本年度アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネートを果たしたドイツの新鋭イルケル・チャタク監督最新作『ありふれた教室』がいよいよ本日5月17日(金)より全国公開中。このたび監督から日本へのメッセージ映像と本編映像「パニック篇」が解禁となった。
本作は現代の中学校を舞台にした学園映画でありながら、このジャンルのポジティブなイメージを根こそぎ覆す破格の問題作。ある新任女性教師の視点で進行する物語は、校内で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと激しくうねり、わずか数日間で学校の秩序が崩壊してしまう異常な事態へと突き進んでいく…。本年度アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネートを果たした本作は、これが日本劇場初公開となるドイツの新鋭イルケル・チャタクの長編4作目にあたる最新作。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティーでいつ暴発しても不思議ではない“今そこにある脅威”を見事にあぶり出す。
このたびイルケル・チャタク監督より日本公開に向けたメッセージ動画が到着。「ドイツのハンブルクで次回作に取り組んでいます。日本でお会いしたかったのですが、かないませんでした。映画を気に入り、評判を広めてくれたらうれしいです」と、今回は来日が叶わなかったチャタク監督だが、最後は日本語で「ありがとうございます」と挨拶し、締めくくっている。
あわせて解禁となった本編映像では、「学校新聞」を作成中の生徒たちが盗難事件のことで、カーラにインタビューするシーンが切りとられている。「なんで生徒が疑われたんです?」と、生徒たちは、学校、教師に対する不信感をあらわにした。しまいには「学校には監視カメラが?」とカーラに問いかける。盗難事件をめぐる学校側の対応が噂となり広がりはじめていたのだ。

これまで良好な関係と築いてきたと思われるカーラと生徒たちだが、もはや崩壊の危機に瀕していた…。部屋を出たカーラは、すれ違う職員のブラウスに違和感を覚え、後ろをついていく。しかし、どうも様子がおかしい。カーラが覚えた違和感とは…。孤立無援の窮地に追いやられていく様子がうかがえるシーンとなっている。
カーラ・ノヴァク役を演じたレオニー・ベネシュは、「本作の脚本に心を動かされました。非常にエキサイティングな物語と思ったのです」と語り、「自分自身の中にカーラ・ノヴァクという人物を見たわけではないし、役柄に惹かれたわけでもなかった。ただ興味深かったのです。賢い人物が作品を手がけているということを知り、監督がどんなことを考えているか知りたいと思いました」と、本作への想いを明かした。
さらには、「『ありふれた教室』は社会に存在するディベート文化に対する批判なのだと思います」と作品を分析し、「カーラ・ノヴァクは、全てにおいて正しい行動で対処したい人物ですが、様々な理由で失敗を繰り返す。それは意図的に、また無意識のうちに誤解されることから起こる。チャタク監督は、私たちの“今”に存在する根本的な事柄を捉えていると思います」と述べた。
『ありふれた教室』は全国公開中。
ありふれた教室
2024年5月17日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋他全国公開
STORY
仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始。するとカーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていた。やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立を招いてしまう。カーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくのだった……。
監督・脚本:イルケル・チャタク 出演:レオニー・ベネシュ(『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』『白いリボン』)
2022年/ドイツ/ドイツ語/99分/スタンダード/5.1ch/原題: Das Lehrerzimmer /英題: The Teachers’ Lounge /日本語字幕:吉川美奈子/提供:キングレコード、ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/G
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