カンヌ、ベネチア、ベルリン、世界3大映画祭を制覇したポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作でレオナルド・ディカプリオが主演を務める『ワン・バトル・アフター・アナザー』がいよいよ本日10月3日(金)より全国公開中。公開を記念して、レオナルド・ディカプリオが主人公ボブを語る特別映像「テンパる革命パパ編」解禁された。
9月26日、全世界74の国と地域で公開された『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、全米週末興行収入ランキング初登場No.1スタートを切った。また、68 の国と地域においてはポール・トーマス・アンダーソン監督作品として史上最大のオープニング興行収入を記録、全世界興行収入5,300万ドルを超えた。この記録も監督のキャリア史上最大ヒットとなり、レオナルド・ディカプリオの主演前作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)を超えるオープニング成績となった。

今回解禁された特別映像「テンパる革命パパ編」では、目をこするボブ(レオナルド・ディカプリオ)がサングラスをかける今と革命家時代の若き日の姿が紹介される。レオナルド・ディカプリオが「ボブの目的は娘を守ることだ。だが彼はすべてを疑っている」とボブの現在の状況を解説する。
元革命家のボブは、人の目を避けるかのように森の中の小さな家で、娘のウィラ(チェイス・インフィニティ)と暮らしている。父をボブと呼ぶ娘は「誰も捕まえに来ないよ」と素っ気ないが、家の前に止まったウィラの友達の車までも警戒するボブは「何者だ。あんな赤い車でやって来やがって、目立ちすぎだ」といきり立つ。
「過去の過ちが再び襲いかかる」とディカプリオが続ける。隠れ家上空には情け容赦ない変態軍人ロックジョー(ショーン・ペン)の指示を受けた兵士たちを乗せたヘリが舞う。若き日のボブとカリスマ革命家の妻(テヤナ・テイラー)と送電線の鉄塔を爆破する過去の過ちが映し出されると、「ママは捕まった。俺らも危ない」と危険が迫っていることを娘に告げる。娘が通う空手道場のセンセイ(ベニチオ・デル・トロ)が「おまえは不良か、ボブ?」と問いかけると、放蕩生活を続けていた彼は「問題はその後、脳がバグっちまった」と告白する。

ディカプリオは「笑えるのは、過去の自分の行いに本気で追い詰められるところだ。まるでジェームズ・ボンドの映画みたいにね」と表現する。革命組織から警告電話を受けるボブ、家を急襲したロックジョーがベッドの下に掘られた逃亡用のトンネルを見つける場面へ続く。そして、人幅ギリギリのトンネルを這って逃げ出し、センセイの道場に駆け込み、テンパりながら「俺は娘を見つけたい」と公衆電話にしがみつくボブの愛すべき姿が活写されていく。続けて、猛スピードでボブを追う車が砂漠にダイブするダイナミックな本編映像が紹介され、ディカプリオが「だけど彼には立ち向かう力も装備もない」と、その身ひとつで逃げ出したボブの切迫した状況を伝える。
人生最大のピンチを迎えたボブは「お前が必要だ。センセイ、頼む」と両手で拝むように懇願するが、センセイは「勇気をボブ。勇気だ」とライフルを手渡すと、気合いのポーズを決めて振り向いて去ってしまう。映像は、「これはよくあるヒーロー映画じゃない。立ち向かわざるを得ない状況に追い詰められていく」物語だというレオナルド・ディカプリオの言葉で結ばれる。
また本作をいち早く鑑賞した日本の映画人、ジャーナリストからも絶賛のコメントが届いている。映画ライターのよしひろまさみちは「ワクワクにエンタメのドキドキまでくっついた大傑作!」と激賞、さらに、「笑いとスリルとアクションのジェットコースター。ハリウッドの停滞を吹き飛ばす“映画的最高値”更新の衝撃だ!」(森直人:映画評論家)、「最高。もう、ぶっちぎりに面白い。」(赤ペン瀧川:映画プレゼンター)、「圧巻のカーチェイスは映画史に残る名シーン」(立田敦子:映画ジャーナリスト)、「大げさではなく映画史に刻まれる奇跡の映像が完成したのでは? これ観られただけで『生きてて良かった!』と幸せに浸りました」(斉藤博昭:映画ライター)、「これこそが映画だよ! 作り手と観客の映画愛がガッツリと噛み合った、奇跡の1本!」(石川三千花:イラストレーター)、「映画を3本同時にみるようなあり得ない体験」(駒井尚文:映画.com編集長)「映画を発明してきたPTAが辿り着いた『完璧な映画』」(川村元気:映画『8番出口』監督)など、新境地を切り拓いたポール・トーマス・アンダーソン監督への賞賛の声が続々と寄せられている。コメント全文は以下のとおり。
著名人コメント ※順不同・敬称略
スティーヴン・スビルバーグ
なんてクレイジーな映画なんだ。すべてが最高! ショーン・ペンは、彼のキャリアの中で一番好きな演技だと言わざるを得ない。あまりにも奇妙でありながら、同時に現代に通じる要素が絶妙に組み合わさっていて、これまでポール・トーマス・アンダーソンが監督したどの作品よりもアクションが満載で、何もかもが本当に素晴らしい。
マーティン・スコセッシ
魅惑的で、並外れた出来栄えの映画で、至る所で素晴らしい演技が光る。
現代社会を見事に反映していて、単なる傑作ではなく、現代アメリカ映画における画期的な作品だ。
イ・ジェフン(俳優)
今年見た映画の中で、一番嬉しい歓喜の瞬間を一度ではなく、何度も連続して迎えつづけられる傑作。あまりに感嘆して、時間が経つのも忘れ、さらには考える暇もなくストーリーがノンストップで進行していくので、すべてのシーンにインパクトがありました。ショーン・ペン演じるロックジョーが出てくる度に緊張を緩めることができませんでした(笑)そのくらいものすごい爆発力のエネルギーを感じる演技でした。
駒井尚文/映画.com編集長
元革命家の戦士と、それを追う変態警官、その警官をスカウトする秘密結社……。面白すぎる設定に、見たことのないカーアクション、思わず吹き出すようなユーモア。映画を3本同時に見るようなあり得ない体験でした。来年のアカデミー賞が楽しみです。
大島依提亜/グラフィックデザイナー
ポール・トーマス・アンダーソンが娯楽作品を突き詰めると、こんなにも面白いのか!
ただでさえ極上の冒険活劇なのに、彼ならではの独創性や突飛な着想という最高のスパイスで味付けされている。
そのスパイスの中でも大さじ5の存在感を放つのがショーン・ペン。彼は『ノーカントリー』のアントン・シガーに並ぶ悪役として、後世に名を残すに違いない。
森直人/映画評論家
ポール・トーマス・アンダーソン、完全覚醒。『インヒアレント・ヴァイス』に続くピンチョン原作映画化は、EV化する時代に突如出現した、超加速モードで駆け抜ける馬鹿げた排気量のアメ車のようなぶっといエンタメの怪物だ。笑いとスリルとアクションのジェットコースター。「今、何時?」という『勝手にシンドバッド』ばりのリフレインに抱腹絶倒し、父娘の絆で引っ張りながら実は母娘の物語が深く潜む。ハリウッドの停滞を吹き飛ばす“映画的最高値”更新の衝撃だ!
斉藤博昭/映画ライター
冒頭での怒涛の「つかみ」、途切れないテンションと、絶妙なスパイスになる軽快なユーモア、ピリッと効かせた社会問題、そこに俳優とキャラの絶大なケミストリーまで発生し、これは最高級ディナーのような満腹エンタテインメント!そして……とどめを刺すのが、全細胞が泡立つようなクライマックスのアクション。大げさではなく映画史に刻まれる奇跡の映像が完成したのでは? これ観られただけで「生きてて良かった!」と幸せに浸りました。
宇野維正/映画ジャーナリスト
最後に流れる「The Revolution Will Not Be Televised」(革命はテレビに映らない)。
その選曲の真意に気づいた時、泣きながら笑うしかなかった。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』は果たされなかった「革命」についての映画であり、
テレビに映らないもの=失われつつあるスクリーンでの映画体験の尊さにすべてを捧げた「保守」的な作品でもある。
その二つを同時にこのスケールで表現できる監督は、ポール・トーマス・アンダーソンしかいない。
よしひろまさみち/映画ライター
寡作ながら放つ作品全てが傑作、豪華なキャストと新人、もしくは新境地開拓のキャストのアンサンブルの妙。PTAの作品群は常に映画好きな人の心をワクワクさせてきた。が、4年ぶりの新作はそのワクワクにエンタメのドキドキまでくっついた大傑作!シリアス路線も好きだけど、『ブギーナイツ』の疾走感や『マグノリア』の群像ドラマを待っていたところ、まさにドンピシャ。笑いと涙と胸高まるスリル全部盛りで大興奮。
宮川 翔/リアルサウンド映画部 編集長
ファーストカットから傑作を確信!
走る、撃つ、爆破する。
ポール・トーマス・アンダーソンの真骨頂にして新境地。
とにかくずっとカッコいい。
それだけで最高だ。
石川三千花/イラストレーター
コレコレ、これこそが映画だよ!
作り手と観客の映画愛がガッツリと噛み合った、奇跡の1本!
さぁ、もう1回観ようっと。
立田敦子/映画ジャーナリスト
予想を裏切るPTAのアクション大作!
娘を救うために闘う“負け犬”の父の“聖戦”。
圧巻のカーチェイスは映画史に残る名シーン。
赤ペン瀧川/映画プレゼンター
最高。もう、ぶっちぎりに面白い。物語も、俳優も、アクションも、音楽も…全セクションが見所となる大傑作!この一作で“映画”というエンターテインメントの魅力を存分に楽しめるぞ!ポール・トーマス・アンダーソン監督とレオナルド・ディカプリオという、映画ファン待望のタッグが世に放つ衝撃作をぜひ映画館で楽しんでくれ!
川村元気/映画「8番出口」監督
映画を発明してきたPTAが辿り着いた「完璧な映画」。 座席に沈み込み、ジョニー・グリーンウッドの轟音に紛れて、唸り声を上げた。
ワン・バトル・アフター・アナザー
2025年10月3日(金)全国劇場公開 IMAX®/Dolby Cinema® 同時公開
STORY
最愛の娘と平凡ながらも冴えない日々を過ごす元革命家のボブ(ディカプリオ)。突然、娘がさらわれ、生活が一変する。異常な執着心でボブを追い詰める変態軍人“ロックジョー”(ペン)。
次から次へと襲いかかる刺客たちとの死闘の中、テンパりながらもボブに革命家時代の闘争心がよみがえっていく。ボブのピンチに現れる謎の空手道場の“センセイ”(デル・トロ)の手を借りて、元革命家として逃げ続けた生活を捨て、戦いに身を投じたボブと娘の運命の先にあるのは、絶望か、希望か、それとも…。
【監督・脚本】ポール・トーマス・アンダーソン
【出演】レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、チェイス・インフィニティ、ウッド・ハリス、アラナ・ヘイム
配給:ワーナー・ブラザース映画
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Dolby Cinema® is a registered trademark of Dolby Laboratories
公式サイト obaa-movie.jp
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