうと提案する。2人に言われるがまま、セラーノの人生を振り返る映画の撮影を始めるアントだったが、いつしか謎の階層に迷い込み、チリの政治家ハイメ・グスマンから、国を揺るがすほどの脅威が記録された映画フィルムを探す指令を受ける。カギとなる名前は”メタルヘッド”。探索を始めるアントだったが、やがて絶対の危機が彼女を待ち受ける……!
監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ 脚本:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ、アレハンドラ・モファット
出演:アントーニア・ギーセン
2024年 / チリ / スペイン語・ドイツ語 / 71分 / カラー / 1.85:1 / 5.1ch
原題:Los Hiperbóreos 字幕翻訳:草刈かおり
© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films
同時上映『名前のノート』
ピノチェト軍事政権下で行方不明になった未成年者たちを追悼する重厚な「描き」アニメーション。映像、音響(合唱)ともに、こちらも若者たちとのワークショップによって生み出された。
監督:クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ 脚本:アレハンドラ・モファット、クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
2023年 / チリ / スペイン語 / 8分 / カラー / 1.85:1
原題:Cuaderno de Nombres 字幕翻訳:草刈かおり
© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films
字幕協力:ひろしまアニメーションシーズン
提供:ザジフィルムズ、WOWOWプラス
配給:ザジフィルムズ
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