3人の愛娘を殺されてもなお共存の可能性を信じ、ヒューマニティに基づき行動するガザ地区出身の医師、アブラエーシュ博士に迫るドキュメンタリー『私は憎まない』が10月4日(金)より全国順次公開。このたび予告編が解禁された。
ガザ地区の貧困地域、ジャバリア難民キャンプ出身の医師で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったイゼルディン・アブラエーシュ博士は産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わってきた。「ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の赤ちゃんの違いは?みんな同じく生まれたての赤ちゃんだ」と、共存が可能であることを自らの医療で体現してきた。彼は、ガザからイスラエルの病院に通いながら、病院で命が平等なように、外の世界でも同じく人々は平等であるべきだと、分断に医療で橋を架けようとする。しかし、両者の共存を誰よりも望んできた彼の赦しと和解の精神が、究極の試練にさらされる。

今回解禁された予告編は、ノーベル平和賞に5度ノミネートされたガザ地区出身医師、アブラエーシュ博士が自らの生い立ちを語るシーンで始まる。「私はパレスチナ難民としてガザの難民キャンプで生まれ育った。あるのは悲惨さと貧困だった。そこから抜け出す方法は教育だけだと気づいた」と医師を目指したきっかけを語る。

苦労してイスラエルで働くパレスチナ人初の医師になったアブラエーシュ博士。しかし2009年1月、アブラエーシュ博士の自宅がイスラエル軍の戦車の砲撃を受け、3人の娘と姪が殺害されてしまうという悲劇が起きる。砲撃直後、博士の涙の叫びの肉声はイスラエルのテレビ局で生放送され、イスラエル中に衝撃と共に伝わった。

大切な家族を奪われてもなお共存の可能性を信じて行動を重ねるアブラエーシュ博士は“中東のガンジー、マンデラ、キング牧師”とも呼ばれる存在となる。「私の娘たちは死んでいない。遠くにいるだけだ。私は日々彼女たちに語る。“諦めていない”。力を尽くして、悲劇を必ずプラスに変えてみせる。すべての人のために。“忘れないよ”と」という博士の涙の訴えで映像は締めくくられている。
『私は憎まない』は10月4日(金)アップリンク吉祥寺 他にて全国順次ロードショー。
私は憎まない
2024年10月4日(金)アップリンク吉祥寺 他にて全国順次ロードショー
監督:タル・バルダ
脚本:タル・バルダ、ジェフ・クライン、サスキア・デ・ボア
プロデューサー:ポール・カデュー、マリーズ・ルイヤー、イザベル・グリッポン、タル・バルダ
製作総指揮:マヤ・カデュー=ルイヤー、マルタン・カデュー=ルイヤー、マリーズ・ルイヤー
撮影:ハンナ・アブ・アサド 編集:ジェフ・クライン
音楽:ロベール・マルセル=ルパージュ サウンドデザイン:マルタン・カデュー=ルイヤー
登場人物:イゼルディン・アブラエーシュ、クリスティアン・アマンプール、シュロミ・エルダー 他
制作:Filmoption 配給:ユナイテッドピープル
92 分/カナダ・フランス/2024 年/ドキュメンタリー
©Filmoption
©Famille Abuelaish




