ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞、アカデミー賞国際長編映画賞®ショートリストに選出され、東京国際映画祭でも上映されたリラ・アビレス監督長編第2作『夏の終わりに願うこと』(原題: Tótem)が8月9日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。このたび、本予告映像が解禁となった。
7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶソルだったが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安が募るばかり。やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いがあふれ出し、ソルは“新たな感情”を知ることになる。よろこび、悲しみ、希望、落胆。波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、物語のラスト、少女が願ったこととは――?誰もが大切な記憶を思い出す、人間ドラマの傑作が誕生。

今回解禁された本予告は、「わたしのお願いは何だと思う?」「“パパが死にませんように”」と主人公の少女・ソルが語り掛けるシーンから始まる。療養中の父を喜ばせるためにピエロのコスチュームを身に纏ったソルや、賑やかな誕生日パーティーの準備を進める親戚たちの姿が映し出されるも、当の父の容態は深刻で、気軽に面会も許してもらえないほど。命の灯火が揺らめく父を想い、「いつ世界が終わるの?」と呟くソルの姿を、青々とした草花や、オウム、ミツバチ、カマキリ……、メキシコの地に息づく様々な生命たちが見守る中、生き方も価値観もそれぞれ違う家族が同じ“願い”をこめて開催する忘れられないパーティーが始まる。
主人公ソルを演じるのは、本作が映画初出演となるメキシコ生まれのナイマ・センティエス。幼いころから自然の中で多くの時間を過ごしてきたという彼女を観たリラ・アビレス監督は、直感的に「この人だ!」と演技未経験ながらソル役に大抜擢したという。同じく演技の経験がない子役たちとの息もぴったりで、「宝石のように私の近くで輝いていた」と、撮影現場を振り返っている。
療養中の父・トナを演じるのは、脚本家・作家としても活躍するマテオ・ガルシア・エリソンド。脚本を手掛けた『ノー・エスケープ 自由への国境』(15・ホナス・キュアロン監督)がトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、作家としてのデビュー作「Una Cita con la Lady」がバルセロナ市文学賞スペイン語部門を受賞するなど、文学的才能にあふれる彼は、日本でも本日、新潮文庫より待望の文庫版が発売されたばかりの世界的ベストセラー小説「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスを祖父に持っている。

プロ・ノンプロの俳優たちによるアンサンブルによって生まれた本作は、世界70か国以上の映画祭に出品され、第73回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞をはじめとした全31受賞を記録。療養中の父の誕生日パーティーに訪れた7歳の少女のかけがえのない一日が、夏の終わりに儚くきらめくメキシコの太陽に照らされ、誰もが大切な記憶を思い出す、宝物のような一作となっている。
先日発表されたメキシコ国内のアカデミー賞であるアリエル賞では、本作が作品賞をはじめとする15部門にてノミネートされた(受賞の発表は9月7日)。
夏の終わりに願うこと
2024年8月9日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
STORY
ある夏の1日。7歳の少女・ソルは、母に連れられて父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを無邪気に喜ぶソルだったが、準備に駆け回る家族の異変に気が付いていく。よろこびや戸惑い、希望や不安…それぞれが抱える思いが交差するなか、パーティーが始まろうとしていた――。
監督・脚本:リラ・アビレス
出演:ナイマ・センティエス、モンセラート・マラニョン、マリソル・ガセ、マテオ・ガルシア・エリソンド、テレシタ・サンチェス
2023年/メキシコ・デンマーク・フランス/カラー/スタンダード/95分/原題:Tótem
日本語字幕:林かんな 配給:ビターズ・エンド 後援:メキシコ大使館
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