『レオン』のリュック・ベッソン監督が原点回帰を果たしたバイオレンス・アクション映画『DOGMAN ドッグマン』が3月8日(金)より全国公開。このたび、主人公ダグラスを演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズのインタビューが到着した。
本作はリュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て脚本・監督を務め、2023年のヨーロピアン・フィルム・マーケットでお披露目されるや、完成度の高さから世界中のバイヤーに大きな衝撃を与え、同年、第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門での上映で「リュック・ベッソン監督、完全復活!」「ベッソンの最高傑作!」と大絶賛の嵐を巻き起こしたバイオレンス・アクション映画。主演には、2018年に『ゲット・アウト』、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、『スリー・ビルボード』と、出演した3作品がアカデミー賞ノミネートの快挙を成し遂げた注目の若手演技派、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
本作の主人公ダグラスは、車いす生活のなか、犬だけが心の拠り所というキャラクターだが、ケイレブはそんな難役でも説得力を持たせることができる実力を兼ね備えた稀有な俳優。それもそのはず、17歳の時『ノーカントリー』でデビューし、初主演作は他人のウイルスを自らに注射し闇市場に横流す近未来SFスリラー『アンチヴァイラル』、『DOGMAN~』の前作では実際に起きた無差別銃乱射殺人事件を犯人視点で描いた『ニトラム/NITRAM』に主演し第74回カンヌ国際映画祭男優賞受賞を果たしている。
本作に出演した決め手について聞くと「リュック・ベッソン監督の作品は十代の頃に観ていたけど、彼とはとほとんど接点がなかった。だから僕にはチャンスはないと思っていたよ。ただ脚本を読んで、絶好のチャンスだと確信していた」と話すケイレブ。
謙遜するケイレブについて監督は「彼が初めてウィッグを被った時、自身の様子を確認していた。ダグラスを思い浮かべながら役作りを早くも始めていた」と振り返り、その役への没入度合いに信頼を寄せていたそうだ。
そんなリュック・ベッソン監督については「初めてカフェで会った時、気に入ってもらえなかったかも…?と感じたんだ(笑)。でも脚本を送ってくれて、再度会うことになって、リュックは『どう思う?やりたい?』と聞いてくれた。僕はもちろん出演したかったけど、リアルに犬が出演するのかを確認した上で快諾したんだ。最初は少し距離を感じたけど、今ではハグをするほど仲良くなれた」と関係性を築き、最高のコラボレーションとなった様子だ。監督も「1年ケイレブと過ごし、互いが心地よく尊敬し合える関係を目指した」とコメントしている。
監督には「今この瞬間に集中し、一日一日を大切にしなさい」とアドバイスをもらったというケイレブ。「アドバイスのおかげで最も緊張していたシーンも最大限集中して取り組めたと思う。撮影が始まると、リュックは僕が準備万端だと気づいてくれたんだ。すでに撮影していたものすべてが僕の演技に活かされ、シンクロしているとしか言いようが無い感覚があったよ」と回想する。
また「リュックはリアルタイムでキャラクターの成長に沿って撮影をするよう計画してくれていたんだ。映画によっては常にジェットコースターに乗せられているような状態が続く。でもリュックは最後まで気を抜かないよう、とても合理的な撮影を計画してくれた」と付け加え、監督との信頼関係を感じさせるエピソードを披露。
最後に撮影中印象に残ったエピソードを聞くと「リュックからの要求はとても厳しいんだ! スタッフの誰もが彼の描いたビジョンを実現しようと協力する、意欲的な現場だった。時間を共にするほど、シーンの流れや準備の重要性、日々のリズムなど足並みがそろっていくのを感じた。撮影3週目か4週目には、今まで見たこともない結束力と集中力が生まれていた。すべてが迅速で、臨機応変に対応しなければいけなかったけど、リュックが描く高い目標に向け全員がベストを尽くしていたよ!」と話している。
『DOGMAN ドッグマン』は3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開。
DOGMAN ドッグマン
2024年3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
STORY
ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めた―。犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間に馴染もうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めてゆくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられる…。
脚本・監督:リュック・ベッソン 出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
2023年|フランス|カラー|シネマスコープ|5.1ch|114分|英語・スペイン語|PG12|日本語字幕:横井和子|原題:DOGMAN|配給:クロックワークス
© Photo: Shanna Besson - 2023 - LBP - EuropaCorp - TF1 Films Production – All Rights Reserved.
© 2023 - LBP - EuropaCorp - TF1 Films Production - All Rights Reserved.
© Photos: Shanna Besson. Création affiche:mattverny.
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