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監督・俳優として世界から高い評価を受ける鬼才・塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』がkino cinéma新宿ほか絶賛上映中。このたび、戦場で奪った命の数を問われたアレンが、“加害”の記憶に向き合うカウンセリング場面を捉えた本編映像が解禁された。

本作は、第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア上映では約8分間にわたるスタンディングオベーションを巻き起こしたほか、「レオンチーノ・ドーロ賞(Leoncino d’Oro/金の小獅子賞)」を受賞。日本作品として初の同賞受賞という快挙を成し遂げた。さらに、第51回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門への正式出品も決定し、世界の映画祭を舞台に高い注目を集めている。

そして日本公開後に、さらにその熱が高まっている。映画レビューサービスFilmarksでは4.3の高評価を記録。「凄まじく素晴らしい。塚本晋也監督の一世一代の映画」「震えた。何度も目を背けたくなった。だがこの映画はそれを許さない」「世界各地で戦争が起きる現代。今観るべき作品」など、作品の圧倒的な力と、今この時代に観る意味を訴える声が相次いでいる。日本でも“今観るべき一本”として熱い反響が広がっている。

今回解禁されたのは壮年期のアレンが、自らが戦場で奪った命の数について語る衝撃的な本編映像。アカデミー賞®俳優ジェフリー・ラッシュ演じるニール・ダニエルズ医師とのカウンセリングを通して、アレンが長年封じ込めてきた戦争の記憶と“加害”に向き合う姿が映し出される。

18歳でベトナム戦争の最前線へ送られ、多くの命を奪ったアレン。塚本監督のカメラが映し出すのは、恐怖と混乱が支配する戦場で、人が人を殺すことに次第に慣らされていく現実だ。燃え上がる村を前に、「何人殺した?」と問われたアレンは、静かにこう答える。「最初は数えていましたが……やめました。数が多くなりすぎた」。

一人ひとりに名前があり、人生があるはずの命が、いつしかただの“数”へと変わっていく。その短い言葉からは、戦争によって人間性が失われていく恐ろしさが浮かび上がる。同時にそれは、アレンが帰還後も長年苦しみ、生涯をかけて向き合うことになる“加害”の記憶でもあった。

そして映像は一転、静かなカウンセリングルームへ。戦場から帰還し、長年PTSDに苦しみ続ける壮年期のアレンを演じるのは、『RENT』オリジナルキャストとして知られるロドニー・ヒックス。その向かいに座るのは、アカデミー賞®俳優ジェフリー・ラッシュ演じる心理学者ニール・ダニエルズ医師だ。ダニエルズ医師が静かに問いかける。「なぜ人を殺した?」何度も繰り返されてきたその問いに、アレンは苛立ちを見せながら、「戦争で兵士だったんです。殺すか殺されるか、2つに1つでした」と答える。

ダニエルズ医師はそれ以上追及することなく、「分かった。来週また会おう」と告げる。しかし部屋を去ろうとするアレンの背中に、再び同じ問いが突きつけられる。「なぜ人を殺した?」。戦争だったから。兵士だったから。殺さなければ殺されていたから。それでもなお問い続ける医師と、答えることのできないアレン。この長年にわたる対話こそが、彼が封じ込めてきた記憶と、自らが行った「加害」に向き合っていくための道のりとなっていく。

塚本監督が本作で描こうとしたのは、戦場で起こる殺戮だけではない。戦争が終わり、兵士が故郷へ戻った後にも、その身体と精神の中で戦争が続いていくこと。そして「命令されたから」「戦争だったから」という言葉の奥にある、自らの加害と向き合わなければならない苦しみだ。

塚本監督はこれまで、「戦争に行くとこんなことになる。本当に嫌でしょう」と、戦争を国家や英雄の物語ではなく、そこへ送り込まれた“一人の人間”の身体と精神から描くことの重要性を語ってきた。今回の本編映像は、『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』というタイトルに込められた“問い”そのものを観客へ突きつける映像となっている。

まとめ(注目ポイント)

  • 『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』公開中塚本晋也監督の最新作がkino cinéma新宿ほかで上映中。
  • ヴェネチアでレオンチーノ・ドーロ賞第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、同賞を受賞。
  • 衝撃の本編映像解禁アレンが戦場で奪った命の数について語り、戦争の記憶と“加害”に向き合う姿を描写。
  • 「なぜ人を殺した?」という問いジェフリー・ラッシュ演じるダニエルズ医師とのカウンセリング場面を収録。
  • Filmarksで4.3の高評価日本公開後、「今観るべき作品」など作品の力を評価する声が相次いでいる。
作品情報

ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?
2026年9月11日(金)よりkino cinéma新宿ほか公開

STORY
貧困や差別から抜け出すために18歳で入隊したアフリカ系アメリカ人のアレン・ネルソン。ベトナムという苛烈な戦地で学んだのはただひとつ、いかに多くの人を殺せるか。その対価として得たのは、ごくわずかな賃金とPTSD(戦争後遺症)だけだった。23歳で家を追い出され、ホームレスとなったアレンをこの世につなぎ止めたのは、退役軍人病院でカウンセリングを行っていたダニエルズ医師の存在だった。

監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也(『野火』、『斬、』、『ほかげ』)
出演:ロドニー・ヒックス ジェフリー・ラッシュ マーク・マーフィー リリー・フランキー and タチアナ・アリ
原作:「「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」」(アレン・ネルソン著、講談社文庫刊)
参考文献:「戦場で心が壊れて 元海兵隊員の証言」(アレン・ネルソン著、新日本出版社刊)

2026年|日本|英語|116分|カラー|5.1ch|Dolby Atmos|ビスタサイズ|英題:Mr. Nelson, Did You Kill People?|PG12

製作:木下グループ 制作プロダクション:キノフィルムズ、Cross Media International、J&B Entertainment、Chanh Phuong Films
配給:キノフィルムズ

©Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners
©Allen Nelson/KODANSHA

公式サイト nelsonsan.jp

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