「毎月24日はA24の日」として行われている「A24×ハピネットファントム・スタジオ×TOHOシネマズ」によるコラボレーション上映企画の第7弾は、『aftersun/アフターサン』と『mid90s ミッドナインティーズ』の併映に決定した。A24発掘の新星たちが描いたひと夏の思い出がスクリーンに帰ってくる。

2023年10⽉、ニューヨークを拠点とする独⽴系スタジオA24 とパートナーシップ契約を締結したハピネットファントム・スタジオ。今年1⽉より、TOHO シネマズの劇場にて毎⽉24⽇に「制作︓A24×配給︓ハピネットファントム・スタジオ作品」の特別上映がスタートした。第7弾となる7⽉24⽇(木)には、『aftersun/アフターサン』に加え、『mid90s ミッドナインティーズ』の上映が決定した。
11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る『aftersun/アフターサン』。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び海外メディアが絶賛、A24が北米配給権を獲得した。カンヌを経て、アワードシーズンを迎えてもなお存在感を発揮した本作。長編映画2本目、当時26歳だった主演 ポール・メスカルは、娘への深い愛情をみせる一方、自身の問題に苦悩する若い父親役としての繊細な演技で、第95回アカデミー賞主演男優賞へのノミネートを果たした。
メガホンを取ったのは、本作で長編映画デビューを飾ったスコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。本作でゴッサム・インディペンデント映画祭ブレイクスルー監督賞、英国アカデミー賞英国新人賞など数々の映画賞を獲得した、彗星のごとく映画業界に現れた逸材だ。本作の脚本も手掛け、彼女自身が経験した幼少時の父との思い出をしたためた。その瑞々しい感性で紡がれた物語に惚れ込んだのが、A24が初めて制作し第89回アカデミー賞で3冠に輝いた『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督だ。プロデューサーに名乗りを上げたジェンキンスは、「もう6回も観ているのに、毎回号泣しすぎて壊れそうなくらいだ。」と公開時メディアへのインタビューに答えている。
『mid90s ミッドナインティーズ』のジョナ・ヒルもまた、A24が才能を開花させた新人監督のひとり。それまで『40歳の童貞男』や『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で売れっ子コメディ俳優として活躍する一方、『マネーボール』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど実力派としての側面も見せてきた名俳優だ。本作ではウェルズ監督同様脚本も手掛け、自身が90年代に体験した感情や記憶を基に3年の月日をかけて仕上げた。
舞台は90年代、LA。シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィーは力の強い兄に負けてばかりで、早く大きくなって見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボードショップに出入りする少年たちと知り合ったスティーヴィーは、驚くほど自由で格好良い彼らに憧れを抱き、近づこうとするが……。全編16mmフィルムで撮影された作中には、スーパー・ファミコンやカセットテープ、ストリート・ファイターなど1990年代を象徴するような懐かしいアイテムが盛り沢山。 「スケートボーディングは私に友人を与えてくれました」とヒル監督が話すこの半自伝的な物語は、あらゆる世代の共感を呼び、ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10インディペンデント映画に選出され、全米4館から1200スクリーン超まで拡大するスマッシュヒットを記録した。
父との忘れがたい思い出が放つ眩さ、青春が花開いていく瞬間の放つ輝き、A24の贈る特別なひと夏を劇場で味わえる。
今回『aftersun/アフターサン』『mid90s ミッドナインティーズ』の来場者プレゼントとして特製ステッカーセットのプレゼントが決定。各作品のビジュアルをあしらった2枚セットだ。さらに、全国のTOHO シネマズにて全作品来場者(先着限定)へ『aftersun/アフターサン』の海外ビジュアルを使用したポストカードも配布予定。また、TOHOシネマズ 日比谷ではゲストを招いたトークイベントを調整中、詳細は追って発表される。


これからのA24×ハピネットファントム・スタジオの新作には、第82回ゴールデングローブ賞や第74回ベルリン国際映画祭でセバスチャン・スタンが最優秀主演俳優賞を獲得した『顔を捨てた男』が7月11日(金)より、クリステン・スチュワート最新作『愛はステロイド』が8月29日(金)より全国公開を控えている。
A24×TOHOシネマズ特集上映
<上映作品>
『aftersun/アフターサン』 『mid90s ミッドナインティーズ』
<上映劇場>
TOHOシネマズ 日比谷、 TOHOシネマズ なんば
<上映日>
2025年7月24日(木)
※上映時間は各劇場の公式サイトをご確認ください
<料金>
・通常料金:3,300円
・学生割引:1,700円 (大学生以下が対象)
※割引不可、無料券不可
<入場者プレゼント>
特製ステッカーセット
aftersun/アフターサン
STORY
思春期真っただ中のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ローファイな映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく……。
監督・脚本:シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
出演:ポール・メスカル(ドラマ「ノーマル・ピープル」『ロスト・ドーター』)、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー:バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』)ほか
原題:aftersun/2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/映倫:G/字幕翻訳:松浦美奈
後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:ハピネットファントム・スタジオ
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
mid90s ミッドナインティーズ
STORY
1990 年代半ばのロサンゼルス。13 歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。
監督・脚本:ジョナ・ヒル『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『マネーボール』(出演)
製作総指揮:スコット・ロバートソン『レヴェナント:蘇りし者』、アレックスG・スコット『レディ・バード』 音楽:トレント・レズナー、アッティカ・ロス
出演:サニー・スリッチ『聖なる鹿殺し』、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズ『ある少年の告白』『ベン・イズ・バック』、ナケル・スミス
2018 年 / アメリカ / 英語 / 85 分 / スタンダード / カラー / 5.1ch / PG12 日本語字幕:岩辺いずみ/提供:トランスフォーマー、Filmarks
配給:トランスフォーマー
© 2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
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