本国では2019年アルゼンチン映画での動員No.1の大ヒット、さらにゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞等数多くの映画賞にも輝いた 『明日に向かって笑え!』が8月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他にて全国順次公開。このたび日本版予告編が解禁された。

第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』(09)の脚本家エドゥアルド・サチェリ×主演リカルド・ダリンの再タッグで贈る最新作は、無謀にして最高の大逆転痛快リベンジ・ストーリー。
実際に起きた2001年のアルゼンチン金融危機「債務不履行(デフォルト)」を背景に、現実の鬱憤を晴らす痛快な物語は、2019年トロント国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭に出品され、「小さな町の人々によるアルゼンチン版“オーシャンズ11”誕生」(Variety)、「最後まで目が離せない驚きと楽しさ!」(Hollywood Reporter) と絶賛された。
主人公の元サッカー選手フェルミンを演じるのは、『瞳の奥の秘密』(09)やアスガー・ファルハディ監督『誰もがそれを知っている』(18)、『人生スイッチ!』(14)などで名高いアルゼンチンの至宝リカルド・ダリン。その妻リディアに本作でアルゼンチン・アカデミー助演女優賞受賞のベロニカ・ジナス。そして息子役ロドリゴを演じるのは、リカルドの実の息子で、2018年に日本でも公開され話題となった『永遠に僕のもの』(18)で主人公とともに犯罪に手を染めていく友人ラモンを演じ注目されたチノ・ダリン。
リカルド・ダリンとチノ・ダリンは、本作がなんと親子初共演で、アルゼンチンでも話題に。出演のみならず、本作のプロデューサーとしても名を連ねている。

今回解禁となる予告編は、小さな田舎町でガソリン・スタンドを営むフェルミンと妻リディアが、寂れた町を立て直すため、町はずれに放置されていた農場施設を買い取って、農協を作ろうと動き出す場面から始まる。
古い友人のタイヤ修理店主や列車も止まらない駅の駅長たちなど町民たちはなけなしの貯金から出資に協力し、銀行に預けるが、その直後アルゼンチン金融危機が勃発!
しかもその騒動に乗じて、出資金が奪われてしまう…。動揺し争う彼らだったが、そこには裏の“カラクリ”が。悪徳弁護士マンシーが農場を買って穴を掘らせ、地下金庫をつくり奪った金を隠していたのだ。「奪われた出資金だ」「全員で取り戻すぞ」——かくして奇想天外なリベンジ作戦が始まる!
右往左往する弁護士、そして発砲に大爆発?!「決して希望を捨てない」彼らの奮闘は、果たして大逆転の未来に繋がるのか? 不況も不安も笑い飛ばす、元気なラテン気質溢れるパワーを感じる展開に期待が高まる予告編となっている。
セバスティアン・ボレンステイン監督は、本作について「2001年の経済危機で、アルゼンチンでは実際何百万人もの人々が破産し窮地に追い込まれました。本作では危機の最中、経済的地位の異なる人々が一丸となり、弁護士のマンシーら「エスタブリッシュメント」(体制)に挑戦状を突きつけます。彼らの目的は奪われた夢を取り返すこと。そこで彼らは未知なる領域に踏み入れ、無謀な作戦を実行に移そうとします。心が浮立つ計画ではありますが、ほぼ不可能に近く、それはまるでファンタジーです。でもそこに独特な磁力が生じ、この町の人々が社会の既存システムと立ち向かうために辿る旅が、この物語の核なのです」と語っている。
明日に向かって笑え!
8月6日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次公開
監督・脚本:セバスティアン・ボレンステイン 原作・脚本:エドゥアルド・サチェリ『瞳の奥の秘密』
出演:リカルド・ダリン『瞳の奥の秘密』、ルイス・ブランドーニ、チノ・ダリン『永遠に僕のもの』、ベロニカ・ジナス他
配給:ギャガ 後援:アルゼンチン共和国大使館 協力:インスティトゥト・セルバンテス東京
原題:La Odisea de los Giles/2019/アルゼンチン/スペイン語/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/116分/字幕翻訳:原田りえ
©2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A./KENYA FILMS/MOD Pictures S.L.
公式サイト:gaga.ne.jp/asuniwarae