大阪・西区の九条にオープンして今年で26周年を迎えた映画館シネ・ヌーヴォ存続のための支援・寄付を募る「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」がスタートする。
ミニシアターへの逆風が吹く中「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」として各種支援グッズを用意し、同館の存続、新たな作品を上映し続けていくための支援・寄付を募る。声明・詳細については以下のとおり。
シネ・ヌーヴォのこれからに向けて!
「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」
ご案内
いつも大変お世話になっております。この度、当館では映画館存続のためのご支援・ご寄付を募る「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」を始めることにいたしました。
シネ・ヌーヴォは1997年に大阪・西区の九条に市民の皆さまの出資により誕生しました。館内は文化の薫りに満ちたアート映画館で、内装・外観の施工にあたったのは、故・松本雄吉さんを棟梁とする劇団・維新派の皆さん。“水中映画館”がコンセプトの非日常空間としての劇場は、時間を忘れ映画を楽しんでいただきたいとの思いを込めていただきました。
特集上映とロードショーを2本柱に、関西屈指の上映本数で多様な映画を映し続け、2023年にはオープンから26周年を迎えました。ミニシアターへの逆風が吹く中、これからに向けて、当館を存続し、新たな作品を上映し続けていくためにご支援をお願いする次第です。
2020年のコロナ禍にあって2カ月もの休館を余儀なくされた際は、それでなくても赤字基調の当館においては、存続すら危ぶまれる事態となりました。しかし、それは何も当館だけの問題にとどまらず、全国のミニシアターも同じ危機にあると切実に感じ、関西、そして全国のミニシアターが共に生き残れるよう「Save our local cinemasプロジェクト」「ミニシアター・エイド」の呼びかけに積極的に賛同し行動を共にしたところ、皆さまからたくさんのご支援・ご支持、そして勇気をいただきました。各地のミニシアターとともに、大きな励ましをいただき、無事に存続することができました。あらためて御礼を申し上げます。
その後も、昨年、一昨年と2年続けて「ARTS for the future!」(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)があり、その支援金などをもとに毎年の数百万円もの赤字の支払いに充当でき、コロナ禍にあっても、どうにか存続することができました。しかし、今年度からそれら補助金が一切なくなってしまいました。
一方、2020年度以降も観客減が続いており、いまだコロナ前の水準には戻っていません。そんな中、2020年の緊急事態宣言の際に「支払い猶予」された税金(消費税他)や年金など公的資金の取り立てが今年3月の年度末を機に非常に厳しくなってきました。毎年、これら税金などの公的支払額は500万円以上にのぼり、厳しい経営の中、なんとかやりくりしてきましたが、2020年の「支払い猶予」の結果、その翌年の2021年には通常の倍額、一気に1000万円以上の納付を通告されました。分割納付でこれまで少しずつ支払ってきましたが、収入が減っている中での支払いは厳しく、督促を受ける日々が続いています。
さらに、昨年、耐用年数が切れるデジタル映写機を買い替えることが急務となりました。補助金が入ること、さらに公的融資を活用するなどして自力で行おうと計画しましたが、工事直前になって経理状態が良くないとの理由で、その半額しか融資が下りませんでした。当館存続のためにはデジタル映写機の買い替えと工事は必須だったため、工事は強行したものの資金繰りが悪化、さらに負債が増えている現状です。
当館は2016年暮れ、開館20周年を前に改修工事をクラウドファンディングでお願いしたところ、たくさんのご支援をいただき、老朽化した施設の改修工事を行うことができました。その際は、誠にありがとうございました。その4年後のコロナ禍においては、ミニシアター全体としての支援を受けるべく活動し、また政府融資機関から緊急支援としての借り入れを受けてしのいでまいりました。しかし、ここにきて、今回は借り入れもできず、負債額などを支払わないと当館の存続が危ぶまれる事態となっています。これらを打開するために、再び皆さまにご支援をお願いし、この危機を乗り越えることができればと思っております。
今回、各種支援グッズをご用意し、これらグッズのご購入とご寄付を皆さまに呼びかけさせていただく所存です。当館は赤字基調とはいえ、採算は回復してきています。これら公的資金の支払い、工事関係負債の支払いを完了することで、これからも映画館を維持できると思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」#ヌーヴォFNO2023
◎募集金額目標:800万円
◎募集期間:2023年7月15日(土)〜8月31日(木)
※募集締め切りをもって発注となりますので、発送は9月下旬以降を予定しています。
※オンラインショップ「BASE」(https://cinenouveau.thebase.in/)が専用のサイトになります。詳しい経緯、グッズデザインなど掲載します。
<支援グッズ>…制作費・送料を差し引いた金額がシネ・ヌーヴォへのご支援となります。
¥3,000(税・送料込み)コース
①オリジナルボールペン+シネ・ヌーヴォ缶バッジ
耐久性の高いリサイクル段ボールと麦わらバイオプラスチックを素材にしたエコボールペンです。おなじみシネ・ヌーヴォのロゴと、「FROM NOW ON プロジェクト2023」のロゴが入ったオリジナルグッズです。缶バッジ(直径32mm)はヌーヴォのロゴをシネ・ヌーヴォカラーのグリーンにおさめました。
②シネ・ヌーヴォ20th記念デザイン復刻版トートバッグ
2016年のシネ・ヌーヴォ20周年記念改修工事のためのクラウドファンディング時の特典だったトートバッグの復刻版。フィルム缶のオリジナルデザインが好評だったためオーガニックコットンを使用したニューバージョンで復活しました。
¥6,000(税・送料込み)コース
③東學さんデザイントートバッグ
デザインは、シネ・ヌーヴォのロゴおよびオープン当初のスケジュールチラシのデザインを担当されたアートディレクターの東學さん。多方面で活躍される東さんのロゴデザインを“水中映画館”のコンセプトと融合させたシンプルで斬新なデザインが映えます。
④吉田由利香さんデザインTシャツ
コロナ禍で休館を余儀なくされた2020年4月に京阪神のミニシアター13館で連携した《Save our local cinemas〈関西劇場応援Tシャツ販売〉》の企画・デザインをした、元みなみ会館館長であり、現在も映画にまつわる様々なデザインをされている吉田由利香さんデザインのオリジナルTシャツです。
⑤短編映画『OUR CINEMAS』Tシャツ
2018年のシネ・ヌーヴォと九条の街を8mmフィルムに収めた小田香監督の短編映画『OUR CINEMAS』より抜き出したヌーヴォの特徴的な天井をプリントしたオリジナルTシャツ。撮影はシネ・ヌーヴォ支配人の山崎紀子。『OUR CINEMAS』は10月に開催される「さいたま国際芸術祭2023」で上映予定あり。
⑥オリジナルおちょこセット
シネ・ヌーヴォのロゴと「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」のロゴが入った、真っ白な陶磁のおちょこセット。シネ・ヌーヴォのアイコン、劇団維新派がつくったバラのオブジェの写真からおこしたデザインをプリントした専用の巾着袋に入れてお届けします。
<ご寄付>…ほぼ全額がシネ・ヌーヴォへのご支援となります。
1万円
3万円
5万円
10万円
50万円
グッズのご購入、ご寄付をいただいたすべての方にお礼状をお送りします。(1000円でご鑑賞いただけるクーポン付き)
お申し込み方法
※支援グッズのご購入はオンラインショップ「BASE」(https://cinenouveau.thebase.in/)、劇場窓口、現金書留で受付いたします。
現金書留の方は支援グッズの種類①〜⑥とお名前ご住所を明記してください。
※ご寄付で銀行振込をご希望の方は
みずほ銀行 九条支店 (普)1437131
口座名:株式会社ヌーヴォ
にお振込みください。その際にお名前とご住所を電話、FAX、メール、ハガキ等でお知らせください。
シネ・ヌーヴォ
〒550-0027 大阪市西区九条1-20-24
TEL:06-6582-1416
FAX:06-6582-1420
メール:info@cinenouveau.com
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