『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督最新作『センチメンタル・バリュー』がNOROSHI配給にて、2026年2月20日(金)より全国公開。このたび、本作のヨアキム・トリアー監督と、昨年公開された『秒速5センチメートル』で新海誠作品では初の実写化を成功させた、34歳の若さにして国内外から注目を集めている奥山由之監督のスペシャルな対談が実現した。
今まで発表してきた作品で、日常とその日常における孤独な感情を繊細に描き、高い評価をうけてきた両監督。「家は家族を見ている、家族は家に集まる。陶酔するほどに美しい傑作。」と、本作に絶賛コメントを寄せていた奥山監督は「この数年間で観た新作で本当に最も好きな作品でした」とトリアー監督に率直な思いを伝えると、笑顔をうかべるトリアー監督。

奥山監督は「映画そのものを受け取っているという感覚がいつもある」とトリアー監督作の特徴をあげつつ、今作でも「僕自身の家族の物語のようにも受け取れた」と自分のことのように感動を受けた姉妹のシーンについて言及する。トリアー監督は、スペインの巨匠ルイス・ブニュエル監督の「私は友人のために映画をつくっている」という格言を例としてあげつつ、映画をつくる上での理想を語る。
さらに、家族を描く上でトリアー監督は「小津安二郎監督に大きな影響を受けている」と明かし、小津映画では「話している人と同じくらい聴いている人を重要な存在として描いている」と分析。『センチメンタル・バリュー』における感情表現の豊かな姉・ノーラと、ほとんど聴き手である妹・アグネスのキャラクター性、そして彼女たちを通して家族を理解していくというプロセスにおいて、トリアー監督が影響を受けた小津監督の出身である日本の映画監督の奥山監督が、トリアー監督の描くノルウェーの家族と文化交流していることに喜びを隠せない様子。
「どうしたらこの物語を作り出せるのか想像がつかない凄さがある」と、同じ監督ならではの疑問をなげかける奥山監督。この疑問にも喜びを見せながら、「それが芸術ですよね。私たちが創ろうとしているのは“シネマ”なんです」、「感情の動きや波を見つけることが映画をつくります」と、トリアー監督は映画製作における持論を展開する。たっぷりと映画論を語り合ったふたりは名残惜しそうに対談を終えた。
すでに公開されている海外では大絶賛を浴び、映画祭や賞レースでの快進撃がめざましい本作もいよいよ明日より、日本で公開となる。
センチメンタル・バリュー
2026年2月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
STORY
オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び息子と穏やかに暮らす妹アグネス。そこへ幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴが現れる。自身15年ぶりの復帰作となる新作映画の主演を娘に依頼するためだった。怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶する。ほどなくして、代役にはアメリカの人気若手スター、レイチェルが抜擢。さらに撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知り、ノーラの心に再び抑えきれない感情が芽生えていく──。
監督:ヨアキム・トリアー 『わたしは最悪。』
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
出演:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング
英題:SENTIMENTAL VALUE/2025年/ノルウェー/カラー/ビスタ/5.1ch/133分/字幕翻訳:吉川美奈子/レーティング:G
配給:NOROSHI ギャガ
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