「なら国際映画祭2026」が9月19日(土)から9月23日(水・祝)までの5日間にわたって開催される。このたび、第79回カンヌ国際映画祭の短編部門パルムドール(最高賞)受賞作を含む、選りすぐりの短編4作品が上映されることが決定した。

「なら国際映画祭」は、奈良の平城遷都1300年にあたる2010年に、映画作家・河瀨直美をエグゼクティブディレクターに迎えて始まった、2年に1回開催される映画祭。インターナショナルコンペティションやNARA-wave学生映画コンペティションを軸に、「ユース映画制作ワークショップ」作品、また、なら国際映画祭オフィシャルパートナーであるベルリン国際映画祭ジェネレーション部門からの推薦作品や、カンヌ国際映画祭の短編作品、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア優秀作品など、多彩な映画作品を上映してきた。
今回、2016年よりカンヌ国際映画祭とパートナーシップを結び、選りすぐりの短編作品を上映する「カンヌ国際映画祭招待作品」が決定。今年上映される招待作品は、第79回カンヌ国際映画祭(2026年)の「短編部門」と、世界各国の映画学校に在籍する若い才能を紹介する学生部門「シネフォンダシオン」から選ばれた、各2作品、計4作品。すべて日本初上映となり、4作品が一つのプログラムとして上映される。
なかでも注目を集めるのが、アルゼンチン出身のフェデリコ・ルイス監督による『フォー・ザ・オポーネンツ』。第79回カンヌ国際映画祭短編映画部門に、世界136か国から寄せられた3,184作品の頂点に立ち、短編部門の最高賞であるパルムドールを受賞した作品だ。メキシコシティの中でも「過酷な地区」という異名があるほど治安が悪いテピート地区を舞台に、「ボクシングのチャンピオンになる」という大きな夢を抱く一人の少年の挑戦を描く。荒々しい現実のなかで未来をつかもうとする少年の姿を、力強い映像で映し出す。
そのほか、修学旅行をきっかけに少女たちのかけがえのない関係に変化が訪れるフランス映画『ラスト・スプリング』、ニューヨークでそれぞれ異なる挫折に直面する韓国系移民一家の姿を描いた『サイレント・ヴォイス』、親友同士の別れによって生まれる喪失と感情の揺らぎを見つめた『ネバー・イナフ』が上映される。
国も言語も文化も異なる4作品に共通するのは、世界を独自の視点で捉え、短い上映時間の中に登場人物たちの感情を刻み込む、新世代の映像作家によるエネルギーあふれる作品だということ。世界最高峰の映画祭・カンヌが見いだした新たな才能と、日本の観客が奈良で初めて出会う特別なプログラム。なら国際映画祭2026のテーマ「CROSS」のもと、カンヌと奈良、世界の新鋭と日本の観客が、映画を通じて交差する。
「なら国際映画祭2026 カンヌ国際映画祭招待作品」ラインナップ
『フォー・ザ・オポーネンツ』
第79回カンヌ国際映画祭 短編部門 パルムドール(最高賞)受賞作品
英題:For the Opponents
監督:フェデリコ・ルイス
上映時間:15分
製作国:メキシコ、チリ、フランス、イギリス
言語:スペイン語
製作年:2026年
タフで危険な街として知られるメキシコシティのテピート地区。一人の少年が、「ボクシングのチャンピオンになる」という大いなる夢を追いかける。

『ラスト・スプリング』
第79回カンヌ国際映画祭 短編部門 ノミネート作品
英題:The Last Spring
監督:マティルド・ベドゥエ
上映時間:15分
製作国:フランス
言語:フランス語
製作年:2026年
15歳のマリオンとカミーユは、片時も離れないほどの仲良し。興奮と期待を胸に、学校生活最後の修学旅行で南の島へやってきた二人。それは、あらゆる「初めて」を経験する時間であり、何も恐れることのなかった無邪気な日々の突然の終わりでもあった。

『サイレント・ヴォイス』
第79回カンヌ国際映画祭 シネフォンダシオン部門 準グランプリ受賞作品
英題:Silent Voices
監督:ナディーン・ミソン・ジン
上映時間:18分
製作国:アメリカ、韓国
言語:英語、韓国語
製作年:2026年
ニューヨークを舞台に、それぞれが日々の生活の中で挫折に直面し、バラバラの人生を送る韓国系移民の4人家族。生き抜くことの厳しさと、家族間の断絶という複雑な状況に直面しながら、彼らは互いに自らの傷を隠し合っている。

『ネバー・イナフ』
第79回カンヌ国際映画祭 シネフォンダシオン部門 3等賞(同賞)作品
英題:Never Enough
監督:ジュリアス・ラグート
上映時間:25分
製作国:フランス
言語:デンマーク語
製作年:2026年
親友のアグネスとセルマは、すべてを分かち合う仲だった。しかし、セルマがコペンハーゲンのアパートを出ていくと、そこにはぽっかりと空白が生まれる。一人残されたアグネスは漂流するように彷徨い、つながりをつなぎ止めようとすればするほど、二人の絆はほつれ始めていく。

まとめ(注目ポイント)
- 「なら国際映画祭2026」9月19日(土)開幕9月23日(水・祝)までの5日間、奈良市内の複数会場で開催される映画祭。
- カンヌ選出の短編4作品を日本初上映短編部門と学生部門から各2作品を選出し、1つのプログラムとして上映。
- 短編パルムドール受賞作がラインナップ世界136か国3,184作品の頂点に立った『フォー・ザ・オポーネンツ』を上映。
- カンヌで受賞した学生作品も上映『サイレント・ヴォイス』『ネバー・イナフ』など新世代の映像作家による短編を紹介。
- 2026年のテーマは「CROSS」カンヌと奈良、世界の新鋭と日本の観客が映画を通じて交差するプログラム。
なら国際映画祭2026
2026年9月19日(土)~23日(水・祝)開催
開催場所:奈良市 奈良市ならまちセンター市民ホール/奈良公園バスターミナルレクチャーホール/東大寺総合文化センター金鐘ホール/春日大社 感謝・共生の館 等
実施内容:インターナショナルコンペティション/NARA-wave学生映画コンペティション/カンヌ国際映画祭招待作品上映/ベルリン映画祭スポットライトジェネレーション部門優秀作品上映/ショートショート フィルムフェスティバル & アジア優秀作品上映/NARAtive/NARAtiveJr作品上映/ユースシネマプロジェクト 等



