2001年に始まり、毎年春の恒例イベントとして映画ファンに親しまれ、今年で26回目を迎える「イタリア映画祭2026」が今年も例年どおり、東京会場は有楽町朝日ホール、大阪会場はABCホールで5月に開催される。このたび、映画祭の毎年のみどころのひとつである豪華な来日ゲストが決定した。

今年の映画祭では、日本未公開の新作が東京では14本、大阪では7本上映され、現在は過去の映画祭で上映された名作や貴重な短編作品を鑑賞できるオンライン上映も開催中。そして、毎年イタリアで活躍する豪華映画人の来日がみどころのひとつとなっている映画祭だが、今年は巨匠から新人まで6名の監督の来日が決定した。
3大映画祭のうち、ヴェネチア国際映画祭とベルリン国際映画祭の最高賞を獲得したドキュメンタリー映画の巨匠ジャンフランコ・ロージ監督は、最新作『ポンペイ、雲の下に生きる』を引っ提げて、イタリア映画祭では3度目の来日を果たす。伊映画界のヒットメーカー、フェルザン・オズペテク監督も新作『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』で2015年以来11年ぶりに日本にやってくることが決まり、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』で日本の映画ファンにも愛されたガブリエーレ・マイネッティ監督は、イタリア映画でカンフーアクションを描くという異色作『シャオ・メイ ローマ大決戦』で2016年以来10年ぶり2度目の来日となる。
そのほかにも、上映作品『スイートハート』が長編デビューとなる新星マルゲリータ・スパンピナート、『人生はそういうもの』のリッカルド・ミラーニ、『ショート・ラブストーリー』のルドヴィカ・ランポルディら注目の監督陣の初来日が実現する。
ゲストたちは5月1日(金)に東京会場にて行われる開会式と、各々の作品の上映後に行われるQ&Aイベントに登壇し、観客と交流する予定となっている。東京会場・大阪会場ともにチケットはあさチケ(https://l-tike.com/st1/asahi-id-top-29)にて発売中。詳細はイタリア映画祭2026公式サイト(https://www.asahi.com/italia/2026/)で確認を。
来日監督のプロフィール
マルゲリータ・スパンピナート監督 『スイートハート』
Q&A登壇:5月1日(金) 14:35~
1979年、パレルモ生まれ。大学卒業後、パリで映画の仕事を始める。その後ローマに戻り、編集助手やキャスティング業務に携わる。短編監督作2本を経て、長編デビュー『スイートハート』を発表する。低予算で制作された本作は高い評価を受け、興行的にも成功を収めた。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では新人監督賞や主演女優賞など、計5部門でノミネートという快挙を果たした。

リッカルド・ミラーニ監督 『人生はそういうもの』
Q&A登壇:5月1日(金) 17:45~
1958年、ローマ生まれ。コメディーを基調とした軽快で親しみやすい作風で知られる人気の映画監督。作品には、格差や政治、移民といった社会的テーマが自然に織り込まれている。日本では、『これが私の人生設計』(14)がスマッシュヒットを記録した。主演のパオラ・コルテッレージとタッグを組んだ作品(『環状線は猫のように』(17)など)は高く評価されており、笑いと人間ドラマを両立させた作風で広く支持を集めている。

フェルザン・オズペテク監督 『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』
Q&A登壇:5月2日(土) 12:55~
1959年、トルコ生まれ。76年にイタリアに移住し、82年から助監督のキャリアを積む。デビュー作『私の愛したイスタンブール』(97)はカンヌ映画祭の監督週間に出品され、成功を収めた。『向かいの窓』(03)はダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の作品賞を受賞。『あしたのパスタはアルデンテ』(10)や『カプチーノはお熱いうちに』(14)など日本でも人気がある、イタリアを代表する映画監督の一人。

ルドヴィカ・ランポルディ監督 『ショート・ラブストーリー』
Q&A登壇:5月2日(土) 16:25~
1979年、ローマ生まれ。長年にわたって脚本家として活躍。初期には、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を10部門で受賞した『湖のほとりで』(07)の脚本制作に参加した。その後、ベルナルド・ベルトルッチの遺作となる予定だった「The Eco Chamber」の脚本を執筆する。近年は、マルコ・ベロッキオ監督の『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』(22)の脚本を担当し、前者でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞を受賞した。

ガブリエーレ・マイネッティ監督 『シャオ・メイ ローマ大決戦』
Q&A登壇:5月3日(日) 15:10~
1976年、ローマ生まれ。短編映画の制作でキャリアをスタートし、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(15)で長編デビュー。スーパーヒーロー要素と社会的リアリズムを融合させた作風で注目を集め、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で7冠を受賞。第2作『フリークス・アウト』(21)は、第二次世界大戦下のローマを舞台に、サーカス団の団員たちが特殊能力でナチス・ドイツに立ち向かうバトルアクション映画。ジャンル映画をイタリア的文脈で再構築する新世代の作家として知られる。

ジャンフランコ・ロージ監督 『ポンペイ、雲の下に生きる』
Q&A登壇:5月4日(月・休) 15:35~
1964年、エリトリア生まれ。現代のドキュメンタリー映画界を代表する監督の一人。1993年に「Boatman」でデビュー。製作に3年もの月日を費やした『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(13)は、ヴェネチア国際映画祭でドキュメンタリー映画として史上初の金獅子賞を受賞。その後、『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』(16/ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作)『国境の夜想曲』(20)、『旅するローマ教皇』(22)が日本で公開された。

まとめ(注目ポイント)
- 春の恒例「イタリア映画祭2026」が5月に東京・大阪で開催東京会場(有楽町朝日ホール)は5月1日、大阪会場(ABCホール)は5月9日より開幕。オンライン上映も開催中。
- 巨匠から新星まで、豪華6名のイタリア映画監督が来日ジャンフランコ・ロージ、ガブリエーレ・マイネッティなど、日本の映画ファンにも愛される名匠たちの登壇が決定。
- 各作品の上映後には、監督と直接交流できるQ&Aを実施初日の開会式に加え、各監督の対象作品上映後には、映画祭ならではの貴重なQ&Aイベントが予定されている。
イタリア映画祭2026
東京会場/5月1日(金)より有楽町朝日ホールにて開催
大阪会場/5月9日(土)よりABCホールにて開催
オンライン/4月8日(水)~4月26日(日)



