『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール監督最新作『裸足になって』が7月21日(金)公開。このたび、表現者・アオイヤマダ、映画監督・犬童一心、音楽家・中村佳穂ら各界著名人から絶賛の声が到着。あわせて、主演リナ・クードリによる圧巻のコンテンポラリーダンスシーンを切り取った本編特別映像も解禁された。
第 72 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部⾨に出品された『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール監督が⼿がけた『裸足になって』は、北アフリカのイスラム国家アルジェリアを舞台に、内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢⾒るフーリアの苦難と再生を描く物語。主人公フーリアを体当たりで演じたのは、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などのアルジェリア出身の期待の新星リナ・クードリ。そして、製作総指揮は『コーダ あいのうた』でろう者の俳優として初めてのアカデミー助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーが務める。
このたび本作をいち早く鑑賞した著名人からコメントが到着。東京2020オリンピックの閉会式で圧倒的なパフォーマンスを披露、数々のファッション誌でモデルとしても活躍するなどダンサーとしての枠にはまらない活動を続ける表現者・アオイヤマダは「今すぐ愛する人を抱きしめたい!自由をあたためて、手をつなぐ。私の身体がある限り、私の言葉が存在する」と本作に刺激を受けた様子。
『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』など今なお多くのファンに愛される作品のほか、近年では世界的ダンサーとして活躍する田中泯の踊りを生き様を追った『名付けようのない踊り』など、新たな映像体験を生み出し続ける映画監督・犬童一心は「足で地に触れ、手で人に触れ、 世界に心を開いていく。 理不尽に出会っても怒りに身を任せず、 ダンスで世界を切り開こうとする姿に拍手を送った」と絶賛。
細田守監督『竜とそばかすの姫』で主人公の声・劇中歌を務めて第72回紅白歌合戦へも出場し、様々な形態で、その音楽性を拡張させ続けている音楽家・中村佳穂は「世界に落ちている暗闇の多さ。抜け出せない恐ろしさ、その中で光の形を表現するということ」と想いをコメントしている。
その他にも、米津玄師『Lemon』のMVでは振り付け、出演するなど、ダンサーとして活躍しながら、自らの身体や感情に向き合い映像作品を手がける映画作家、ダンサー、振付家・吉開菜央やTV ・MV・⼤⼿企業CMの出演や振り付けでいま引っ張りだこのダンサー・コレオグラファー・yurinasia、舞台『千と千尋の神隠し』にも出演中の舞踊家・森山開次など、独自の身体表現で発信を続けるクリエイターたちからも本作に共鳴する言葉が届いた。コメント全文・一覧は以下にて。
同時に解禁された本編特別映像は、フーリアが「生きる希望を取り戻すために踊る」コンテンポラリーダンスシーンを切り取ったもの。本作のダンサー・フーリア役を演じるために、約8ヶ月間、月曜から金曜まで毎日8時間近くに及ぶレッスンを続け本作撮影に臨んだというリナ・クードリ。「私は生きたい」―フーリアが生み出す、祈るように踊る姿が、観るひとを釘付けにする。
『裸足になって』は7月21日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー。
著名人コメント全文 50音順/敬称略
★今すぐ愛する人を抱きしめたい!
自由をあたためて、手をつなぐ。私の身体がある限り、私の言葉が存在する。
アオイヤマダ(表現者)
★足で地に触れ、手で人に触れ、 世界に心を開いていく。
理不尽に出会っても怒りに身を任せず、 ダンスで世界を切り開こうとする姿に拍手を送った。
犬童一心(映画監督)
★今日も、世界のどこかで、地獄から這い上がる女性たちの絶望と怒り、愛と勇気が、新たな救いを生み出している。
佐久間裕美子(文筆家)
★身体が覚えているものを信じ抜く。
自分を取り戻した強い眼差しがこちらに突き刺さる。
武田砂鉄(ライター)
★世界に落ちている暗闇の多さ。抜け出せない恐ろしさ、その中で光の形を表現するということ。
中村佳穂(音楽家)
★"音"に注目すると面白い。静寂の中に色々な音が聞こえてきます。それもすごく鮮明に。
主人公の感情を込めた圧巻の手話ダンスシーンは、自分たちも表現者として通じる部分がたくさん詰まっていました。
家族や友情の愛と、ダンスと手話の素晴らしさが詰まった感動の作品です!
HANDSIGN(TATSU・SHINGO)(ボーカル&手話パフォーマー)
★傷つき、怒り、声が出なくても、踊る、踊る、踊る。
いつだって、あなたたちと連帯できる人間でいたい。
いつだって、あなたの隣にいられる魂でありたい。
ふくだももこ(映画監督/小説家)
★自分には自分の地獄しか見えなくて、人には人の地獄があることに気付けない。
でも、それらに想像を馳せてはじめて皆で立ち上がる事ができる。
そんな共生のお話。
松本杏奈(アーティスト・スタンフォード大学3年)
★ダンスは体の中に閉じ込められた声を解き放つ。
どんなに抑圧された社会でも踊ることは決して⽌められない。
森山開次(舞踊家)
★あなたダンサーなの?ありがとう。その一言を感じた。私もダンサーとして胸張って生きる。
yurinasia(ダンサー・コレオグラファー)
★踊りが、観客のために踊られるのではなく、
自分のために、自分たちが失ったもののために、踊るのだということがなによりも尊く思った。
肉体は閉じ込められていたのだとしても、踊りを通して、その魂は解放される。
吉開菜央(映画作家、ダンサー、振付家)
裸足になって
2023年7月21日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
製作総指揮:トロイ・コッツァー 『コーダ あいのうた』
監督: ムニア・メドゥール
出演: リナ・クードリ、ラシダ・ブラクニ、ナディア・カシ
配給:ギャガ 原題:HOURIA/99分/フランス・アルジェリア/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:丸山 垂穂
©THE INK CONNECTION - HIGH SEA - CIRTA FILMS - SCOPE PICTURES FRANCE 2 CINÉMA - LES PRODUCTIONS DU CH'TIHI - SAME PLAYER, SOLAR ENTERTAINMENT
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