幼少期の性被害によって人生を大きく変えられた2人の少年の行く末を描き、世界各国の映画祭で大きな反響を呼んだ映画『ミステリアス・スキン』が4月25日(金)より全国ロードショー。本作のキャストの一人で、今年2月に39歳の若さで帰らぬ人となったミシェル・トラクテンバーグの本編映像と場面写真が解禁された。
ミシェル・トラクテンバーグの俳優としてのキャリアは主演のジョセフ・ゴードン=レヴィット&ブラディ・コーベットと同様、子役から始まった。3歳からテレビやCMに出演、スクリーンデビューは10歳。『ミステリアス・スキン』の撮影当時は19歳で、ジョセフ&ブラディとほぼ同年代。映画出演としては6作目となる本作では、幼い頃から仲良しだったニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)へ叶わぬ恋心を持ちながら、どこか危険な香りを振りまきながら真実の愛を求め生き急ぐ彼を心配し続ける、健気な親友ウェンディを演じた。

今回解禁された本編映像では、そんなニールとの地元でのやり取りが描かれている。男を買う場所として地元で知られた公園には「金・土/3~4時/若くてやる気あり」の伝言。それを「自分のことだ」と、傷ついた股間を見せつけながらどこか誇らしげで悪戯めいたニール。そんな彼の不安定な魅力に抗いながら、ただひたすら心配するウェンディ。深夜、ひとけのない野外劇場のスクリーンを前に「私たちのこれまでを振り返る映画を観たい、最後はここに立つシーン、二人きりで」。いまは亡きミシェル・トラクテンバーグが初期キャリアの最高傑作として残した名シーンのひとつだ。

そんなミシェルの魅力をいち早く見抜いていたグレッグ・アラキ監督は「彼女は本当に生命力に満ち満ちた明るい人間で、同時に素晴らしい女優でした。こんなに若くして亡くなったと知り、『ミステリアス・スキン』のキャストや関係者、私たち全員にとってとても悲しいことです」と、近年のインタビューで語った。

本作の出演後、物理が得意な秀才女子学生がフィギュア・スケートの世界にのめり込んでゆく姿を描いた青春ドラマ『アイス・プリンセス』(2005)や、『暗闇にベルが鳴る』(1974)をリメイクしたホラー映画『ファイナルデッドコール 暗闇にベルが鳴る』(2006)などの主演作やいくつものテレビシリーズを経て、2008年から放送された人気テレビシリーズ『ゴシップガール』のジョージーナ・スパークス役が大きな話題となり、そのカリスマ的な悪女キャラクターで新たな人気を獲得した。また、声優としても活動し、アニメ作品にも参加。
後年、公の場に姿を現すことのなかったミシェルだったが、2025年2月26日、突然の訃報が届く。ニューヨークの高級アパートメントの自宅で意識不明で倒れているミシェルが発見されたのだ。検視の結果、「死因は不確定」の不審死とされたが、遺族はこれに異論を唱えているとニューヨークポストの記事で掲載された。報道によると後年は病に苦しんでいたという。短くも鮮烈な生を駆け抜けた彼女の輝きは、いまもなおスクリーンの中で静かに生き続けている。
ミステリアス・スキン
2025年4月25日(金)より渋谷ホワイトシネクイントほか全国ロードショー
ブラディ・コーベット ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ミシェル・トラクテンバーグ ジェフリー・リコン ビル・セイジ メアリー・リン・ライスカブ エリザベス・シュー
監督・脚本:グレッグ・アラキ 原作:スコット・ハイム『謎めいた肌』(ハーパー・コリンズジャパン刊)
製作総指揮:マイケル・J・ワーナー、ヴァウター・バレンドレクト 製作:メアリー・ジェーン・スカルスキー、ジェフリー・レヴィ=ヒント、グレッグ・アラキ 撮影監督:スティーヴ・ゲイナー(ASC) プロダクションデザイン:デヴォラ・ハーバート 衣装デザイン:アリックス・へスター 音楽:ハロルド・バッド、ロビン・ガスリー 音楽監修:ハワード・パー 製作会社:アンチドート・フィルムズ、デスパレート・ピクチャーズ
2004年|105分|アメリカ|英語|アメリカンビスタ|5.1ch|原題:Mysterious Skin|字幕翻訳:安本熙生|R15+
配給・宣伝:SUNDAE
©MMIV Mysterious Films, LLC




