昨年の第76回カンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映された、ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督の最新短編『火の娘たち』が前作『ヴィタリナ』とあわせて3月23日(土)から1週間限定でユーロスペースで劇場公開されることが決定した。あわせてポスタービジュアルが解禁された。

『火の娘たち』は3つに分割された画面に一人ずつ異なる女性が映し出される、チェーホフの「三人姉妹」から着想を得た物語。火山のマグマが迫る各々の場所で彼女たちは孤独や苦難、仕事の苦労、そして不屈の精神について歌う。美しいながらも煉獄のようなその場所で、まるで賛美歌のような幽玄な音楽が奏でられる、異形のミュージカル映画。

『ヴィタリナ』はカーボ・ヴェルデからリスボンにやってきたひとりの女性の姿を描く物語。ヴィタリナは出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じて待ち続けていたが、夫は数日前に亡くなり、すでに埋葬されていた。彼女は亡き夫の痕跡を探すかのように、移民たちが暮らす街にある、夫が住んだ部屋に留まることを決意し、その部屋の暗がりで自らの波乱に満ちた人生を語り始める。自身の名前と同じ主人公を演じたヴィタリナ・ヴァレラ。虚実の狭間で自らの半生を言葉に託し、語りかけるその存在感は見る者を圧倒し、ロカルノ国際映画祭で女優賞を受賞した。
火の娘たち
ヴィタリナ
2024年3月23日(土)〜29日(金)ユーロスペースにて期間限定公開
◉『火の娘たち』第76回カンヌ国際映画祭特別招待作品
監督:ペドロ・コスタ
出演:エリザベス・ピナール、アリス・コスタ、カリーナ・ゴメス
ポルトガル / 2023 年/カーボ・ヴェルデ・クレオール語/DCP/ 8分
原題:As filahas do Fogo 英題:The Daughters of Fire
◉『ヴィタリナ』第72回ロカルノ国際映画祭金豹賞&女優賞 ダブル受賞
監督:ペドロ・コスタ
出演:ヴィタリナ・ヴァレラ、ヴェントゥーラ、マヌエル・タヴァレス・アルメイダ、フランシスコ・ブリト、マリナ・アルヴェス・ドミンゲス、ニルサ・フォルテス
ポルトガル/2019年/ポルトガル語・クレオール語/DCP/130分
原題:Vitalina Varela
配給:シネマトリックス




