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第78回カンヌ国際映画祭でイラク映画として初めて監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をW受賞し、第98回アカデミー賞®国際長編映画賞イラク代表となった、実話から生まれた感動作『大統領のケーキ』が7月10日(金)より全国公開。このたび、主人公を演じたバニーン・アハマド・ナーイフからメッセージ動画が到着。あわせて、相棒の雄鶏ヒンディとの微笑ましいハプニングを収めた本編映像も解禁された。

今回解禁されたのは、本作の主人公・ラミア役を瑞々しく演じたバニーン・アハマド・ナーイフの日本の観客に向けたメッセージ動画。カメラの前に登場したバニーンは、白いシャツにデニムを合わせ、髪をキュッと結び、お気に入りの髪飾りやブレスレットを身に着けた可愛らしい姿を披露。

「11歳で6年生です」という初々しい挨拶から動画はスタートするが、カメラをまっすぐ見つめて話すその佇まいには、どこか大人びた堂々たる風格も漂っている。動画の中で彼女が語ったのは、本作のポスタービジュアルでもラミアが愛おしそうに小脇に抱えている、相棒の雄鶏「ヒンディ」との撮影秘話。「特に記憶に残っているのは、川辺でのシーンでヒンディが大切な材料リストを破ってしまったこと。それが一番の思い出です」と、ハプニングさえも楽しんだ撮影当時を振り返り、満面の笑顔を見せている。

メッセージに続いて映し出されるのは、まさにそのハプニングが起きた劇中の該当シーン。川辺の石壁に腰を掛けているラミアの姿を、足元から捉えた場面から始まる。学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」という重大な任務に選ばれてしまい、どうしたものかと考えている場面だ。

ラミアにとって唯一無二の親友である雄鶏のヒンディが小さな声で鳴くと、彼女は「大丈夫 いつも一緒よ」と、優しく愛おしそうに言葉をかける。その後、ケーキを作るために必要な材料が書かれたリストをカバンから取り出し、じっと眺めるラミア。すると、ヒンディがくちばしでそのリストを引っ張り、紙が地面に落ちてしまう。ラミアが慌ててその紙を拾い上げたのも束の間、今度はヒンディがその大切な材料リストをくちばしで破ってしまうのだ。切羽詰まった状況の中で懸命に知恵を絞る少女と、どこか憎めない相棒の雄鶏が織りなす、ユーモラスで可愛らしい本編シーンとなっている。

この場面について、先日来日していたハサン・ハーディ監督は、撮影前に子どもたちとワークショップを重ね、歌やダンス、ジョークを交わしながら信頼関係を築いたと語り、そのうえで「カットがかかるまで役を生きること」「演技に正解も不正解もないこと」という2つのルールを伝えたという。ラミアが紙に書かれたケーキの材料を読み上げるこの場面では、雄鶏が突然紙を奪うという予想外のハプニングが起きたが、バニーンは動じることなく自然に演技を続けた。動物を相手にした撮影現場で起きた奇跡的なハプニングに対し、見事に“役を生きて”乗り切ったバニーンについて、監督は「まさに彼女がラミアとしてそこに存在していた証拠だった」と絶賛の言葉を贈っている。主人公の少女ラミアを含め、出演者全員、演技未経験者がキャスティングされている点にも注目だ。

まとめ(注目ポイント)

  • 『大統領のケーキ』7月10日公開カンヌ国際映画祭でイラク映画初の監督週間観客賞&カメラ・ドールを受賞した話題作。7月10日より全国公開。
  • 主演バニーンから日本へメッセージ主人公ラミア役のバニーン・アハマド・ナーイフが日本の観客へ向けたメッセージ動画を公開。
  • 雄鶏ヒンディとの本編映像解禁材料リストをヒンディが破る撮影中のハプニングを生かした印象的な本編シーンを公開。
  • 演技未経験キャストが生んだ自然な芝居出演者全員が演技未経験者。監督のワークショップが生んだ瑞々しい演技にも注目。
作品情報

大統領のケーキ
2026年7月10日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開

STORY
祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ。はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は?

監督・脚本:ハサン・ハーディ
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
プロデューサー:リア・チェン・ベイカー
エグゼクティブ・プロデューサー:エリック・ロス、マリエル・ヘラー
撮影監督:トゥードル・ヴラディミール・パンドゥル 編集:アンドゥ・ラドゥ 音響:タマーシュ・ザーニ 美術:アナマリエ・テク

2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/アラビア語/シネスコ/カラー/5.1ch/英題:The President’s Cake
日本語字幕:星加久実/字幕監修:中町信孝
配給:松竹/PG12

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公式サイト movies.shochiku.co.jp/presidentscake

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