日本でも『鯨とり コレサニャン』(84)や『チルスとマンス』(88)『太白山脈』(94)などで知られていた韓国のベテラン俳優にして国民的スター、アン・ソンギが1月5日、ソウルの病院で死去したことを所属会社が発表した。享年74。

映画プロデューサーの息子として生まれ、子役として多数の作品で活躍。一時学業を優先して俳優業から引退するが、大学卒業後の77年に復帰。まだ世界的に知られる以前の80年代韓国映画界で次々と名演を披露し、国を代表する俳優としてファンに愛された。
その頃の主な作品に前出の3作の他、『風吹くよき日』(80)『ディープ・ブルー・ナイト』(85)『外人球団』(86)『成功時代』(88)『ホワイト・バッジ』(92)などがあり、これらは日本でも公開され、国際的な賞も受賞。これによりアン・ソンギの名は広く知られるようになり、日本映画『眠る男』(96)への出演も相まって、その人気を不動のものとした。日本で韓国映画ブームが到来したころには日本で一番知られる韓国俳優の一人となっていた。
そのほかの主な映画に『美術館の隣の動物園』(98)『MUSA 武士』(01)『シルミド』(03)『デュエリスト』(05)『墨攻』(06)『光州5・18』(07)など多数がある。近年も『ラスト・ナイツ』(15)『ハンサン 龍の出現』(22)などに出演していたが、2019年からは血液がんと闘病していたことも知られている。
25年12月30日、自宅で食べ物を詰まらせ心肺停止状態で病院に運ばれ、入院先で治療を受けていたものの1月5日に帰らぬ人となった。




