中国の名匠ロウ・イエ監督の最新作『シャドウプレイ【完全版】』(1月20日公開)のメイキング映像が解禁された。主演のジン・ボーランのインタビューと撮影の様子が収められている。この映像は、本作の裏側を収めたメイキング映画『夢の裏側』(1月20日公開)の本編映像でもある。

本作は、1989年という奇しくも天安門事件が起こった年から、社会主義市場経済が押し進められ激変する中国の30年間を、香港、台湾との離れがたい関係と、ある家族の姿を通して描くネオ・ノアール・サスペンス。2019年第20回東京フィルメックスのオープニング作品として日本初上映されたバージョンに検閲により監督が余儀無くカットせざるをえなかった計5分間のシーンを加え、『シャドウプレイ【完全版】』としている。
今回解禁されたのは、『モンスター・ハント』『クライマーズ』等で、日本でもファンの多い中国の若手スター、ジン・ボーラン(井柏然)のインタビューと撮影の様子を収めたメイキング映像。今回はロウ・イエ監督のリアルさを追求したフィクションの中で、罠に嵌められてもなお真実を追う若き刑事役を演じ、今まで以上に色気とかっこよさをあわせ持つ大人の俳優としての輝きを見せている。
「最初は長回しで撮るから、慣れなかった」と語る彼は、「とにかくアクションがきつくて、身体がついていかない。初めの頃は撮り終わるといつも、吐き気やめまいがした。撮影の翌日は、1 日中寝ていた」と笑いながらインタビューに答えている。確かに映像では、冼(シエン)村の路地、広州の街中でドローンカメラ、ジェイク・ボロックの手持ちカメラ、レールを引いた上に設置されたカメラなどが、彼の姿を追いかけている。
ジェイクが撮影前に「走る。ひたすら走る」と説明しているように、ジン・ボーランは“ひたすら走って”いるのだ。ロウ・イエ監督の指示で、皮膚の表情の変化が見える程度の量でしかメイクをしていないため、彼のリアルな感情がより伝わってくる。
キャストは、ジン・ボーランの他、野心家の不動産会社社長ジャンに、ロウ・イエ組常連のチン・ハオ(秦昊)。市の開発責任者タンに、チャン・ソンウェン(張頌文)。その妻で精神を病んだことがあるリンに、『SHOCK WAVE ショック・ウェイブ 爆弾処理班』のソン・ジア(宋佳)。タンとリンの娘ヌオ役で、『ソウルメイト 七月と安生』のマー・スーチュン(馬思純)。チャンのビジネス・パートナーで台湾人アユン役、『あの頃、君を追いかけた』のミシェル・チェン(陳妍希)等が出演。
同日公開される『夢の裏側』は、ロウ・イエ監督のパートナーで脚本家として『天安門、恋人たち』(共同脚本)『ブラインド・マッサージ』(脚本)のマー・インリー(馬英力)が監督を務めた。ロウ・イエ監督作品がいかにして作られるのか、『シャドウプレイ』の中国公開まで、制作の詳細を撮り切っている。
『シャドウプレイ【完全版】』は1月20日(金)新宿K's cinema、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺他 全国順次公開。
シャドウプレイ【完全版】
2023年1月20日(金)新宿K's cinema、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺他 全国順次公開
STORY
2013年、広州の再開発地区で立ち退き賠償をめぐり、住民の暴動が起こったその日、開発責任者のタンが屋上から転落死する。事故か他殺か、捜査に乗り出した若手刑事のヤンは、捜査線上に浮かぶ不動産開発会社の社長ジャンの過去をたどる。その過程で見えてくるジャンのビジネス・パートナーだった台湾人アユンの失踪事件。転落死と謎の失踪、2つの事件を生んだ愛憎の根本は、ジャンと死亡したタン、タンの妻のリンが出会った1989年が始まりだった。
監督:ロウ・イエ(婁燁)
出演:ジン・ボーラン(井柏然)、ソン・ジア(宋佳)、チン・ハオ(秦昊)、マー・スーチュン(馬思純)、チャン・ソンウ ェン(張頌文)、ミシェル・チェン(陳妍希)、エディソン・チャン(陳冠希)
2018 年/中国/129 分/北京語・広東語・台湾語/DCP/1.85:1
配給・宣伝:アップリンク
©DREAM FACTORY, Travis Wei




