米国インディペンデント映画界を牽引するケリー・ライカート監督の初期4作品『リバー・オブ・グラス』『オールド・ジョイ』『ウェンディ&ルーシー』『ミークス・カットオフ』が「U-NEXT」にて2022年1月17日(月)12時より独占配信されることが決定した。
学生時代から映画制作を始め、1994年に『リバー・オブ・グラス』で長編作品デビューを果たしたケリー・ライカート監督。デビュー以降、作品を発表するたびカンヌ、ベルリン、ヴェネチアをはじめとした各国の映画祭に激賞され続けるも、自身の表現を追求するべく、インディペンデントな制作体制を貫き続けてきた。
2019年製作の『First Cow(原題)』(日本公開前)では、アカデミー賞常連で映画ファンから絶大な支持を得ている気鋭のインディペンデント系スタジオ「A24」と組み各国を席巻。現在制作中の最新作『Showing Up(原題)』も4度目のタッグとなるミシェル・ウィリアムズを主演に据え、同スタジオから製作・配給予定と、今最も注目を集めている映画監督のひとりだ。
そんなケリー・ライカート監督がキャリア初期に手がけた傑作と名高い4作品『リバー・オブ・グラス』『オールド・ジョイ』『ウェンディ&ルーシー』『ミークス・カットオフ』が今年7月より特集上映企画「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」として日本各地で一挙上映。
映画界における重要な監督でありながら、なかなか日本で観られる機会がなかった監督の初期作がまとめて観られるということで、本特集上映は大きな話題を集めた。このたびU-NEXTでは、この4作品を独占配信する。
作品概要
『リバー・オブ・グラス』(1994年)
【配信開始日】2022年1月17日(月)12:00
【価格】399円(税込)/2日間
【視聴URL】https://video.unext.jp/title/SID0065158
出演:リサ・ドナルドソン(リサ・ボウマン名義)、ラリー・フェセンデン、ディック・ラッセル
楽園リゾート都市マイアミのほど近く、なにもない郊外の湿地で鬱々と暮らす30歳の主婦コージーは、いつか、新しい人生を始めることを夢見ている…。20代最後の年、故郷に戻ったライカートが、逃避行に憧れ、アバンチュールに憧れ、アウトローに憧れた、かつての思春期の自身に捧げた「ロードの無いロード・ムービー、愛の無いラブ・ストーリー、犯罪の無い犯罪映画」。撮影許可料が払えず、警察から幾多の圧力を受けながら、ゲリラ撮影で完成させた珠玉のデビュー作。
『オールド・ジョイ』(2006年)
【配信開始日】2022年1月17日(月)12:00
【価格】399円(税込)/2日間
【視聴URL】https://video.unext.jp/title/SID0065157
出演:ダニエル・ロンドン、ウィル・オールダム、ターニャ・スミス
もうすぐ父親になるマークは、ヒッピー的な生活を続ける旧友カートから久しぶりに電話を受ける。キャンプの誘い。“戦時大統領”G ・W・ブッシュは再選し、カーラジオからはリベラルの自己満足と無力を憂う声が聞こえる。ゴーストタウンのような町を出て、2人は、ポートランドの外れ、どこかに温泉があるという山へ向かうが…。『リバー・オブ・グラス』から12年、貯めた資金をもとに完成の目処なくスタートした企画だったが、ライカートの評価を一躍高めた2作目。ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード(最高賞)受賞、ロサンゼルス映画批評家協会インディペンデント・フィルム賞受賞。
『ウェンディ&ルーシー』(2008年)
【配信開始日】2022年1月17日(月)12:00
【価格】399円(税込)/2日間
【視聴URL】https://video.unext.jp/title/SID0065235
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ウィル・パットン、ジョン・ロビンソン、ウィル・オールダム
『オールド・ジョイ』に惚れ込み、ライカートに自らアプローチしたミシェル・ウィリアムズを主演に迎えた、一人と一匹の異色のバディが織りなす彷徨譚。ほぼ無一文のウェンディは、愛犬ルーシーと共に新しい生活を始めるため、仕事を求めてアラスカへと向かっている。しかし、途中オレゴンのスモールタウンで車が故障。さらに警察に連行されてしまい、ルーシーは行方不明に…。ライカート自身「これは私の物語でもある」と語る、世界の悲惨と個人の尊厳を描き切った代表作。カンヌ国際映画祭パルム・ドッグ賞受賞。
『ミークス・カットオフ』(2010年)
【配信開始日】2022年1月17日(月)12:00
【価格】399円(税込)/2日間
【視聴URL】https://video.unext.jp/title/SID0065236
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ゾーイ・カザン、ポール・ダノ、ブルース・グリーンウッド
アメリカのアイデンティティの根源たる西部開拓神話が、ライカートのオルタナティブな視点とスタイルによって見事に解体された歴史的一作。1845年のオレゴン。広大な砂漠を西部へと向かう白人の三家族は、近道を知っているという案内人のミークを雇うが、長い1日が何度繰り返されど、目的地に近づく様子はない。道に迷った彼らを襲うのは飢えと互いへの不信感だった…。実在の人物と史実をベースに、当時の女性たちの日記を丹念に読み込み、現代の寓話として生々しく再構築した意欲作。ヴェネチア国際映画祭SIGNIS賞受賞。
©1995 COZY PRODUCTIONS/©2005,Lucy is My Darling,LLC./© 2008 Field Guide Films LLC/© 2010 by Thunderegg,LLC.
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