現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカート監督作『ファースト・カウ』が12月22日(金)より全国公開されるのに先立ち、ケリー・ライカート監督と監督のファンだという三宅唱監督のスペシャル対談が実現。本作の撮影秘話から、監督同士ならではのディープな問答までたっぷりと語りあった。
現代アメリカ映画の最重要作家と評され、いま最も高い評価を受ける監督のひとりであるケリー・ライカート監督作品『ファースト・カウ』は、映画ファンに最も愛される配給会社A24との初タッグが実現し、監督の最高傑作との呼び声も高い話題作。お披露目されるやいなや絶賛の声が上がり、世界中の映画祭で157部門にノミネートされ27部門受賞した。物語の舞台は西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは、ドーナツ作りを通して少しずつ友情を育んでいく。
このたび、かねてよりケリー・ライカート監督の大ファンと公言し、本作に絶賛コメントも寄せた『ケイコ 目を澄ませて』、『夜明けのすべて』の三宅唱監督とライカート監督のオンライン対談が実現。対談動画が解禁された。

まず三宅監督が質問したのは物語が始まる冒頭のシーンについて。いつどのようにして、最初のショットを決めたのかと尋ねると、ライカート監督は「本作を捧げたピーター・ハットン監督のオマージュでした」と語る。
続いて、「本作では“友情”は小さくて見つけづらいものとして表現されているのでは?そこの工夫は?」と、クッキーとキング・ルー2人の友情について疑問を投げかけると、ライカート監督は「クッキーの周りの男たちは殴りかかったり暴力的だけど、キング・ルーとはすぐに会話ができた。そんな驚きや二人の出会いを描きたいと思いました」と、本作のテーマを明かす。
さらに、対談の途中では、ライカート監督が三宅監督に「フィルムメイカーだから分かってくれると思うのですが…」と、脚本やシーンについて解説する場面も。他にも、劇中のショットはどのようにして生まれたのか。また、本作を制作するにあたりどんな作品を参考にしたのか。三宅監督の投げかけに応える形で、ライカート監督は細かなシーンのディテールまで解説をしていく。
そして最後に、観客に期待することについて。ライカート監督は「理想としては自分の作品を映画館で観た後、全く違う解釈や意見を持ってくれると面白いですね」と、日本の観客へ呼びかけた。
『ファースト・カウ』はいよいよ今週末12月22日(金)より全国公開。
ファースト・カウ
2023年12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
STORY
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだったー!
監督・脚本: ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
2019/アメリカ/英語/カラー/ 5.1ch/原題:First Cow/日本語字幕:中沢志乃
配給:東京テアトル、ロングライド
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公式サイト http://firstcow.jp/




