国内外の映画祭で数々の賞を受賞してきたハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ『雌鶏』が9月25日(金)より全国公開。このたび、雌鶏と“イケメン雄鶏”との出会い、そしてまるで彼女の胸の内を代弁するかのようなギリシャの名曲が重なる約3分間の本編映像が解禁された。
本作は、搬送中に逃走した1羽の雌鶏(めんどり)の旅を、人間の尽きない欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描いた、世界で初めてニワトリが主演を務める話題作。CGIや特殊効果に頼ることなく8羽の雌鶏による実演によって撮影を敢行。その高い芸術性と独特な作家性で世界の映画ファンを唸らせた。

今回解禁されたのは、ギリシャの名曲が雌鶏の恋心とリンクする本編映像。レストランオーナーのおじさんが、雄鶏を抱えて車から降りてきた瞬間、ただならぬ気配を感じたのか、じっとその姿を見つめる雌鶏。
異国情緒あふれるギリシャのメロディーが鳴り響くと、雌鶏は何かを察したかのように寝床からすくっと立ち上がり、一目散に駆け出す。おじさんが「仲良くしろよ」と小屋に雄鶏を入れると、雌鶏は尋常ではない速さで駆け寄り、“イケメン雄鶏”をフェンス越しにじっと見つめる。
そこに重なるのが「♪その黒い瞳 見るとめまいがして 胸が激しく高鳴り そして思い出してしまう 昔の恋人を」という歌声。実は雌鶏は、直前に恋人を失ったのだ。まるで雌鶏の恋心そのものを歌っているかのような歌詞が、言葉を話さない雌鶏の感情を浮かび上がらせる印象的なシーンとなっている。
パールフィ・ジョルジ監督は本作を制作する際、自国の政治情勢により、政府の方針にそぐわないアーティストにとって厳しい状況が続いていたことから、資金調達に苦労していた。そこでプロデューサーの提案により、撮影地をギリシャへ移すことに。
本作では難民問題への視点も描かれており、北アフリカやアジアからヨーロッパを目指す人々にとって主要な玄関口のひとつであるギリシャという土地は、物語にも必然性をもたらす舞台となった。そして、そのギリシャという土地は“音楽”の面でも本作に独特の魅力を与えている。
雌鶏が雄鶏と出会うシーンで流れる2曲のギリシャの歌「Επίσημη αγαπημένη(エピシミ・アガピメニ/本命の恋人)」 と「Τα Μαύρα Μάτια Σου(タ・マヴラ・マティア・ス/あなたの黒い瞳)」は、パールフィ・ジョルジ監督自らが選曲したもの。
まるで雌鶏の心情を歌うために作られたように映像と歌詞が見事にリンクしており、本作のために書き下ろされたオリジナル曲なのではないかと思うほど、驚きのシンクロとなっている。
まとめ(注目ポイント)
- 『雌鶏』9月25日全国公開パールフィ・ジョルジ監督による異色のヒューマンドラマが9月25日(金)より全国公開。
- 約3分間の本編映像解禁雌鶏と“イケメン雄鶏”との出会いを捉えた本編映像が解禁。
- ギリシャの名曲が恋心とリンク雌鶏の感情を映し出すように、2曲のギリシャの歌が映像に重なる構成。
- 8羽の雌鶏が主演CGIや特殊効果に頼らず、8羽の雌鶏による実演で撮影された話題作。
- ギリシャが撮影の舞台資金調達をめぐる事情から撮影地をギリシャへ移し、難民問題への視点も描写。
雌鶏
2026年9月25日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
STORY
養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏が、出荷用トラックから脱走。人生初の自由を手に入れた彼女は、刺激と危険に満ちた世界を走り抜け、ワケあり一家が暮らす家へと辿り着く。庭に建つニワトリ小屋で新生活を送るなか、初恋を知り、初めて産んだ卵を温め育てようと決意する。ところが大切な卵は毎日人間に回収されてしまう過酷な現実に直面。人生とは?生きるとは?雌鶏は我が子がヒヨコになる日を夢見る一方、飼い主一家はとある事件に巻き込まれる。そこには両者にとって思いがけない運命が待ち受けていた――。
監督:パールフィ・ジョルジ 脚本:パールフィ・ジョルジ、ルットカイ・ジョーフィア プロデューサー:タナシス・カラタノス
出演:雌鶏(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)、ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラス
2025年/ギリシャ・ドイツ・ハンガリー/96分/ギリシャ語、英語/5.1ch/カラー
日本語字幕:石田淳子 映倫:G区分 配給:ハーク 配給協力:フリック
©2025 Pallas Film-Twenty Twenty Vision-View Master Films-ZDF
公式サイト www.hark3.com/mendori




