注目俳優・小川あんがナレーション　シアーシャ・ローナン主演『おくびょう鳥が歌うほうへ』日本版予告編が解禁

大都会の夜の喧騒に飲み込まれた生物学者が故郷で新たな生き方を模索する再生の道程を描いた、シアーシャ・ローナン主演＆プロデュース、ノラ・フィングシャイト監督による映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』が2026年1月9日（金）より全国順次公開。このたび日本版ナレーション入り予告編映像が解禁された。ナレーションは多数の映画やドラマ作品にも出演する注目の若手俳優、小川あんが担当している。あわせて小川あんのコメントも到着した。

『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンが主演を務め、初のプロデュース業にも挑戦。監督はベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『システム・クラッシャー』のノラ・フィングシャイト。原作は、イギリスでベストセラーとなったエイミー・リプトロットによるノンフィクション回想録『THE OUTRUN』。スコットランド北部の雄大な自然を舞台に、大都会の喧騒に飲み込まれ自分を見失った女性のアルコール依存からの再出発と心の軌跡を美しく描き出す。

今回解禁された日本版予告編映像は、泥酔したロナ（シアーシャ・ローナン）がクラブで問題を起こすシーンから始まる。幾度となく繰り返されるトラブルに耐えられなくなったパートナーから別れを告げられ、真剣に依存症を克服しようとするロナ。そんな彼女が選んだのは、都会の生活から離れウズラクイナ（おくびょう鳥）の声を探す調査に参加することだった。

スコットランド・オークニー諸島の厳しくも雄大で美しい自然の情景、荒海の潮騒しか聞こえない環境のなか、自分に向き合って一歩を踏み出してゆく姿を描いた再生の物語。「いくつもの色で、私は私になっていく。」というキャッチコピーの通り、心の移ろいや環境の変化を表すシアーシャ・ローナンの演技力と髪色の七変化も魅力のひとつだ。

予告編のナレーションを担当したのは、近年映画やドラマ作品など多数活躍する若手注目俳優の小川あん。同時に解禁された小川あんのコメントでは「制御できないものと共に生きる彼女の姿が、深く胸を打つ」と、シアーシャの演技を絶賛。繊細で透明感がありながらどこか芯のあるナレーションは、ロナを演ずるシアーシャ・ローナンに通ずるものだ。

冒頭に流れる主題歌は、UKロックシーンでカリスマ的な人気を持つザ・ザ(THE THE)が1983年に発表したファーストアルバム『魂の彫刻』(原題：Soul Mining)からシングルカットもされた「This is the Day」。「今日がその日さ。君の人生はきっと変わる」("This is the day. Your life will surely change."）と、自分の弱さに向き合い新しい一歩を踏み出すロナへの応援ソングのような本作の内容にピッタリの楽曲が胸を打つ。

小川あん（俳優）コメント

スコットランドの自然——海、風、命の脈動。それらの野性が、ロナの内なるエネルギーと響き合い、心の風景として荒ぶれていた。制御できないものと共に生きる彼女の姿が、深く胸を打つ。シアーシャ・ローナンの持つ神秘的なエネルギーに沿えるように、ナレーションさせていただきました。脆い中の美しさと強さが際立っていたら嬉しいです。

Profile
1998年⽣まれ、東京都出⾝。代表作は、『天国はまだ遠い』(濱⼝⻯介監督) 、『PLASTIC』(宮崎⼤祐監督) 、『彼方のうた』（杉田協士監督）、『石がある』(太田達成監督) などがある。｢DVD&動画配信でーた｣の連載や「キネマ旬報」などの映画評も行っている。