カズオ・イシグロの鮮烈な長編デビュー作「遠い山なみの光」を石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』が9月5日(金)に全国ロードショー。このたび、広瀬すず演じる“悦子”と二階堂ふみ演じる“佐知子”が1950年代の長崎で初めて出会う重要なシーンの本編映像が解禁された。
このたび解禁となった本編映像は、戦後間もない長崎で悦子と佐知子が初めて顔をあわせる印象的な出会いのシーン。冒頭、悦子は佐知子の幼い娘・万里子を追いかけ、佐知子たちが住む河岸のバラック小屋へ。家の外で洗濯をしていた佐知子と初めて出会う。

普段あまり人が寄りつくことはないであろう古びた家の前まで来た悦子を怪訝そうな目で見る佐知子に対し、悦子は「はじめまして。この子、そこの橋で喧嘩しとったみたい。大勢の男の子たち相手によ」と先程あった出来事を説明する。だが、佐知子は「あなた、子どもの喧嘩見たことないの?」と長崎弁ではない話し方で切り返し、冷めた態度で洗濯物を続ける。

悦子は「でも例の物騒か事件もあることですし、気をつけたほうが……」と巷を騒がせている陰惨な幼児絞殺事件のことを引き合いに出して畳みかけるが、「それはどうも」とまるで他人事のような素っ気ない返事をする佐知子。そんな佐知子に戸惑いながらもしばしの会話を続け、悦子が帰ろうとしたとき、佐知子は振り向きざまに「あなたどこの人?」と問いかける。

悦子が「私そこの団地に住んどります、緒方悦子と申します」と軽く微笑み答えると、佐知子は「悦子さん、お茶でもどう?ちょっと上がってきなさいよ」と口に笑みを浮かべながら悦子を家に招き入れようとするのだった。不穏さを交えながら、少し驚き不安げな様子の悦子の表情がアップで映し出される。果たしてこの二人はここからどう繋がっていくのか……?
物語の行方、そして福間美由紀プロデューサー曰く「間違いなく異次元の反応が起きるだろうと全員が期待していた。撮影中も二人のツーショットの画の強さは圧巻だった」という初共演の広瀬すずと二階堂ふみの二大俳優の豪華競演にも期待がかかる貴重な本編映像となっている。
動画配信サービス「U-NEXT」では本作の特別番組を独占配信中。2024年6月から始まった本作の撮影舞台裏や、スタッフ・キャストのインタビュー、今年5月のカンヌ国際映画祭の様子など、貴重な映像を交えながら、映画で描かれる世界観や登場人物にまつわる“謎”をさまざまな切り口から掘り下げる全5話。ナレーションは映画にも出演する松下洸平、吉田羊が担当する。
U-NEXT公式YouTubeチャンネルでは、本日より特別番組の最終話(第5話)が公開開始し、全5話が9月30日(火)まで期間限定で無料公開中。「記憶の秘密」を巡る謎多き本作の解像度を高める注目コンテンツ。映画を観る前はもちろん、観た後にも楽しめる内容となっている。
終戦80周年となる2025年にスクリーンに描かれるこの物語は、終戦間もない長崎という、まだ過去にしきれない「死」の記憶と、未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻いていた時代を生き抜いた女性の姿を通し、先の見えない時代を生きる私たちに前へ進む勇気をくれる、感動のヒューマンミステリー。
遠い山なみの光
2025年9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
STORY
日本人の母とイギリス人の父を持ち、ロンドンで暮らすニキ。大学を中退し作家を目指す彼女は、執筆のため、異父姉の死以来足が遠のいていた実家を訪れる。母の悦子は、長崎で原爆を経験し、戦後イギリスに渡ってきていたが、ニキは母の過去を何一つ聞いたことがない。夫と長女を亡くし、想い出の詰まった家で一人暮らしていた悦子は、ニキと数日間を共にする中で、最近よく見るという、ある「夢」について語り始める。それはまだ悦子が長崎で暮らしていた頃に知り合った、佐知子という女性と、その幼い娘の夢だった――。
原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』
出演:広瀬すず 二階堂ふみ 吉田羊 カミラ・アイコ 柴田理恵 渡辺大知 鈴木碧桜 松下洸平 / 三浦友和
製作幹事:U-NEXT 制作プロダクション:分福/ザフール 共同制作:Number 9 Films、Lava Films
配給:ギャガ 助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI
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