フランス注目の新星バンジャマン・ヴォワザン、恋愛観を語る「年齢など外観的なことは取っ払う」『幻滅』インタビュー映像解禁

19世紀フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックの原作を豪華キャストで映画化した『幻滅』が現在好評公開中。このたび、本作で主演を務め、セザール賞有望新人男優賞を受賞したフランス映画界注目の新星、バンジャマン・ヴォワザンのインタビュー映像が解禁された。

文豪オノレ・ド・バルザックが44歳で書き上げた「人間喜劇」の一編『幻滅̶メディア戦記』を『偉大なるマルグリット』（2015）のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化した本作は、セザール賞において作品賞他、最優秀助演男優賞（ヴァンサン・ラコスト）、有望新人男優賞（バンジャマン・ヴォワザン）を含む最多7冠を受賞しフランス映画界を席巻。200年も前の物語とは思えないほど現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描く社会派人間ドラマだ。

本作で主演を務めたのが、フランソワ・オゾンの『Summer of 85』で日本でも大きな注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザン。本作ではオゾン作品とは打って変わり、初のコスチューム劇で、純粋な青年が野心と欲望に惑わされ堕落していく過程を見事に演じきっている。

このたび解禁されたインタビュー映像では、バンジャマン・ヴォワザンが本作の豪華共演者たちのことや、映画の内容にちなんだ恋愛観について語っている。

フランスの国民的スター、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバールといった大先輩たちとの共演について問われたヴォワザンは「フランスの最高の俳優たちに周りを固めていただいて、こんな素晴らしい経験はないと思う」と語り、撮影現場に毎日通っていたことを明かす。

他の俳優たちが日替わりで現場に出たり入ったりする様子をみて「まるでワルツを踊っているようでした」と独特の言い回しで素晴らしい現場に感謝の意を表した。

また、本作では人妻から若い女優を夢中にさせる魅力的な男性を演じているが、自身の恋愛対象の年齢幅についての質問をぶつけられると「年齢は自分にとって関係ない」ときっぱり。

「人間性が全てであり年齢など外観的なことは取っ払うと思います」というバンジャマンは、「気にいる人に出会えればそれだけで素晴らしいこと。どうしてわざわざその素晴らしい出会いを年齢という理由のために諦めるのかわかりません」とまっすぐな受け答えでインタビューを締めくくっている。

今後の活躍が期待される主演のバンジャマン・ヴォワザンと、フランスを代表する豪華キャスト陣の共演も見逃せない『幻滅』は絶賛公開中。

バンジャマン・ヴォワザン

1996 年パリ⽣まれ。俳優だけでなく脚本家としても活動する若⼿注⽬株。フランソワ・オゾン監督作『Summer of 85』(20)でダヴィド役に抜擢され注⽬を集めた。主な出演作に、『ホテル・ファデットへようこそ』（17）、『さすらいの⼈ オスカー・ワイルド』（18）、『社会から虐げられた⼥たち』(21)など。今後の待機作に、アンドレ・テシネ監督の「Les âmes soeurs」がある。