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『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督の最新作で、第98回アカデミー賞®で作品賞、監督賞、主演女優賞などの主要部門を含め合計8部門にノミネートされている『ハムネット』が4月10日(金)公開。このたび、本作でアカデミー賞作曲賞にノミネートされている作曲家マックス・リヒターと、監督のクロエ・ジャオが作品への没入体験を生み出す音楽の秘密、そして想いを明かす特別映像が解禁された。

長編映画では『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』や『アド・アストラ』などでも知られ、観客の感情の深部に染み込む音楽を生み出し、現代クラシックの最前線を切り拓くピアニストでもあり作曲家のマックス・リヒター。

マックス・リヒター
©2026 Getty Images

シェイクスピアが生きたルネサンス時代は、それまでの中世的な“神中心”の世界観から、人間の理性や個人の感情、自然や身体といった“人間そのもの”へと価値の軸足が移る大きな転換点でもあった。リヒターが「中心になるのはルネサンス期のDNAだ」と明かすように、彼はシェイクスピアが生きた時代の精神や空気感を音楽に落とし込むべく、楽器編成や和声構造においてエリザベス朝音楽の声部進行や対位法を取り入れ、「大地の魔法や民間伝承、魔女を想起させる音色」を志向したという。

一方、ジャオ監督もリヒターの音楽に強い信頼を寄せる。“宇宙は振動でできている”というリヒターの考えに触れ、「この映画の音楽と振動を同期させることができれば、観客は自分が宇宙の一部だと気づくはず。物語の語り手として、一瞬でもそれが実現できたら最高」とコメントしている。

リヒターもまた「オーケストラ用楽譜の大部分に、抽象的かつ色彩豊かな声楽素材を用いている。感情に訴えかけるためにね」と語る。「彼らがグローブ座(「ハムレット」公演会場)に足を踏み入れる圧巻のシーンでは、合唱団のような音楽が流れる」と説明し、「まさに奇跡の連続のような映画だよ」と感激を口にしている。

本作の音楽では、非常に感覚的な作品世界の“体験性”を重視するため、ルネサンス期の楽器を用いながらも、あえて伝統的な奏法は採用していない。弦を擦る音、指が触れる音、鍵盤のきしみ――そうした“接触音”に焦点を当てることで、ASMR(自律感覚絶頂反応)にも通じる生々しい聴覚体験を生み出している点も本作の魅力の一つだ。

振動そのものが感情を揺さぶり、音と物語がひとつに溶け合う。観客を深い没入へと誘う音楽体験が、『ハムネット』には息づいている。

まとめ(注目ポイント)

  • 映画『ハムネット』4月10日(金)公開第98回アカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされたクロエ・ジャオ監督の最新作。4月10日より公開。
  • 没入音楽の秘密に迫る特別映像が解禁作曲家マックス・リヒターとジャオ監督が、深い没入体験を生む音楽の秘密と想いを語る特別映像が解禁。
  • ASMRにも通じる生々しい聴覚体験ルネサンス期の楽器による接触音に焦点を当て、ASMRにも通じる生々しい聴覚体験と深い没入感を生み出す。
  • 宇宙の振動と物語を同期させる音響効果人間の感情や自然へと価値が移る時代精神を対位法で落とし込み、合唱団のような音楽で圧巻のシーンを彩る。
作品情報

ハムネット
2026年4月10日(金)公開

監督:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ  
製作:スティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデス 
出演:ジェシー・バックリーポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン

2025年/イギリス/ビスタサイズ/126分/カラー/英語/5.1ch/原題:HAMNET

配給:パルコ ユニバーサル映画

©2025 FOCUS FEATURES LLC.

公式サイト hamnet-movie.jp

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