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1989年にイギリス最高の文学賞であるブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞し、二つの世紀を代表する小説家となったカズオ・イシグロの鮮烈な長編デビュー作「遠い山なみの光」を、『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞含む最多8部門受賞を果たした石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』が9月5日(金)に全国公開。「終戦の日」であり、戦没者を追悼し平和を祈念する日となる本日8月15日、原作者であるカズオ・イシグロが、撮影地イギリスで本作と戦争、自身が育った長崎について語る貴重なインタビュー映像が解禁された。

戦後80年の今、長崎と戦争というテーマを新たな世代の感覚で描く本作。世界公開が戦後80年となる2025年に決まり、「この大切な節目に、大きな事件ではなく、あの日を生きた市井の女性たちのミステリーを通して、今の私たちにつながる物語を描けたのではないかと思います」と語る福間プロデューサー。石黒プロデューサーも「戦争を実体験した人々がますますいなくなっていくこのタイミングで、戦争を知らない世代が記憶を頼りに物語を描くことがこの映画のストーリーそのものと今の時代性にリンクしていると思いました」と語っており、カズオ・イシグロのデビュー作に新たな命を吹き込んだ石川監督は、完成を迎えて改めて抱いた想いについて「原作は戦後の長崎と1980年代のイギリスが舞台の話ですが、戦後の描かれ方が誠実でそこにとても共感しました。長崎や戦争というテーマや小津安二郎作品的な人物たちは、何度も日本映画で描かれてきましたが、イギリスからの視点が入ること、そしてカズオ・イシグロ的な“信頼できない語り手”によるミステリー感が加わることによって、全く新しい視座を獲得しているように思いました。これらのテーマを新しい世代の感覚でアップデートすることは、戦後80年の今必要なことだと実感しています」と語る。

このたび解禁となった原作者カズオ・イシグロのインタビュー映像は、悦子役の吉田羊が撮影前から単身で数週間ホームステイをし英語のレッスンを受けてから渾身の思いで撮影に挑んだ撮影地イギリスにて、イシグロが本作と戦争、自身が育った長崎への想いなどを吐露している、今の日本へのメッセージが詰まった貴重な映像。

まず原作を書いてから40年が経ち戦後80年となる年に、この作品が日本で公開されることについてイシグロは「適切な時期だと思います。日本だけでなく世界的に節目となる年で、我々は世界が混乱に陥っていた時代があったことを思い出さなければならない。特に若い世代の人たち、戦争が終わって何年も経ってから生まれた日本の人々はそう。今の日本は豊かさだけでなく、安定性を持った偉大な自由民主主義国家のひとつです。欧米諸国が経験してきたような不安定さは経験していないかもしれない。そんな中、この映画は、その平和な日常が当たり前のものではないことを思い出させてくれる」と語り、「ほんの数世代前は違いました。当時の日本はとても暗い時代で、恐ろしい世界大戦も経験しました。だから今こそ思い出すべきで、こんなふうにそれぞれの世代が、私たちは幸運なのだと忘れないことが大切だと思う。同時にこの平和と民主主義を守り続けなくてはいけない。そんな思いもあって、この映画がこの節目を過ぎてからも、ずっと残っていくことを願っています。そして、何とかこの40年以上残ってきた僕が書いた原作のように、石川さんの映画も何十年も続いて、普遍的で時代を超えた作品として受け入れられると期待しています。なぜなら本作は最悪の状態からどのように人々が立ち直るかを描いているからです」と本作に込められている想いを吐露。

また、本作は女性の物語であることに加えて自身が育った長崎の物語でもあるが、長崎がイシグロにとってどのような存在かについては「私が子供の頃、イギリスでは私が長崎出身と言うと大勢が一つのことを連想しました。原爆です。長崎は“死と破壊の街”だと思われていました。それを聞いてとても不思議でした。私にとって長崎は、希望と明るさの場所だったからです。当時の長崎の雰囲気は、人々が自信を高めていた時期で感嘆と驚きに包まれていたんです。あの頃は毎月のように見たこともない電化製品が登場していました。新しい建物も建てられました。物事がよくなっていると感じていましたし、経済は上向きで人々も明るかった。もちろん長崎そのものもとても美しい街です。街は たくさんの海や山の景色にあふれて、その両方を楽しめました」と語り、「だから私が覚えている長崎のイメージは、太陽、海、広い空、そして山と木々の風景です。街は再生と前進の雰囲気に包まれていたんです。それは、イギリスの人々が抱く破壊された街という印象とはまったく異なるものです」と述懐。

また、原爆について深く考えるようになったのは、もっと大人になってからのことだといい「私にとって長崎は、皆が将来に対して希望を持つ街でした。多くの産業が回復して造船所も活気を取り戻し、全て復興していきました。父はアメリカで研究を行った後、イギリスでの生活を望んでいました。外に目を向ける時代でしたね。長崎は古くから世界への架け橋でその伝統は長い歴史に根ざしています。私にとって長崎は近代への扉を開いていった街です。現代の日本、そして世界への扉を」と語っている。

さらにこれから本作をご覧になる方々へ向けて、「皆さんが石川慶さんのこの映画を観てくださると嬉しいです。私がこの小説を出版した時、彼はまだ小さな子どもでした。彼はこの美しい映画を日本の今の世代の人たちに向けてつくることを決めました。彼はこの物語に今の人々に響くものがあると信じているし、私もそう思っています。この作品を楽しんでください!」とメッセージをおくっている。

長崎で生まれ、5歳の時にその地を離れたイシグロは、長崎で暮らしていた頃の思い出について「よく人は、そんな幼い頃の記憶など残っていないだろうと言いますが、実際にはそうではありません。幼いながらも、心の奥に刻まれた風景や感覚は、むしろ鮮明で、今でもはっきりと思い出すことができます。幼少期に離れた場所だからこそ、その記憶を失わないよう、無意識のうちに守り続けてきたのかもしれません」とも語っている。

終戦間もない長崎という、まだ過去にしきれない「傷跡」と未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻いていた時代を生き抜いた女性たちの姿を鮮明に描き出す。本作は先の見えない時代を生きる私たちに前へ進む勇気をくれる、感動のヒューマンミステリーだ。

作品情報

遠い山なみの光
2025年9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

STORY
日本人の母とイギリス人の父を持ち、ロンドンで暮らすニキ。大学を中退し作家を目指す彼女は、執筆のため、異父姉の死以来足が遠のいていた実家を訪れる。母の悦子は、長崎で原爆を経験し、戦後イギリスに渡ってきていたが、ニキは母の過去を何一つ聞いたことがない。夫と長女を亡くし、想い出の詰まった家で一人暮らしていた悦子は、ニキと数日間を共にする中で、最近よく見るという、ある「夢」について語り始める。それはまだ悦子が長崎で暮らしていた頃に知り合った、佐知子という女性と、その幼い娘の夢だった――。

原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』 
出演:広瀬すず 二階堂ふみ 吉田羊 カミラ・アイコ 柴田理恵 渡辺大知 鈴木碧桜 松下洸平 / 三浦友和

製作幹事:U-NEXT 制作プロダクション:分福/ザフール 共同制作:Number 9 Films、Lava Films

配給:ギャガ 助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI

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