本年度・第98回アカデミー賞長編アニメ映画賞最有力作ともされる『ARCO/アルコ』が4月24日(金)より全国公開。3月11日(水)に、日本語吹き替え版の声優を務める黒川想矢、堀越麗禾、山里亮太がアフレコ収録を実施した。

ナタリー・ポートマンが製作総指揮を務め、CHANELが協賛に名乗りを上げ、気鋭NEONが配給権を獲得した本作は、時を超え虹を通じて空から降ってきた10歳の少年アルコと、気候変動により荒廃した世界で生きる少女イリスの冒険を描く感動のSF冒険ファンタジー。
注目の3人が登場する収録イベントということで、会場には大勢の報道陣が来場。熱気あふれる会場の様子を目の当たりにした堀越と黒川は緊張の面持ちとなっていたが、いざアフレコをはじめると迫真の演技を見せた。一方の山里も、軽妙な芝居を披露し、作品を盛り上げた。

そんな中、自身が演じたシーンについて思うところがあったのか、黒川が「もう一回お願いしてもいいですか?」とリテイクを申し出る場面も。それに対して「なんてプロ意識! ひとつも間違ってなかったのに」と山里が舌を巻くひと幕もあったが、ふと何かに気付いた様子の山里が「皆さん、今の箇所、黒川くんが間違ったと思っているでしょ……実は俺が間違って(セリフを)ひとつ飛ばしちゃったんです。ごめんね、罪をかぶせて!」と告白し、会場は大きな笑いに包まれた。

さらに本作のハイライトとなる大切なシーンになると、堀越と黒川の芝居にも熱がこもる。聴く者の心を揺さぶるようなふたりの演技に、音響監督も思わず聞き惚れてしまい、カットをかけ忘れてしまうひと幕も。山里も「素晴らしいですね……」とふたりの芝居に感心することしきり。音響監督も「わたしも(本編では)泣きながらミックスしましたからね」とふたりの芝居にすっかりと感じ入っている様子だった。

そんな収録取材を終え、囲み取材に応じた黒川が「ただでさえ人が多くて緊張していたのに、アフレコということでもっと緊張してしまいました。でも時間がたってから同じ役を演じることもあまりないので、すごい貴重な経験になりました」と語ると、堀越も「とにかく緊張して、すごく熱くなりました」とコメント。山里も「僕はおそらく最初の方の、誰もいない状態での収録だったんですけど、主人公の2人がこんなに素晴らしいなんて……。こんなすごい2人の後に自分の声が加わってくると分かっていたらきっとプレッシャーで録れなかったはず。すごいものを見たなと感じました」と称賛の声を寄せた。

そして初共演となった山里の印象について質問された黒川は「今日はじめてお会いしたんですが、テレビで見たまんま。お会いできただけでも本当に光栄です。控室でもやさしく話しかけてくださって。僕、めっちゃ緊張してたんですけど、楽しく話せてうれしいです」と回答。堀越も「控室に入ったら、本当にテレビの中で見たまんまの赤いメガネをかけているんだと思って。すごく優しい方だと思いました」と続けると、報道陣から「印象に残ったのは赤いメガネだけ?」という声も飛び出し、会場はドッと沸いた。
一方の山里は「もちろんおふたりのことはいろんな場面で拝見してますし、作品でその姿を見るとすごくしっかりしてるなと思うけど、時折オフの時に見せる笑顔やしゃべり方はやっぱり等身大で。そんなふたりの姿が見られて今日はすごくお得な気持ち」とふたりの印象について語ると、「それでもいざマイクの前に立つと、仕事のスイッチが入って顔が変わるわけですから。この若さでこれだけのすごいプロ意識を見せてもらえると、自分も気合いが入りますね」と若いふたりに刺激を受けている様子だった。
山里が声をあてたのは、アルコを追うおかっぱ頭の3兄弟のドゥギー。報道陣から「見た目は完全に山ちゃんですよね」と指摘されると、「おかっぱで、ちょっと使い勝手のいいやつ、という検索できっと僕が引っかかったんだと思います。昔はおかっぱ頭だったから。不評の中でも、あの髪型をずっと続けていて良かった。あの頃の自分がここで実を結ぶとは」としみじみと付け加えた。
なお、堀越と黒川にとっては、本作がアニメ作品での初主演作となる。「お話をいただいた時はすごく緊張しましたし、黒川さんと一緒ということで、大丈夫なのかなという不安がありました」と堀越が正直な思いを吐露すると、黒川も「僕もものすごい心配で。でも心配よりもすごい楽しみが勝ったんです。フランス版も拝見したんですが、それもめちゃくちゃ面白くて。それを僕たちが演じさせてもらえるんだと思ったらそれも嬉しくて。収録も楽しかったです」と笑顔を見せた。
また、父(十三代目市川團十郎)と弟(八代目市川新之助)の反応について質問された堀越は「まだ映画が公開していないので」と前置きしつつも、「アフレコ前に父が『頑張ってきてね』と言ってくれました」と返答。さらに「観たらなんと言ってくれると思う?」と質問されると、「まだ分からないですが、でも頑張ったねとは言ってくれるんじゃないかなと思います」と付け加えた。
一方の山里は、妻(蒼井優)から励ましの言葉を受けたという。「時々、声の仕事で自分に自信がない時があるんですけど、その時の励ましの言葉で『自分が思ってるより声が唯一無二っぽいから頑張ってきたらいいよと。テクニックがどうとかで自信をなくすんじゃなくて、あまりいない声として呼んでもらったんだと、それだけは自信を持って行っておいで』みたいなことで送り出してもらったりするんで、その確認のためにもやっぱ奥さんに見てもらいたいですね」と語ると、その評価について「作品の出来もいいので、かなり高評価と踏んでおります。自信はあります」と自信を見せつつも、「でも、もしXなどで黙ってたら怒られたんだなと思ってください」と冗談めかして、会場を沸かせた。
また本作のテーマが冒険であることから「挑戦してみたいことは?」という質問も。それにはまず黒川が「僕は山に登ってみたいです。友達とずっと一緒に山登りたいねって話してるんです」とコメント。堀越も「わたしも最近、お友だちとディズニーランドに行きたいねという話をしていて。それも行きたいんですけど、冒険だったらいろんな海外に行ってみたいです。ヨーロッパにも興味があります」と続けた。
一方、山里は「実は冒険したことがあったんですけど、心折れて断念していることがあるんです」と明かす。実はそれは小説で、7割くらい書き上がっているにも関わらず中断させているのだとか。「最近出たオードリー若林の小説『青天』を読んだんですが、それがあまりにも良すぎて。この本が出た以上、今、芸人が小説を出すと比べられてしまう……それで今ペンを置いているんです。その冒険を再開しようか悩んでます」と告白。もし出すとしても世間が「青天」を忘れた頃だと語る山里だが、「ただあれ、映像化されそうで怖いんだよね。そしたらまた名作になっちゃうし……ほとぼりが冷めるまで冒険はちょっと休んでおきます」と笑いながら付け加えた。
そしてあらためて最後のメッセージを求められた山里は「本当に楽しくて夢のある、そして何よりこの世界観が本当に素晴らしくきれいなので、是非劇場で体感していただきたいなと思います。僕もしっかりと活躍しているのでそこら辺も見ていただきたいなと思います」と語ると、堀越も「『ARCO』は未来のお話で、人と人との間の感情といった温かいものも描かれているので、是非劇場まで足を運んで見ていただけたら」と続け、最後に黒川が「観た後にきっと未来を想像したくなるような、温かくて素敵な映画だと思います。ぜひ劇場でご覧ください」とメッセージを送った。

まとめ(注目ポイント)
- 映画『ARCO/アルコ』4月24日(金)公開ナタリー・ポートマン製作総指揮のSFアニメ。4月24日よりTOHOシネマズ日比谷などで全国公開。
- 黒川想矢、堀越麗禾、山里亮太がアフレコに登壇3月11日に吹き替え版の収録イベントを実施。アニメ初主演のふたりと山里亮太が熱のこもった演技を披露。
- 音響監督も感嘆する若手キャストふたりの熱演音響監督がカットをかけ忘れるほどの堀越と黒川の感情豊かな芝居に山里も驚嘆。
- 家族からの励ましと山里亮太の執筆裏話堀越は父・市川團十郎からの励ましの言葉に言及。山里は妻・蒼井優の激励や小説執筆を中断した裏話を披露。
ARCO/アルコ
2026年4月24日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
STORY
気候変動が進んだ2075年。10歳の少女イリスは、虹色の謎の物体が空から落ちてくるのを目撃する。それは、虹色の飛行スーツでタイムトラベルが可能な遠い未来から不時着した少年アルコだった。未来へ帰る手がかりを求めるアルコと、現実に縛られたイリスは、虹色のスーツに秘められた謎を追いながら未来への帰還=虹の道を探す旅に出る。
監督・脚本 :ウーゴ・ビアンヴニュ/脚本:フェリックス・ド・ジブリー/製作:フェリックス・ド・ジブリー、ソフィー・マス、ナタリー・ポートマン/アニメーション監督:アダム・シラード/編集:ナタン・ジャカード/音楽:アルノー・トゥロン
2025年/フランス/88分/カラー/ビスタ/5.1chサラウンド/字幕翻訳:浜本裕樹/原題:ARCO/映倫:G
配給:AMGエンタテインメント ハーク
©2025 Remembers / mountainA / France 3 CINEMA
公式サイト https://arco-movie.jp



