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英仏を拠点にマルチな活躍で人気を得ていた女優、歌手、モデルのジェーン・バーキンが7月16日パリの自宅で死去したと仏文化省が発表した。享年76。長年闘病生活を送っていたといわれている。

Roland Godefroy, CC BY 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by/3.0, via Wikimedia Commons
8月4日より日本公開されるドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』が遺作か

ロンドン生まれで、18歳で映画『ナック』(66)で端役デビュー。同作の音楽を担当した映画音楽家ジョン・バリーと出会い、長女ケイト・バリーを出産し結婚するが後に離婚。67年に出演した『欲望』がカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。

翌年フランスに渡り、映画『スローガン』でセルジュ・ゲンズブールと出会いパートナーに。結婚はしなかったが夫婦のような関係だった。69年にゲンズブールと「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」をデュエットし、内容が衝撃的ということで各国で放送禁止処分になるが、若者の間で大ヒット。二人の間に71年に生まれたのが女優のシャルロット・ゲンズブール。

この頃、女優としても大忙しで『ガラスの墓標』(70)『おかしなおかしな高校教師』(74)『麗しのカトリーヌ』(75)『ナイル殺人事件』(78)などに次々出演。ゲンズブールとは別れ、80年に監督のジャック・ドワイヨンと交際、三女ルー・ドワイヨンが82年に誕生。長女ケイト、次女シャルロット、三女ルーの3人とも女優となった。

その後も多くの映画に出演し続け、『地中海殺人事件』(82)『ラ・ピラート』(84)『カンフー・マスター!』(88)『アニエスv.によるジェーンb.』(88)『ダディ・ノスタルジー』(90)『美しき諍い女』(91)『恋するシャンソン』(97)などで主演や助演をこなした。

Mariusz Kubik, CC BY 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0, via Wikimedia Commons

一方歌手としても2020年までアルバムを制作。親日家で『ガラスの墓標』のキャンペーンでセルジュ・ゲンズブールと初来日して以来、何度も日本を訪れた。特に2011年の東日本大震災の直後に復興支援コンサートのため来日し、募金活動なども行った。2018年春の叙勲で旭日小綬章を受章。

Wen-Cheng Liu, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons

またエルメスの定番バッグとして有名な「バーキン」は彼女の名前に由来するもの。エルメスの社長とジェーンが飛行機内で隣り合わせになり、彼女が籐の籠になんでも詰め込んでいるのを見て、社長があなた用のバッグをプレゼントするといったことから作られたものという逸話がある。

8月4日より日本公開される『ジェーンとシャルロット』は娘シャルロットが監督も務め、2018年からの母ジェーンと自身を描いたドキュメンタリーで、これがジェーンの遺作と見られている。

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