ⓘ当サイトにはプロモーション(広告)が含まれています
巨匠ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品で、第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が、1月31日(金)より全国公開されるのに先駆けて一般客向けの試写会が1月17日(金)に実施され、上映後のトークイベントに『ナミビアの砂漠』で第77回カンヌ国際映画祭、国際批評家連盟賞を女性監督として最年少で受賞した気鋭の映画監督、山中瑶子監督が登壇し、映画の魅力や巨匠監督の映画術について熱く語った。

ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は、病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描いた物語。山中監督が生まれた時にはすでに国際的な監督として活躍していたアルモドバルだが、そんな大先輩について山中監督は「名前は皆聞いたことがあっても、作品を見たことがないという若い方も多いのでは?と思います。私がアルモドバル監督を知ったきっかけは『オール・アバウト・マイ・マザー』でしたが、毒気が魅力の監督だと思っていました。でもこの『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』はその毒気がなく、まっすぐに描かれた作品で意外でした。尊厳死を描く映画はいくつもありますが、本作はどのように最期を生きたいかについてポジティブなエネルギーで描かれた作品で、楽しく鑑賞しました」と感想を語った。
ふたりの女性の絆が描かれる本作に出演したティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの演技について「ティルダは、性別や人間らしさを超越していて圧巻の存在感がありました。主人公マーサはティルダにしかできない役だと思います。そしてジュリアンは昨年日本でも公開された『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が去年のトップ3に入るくらい好きだったのですが、重い病を抱えるマーサの話にとにかく耳を傾けるというイングリッドの役に完璧に寄り添っていました」と絶賛。「大親友ではなく、若い頃に知り合ったきり疎遠になっていたふたりが再び近づいていく関係性がとてもよかった。親友ではないからこそ、お互い素直に気持ちを打ち明けられることができたのだと思います。“親しい間柄の人よりも、精神的に遠い距離がある人の前のほうが素直になれる”という絶妙な人と人の距離感。実はこれ『ナミビアの砂漠』で描きたかったことでした」と自身の作品との共通点を明かした。
アルモドバル監督の映画術について話が及ぶと「アルモドバル作品は、いつもカラフルでポップだし、調度品がこだわり抜かれていて目が忙しくて楽しいです。昨年スペインに行きましたが、街中が実際にあの色使いで“本当だったんだ”と驚きました。そしてフレームの捉え方が素晴らしいです。登場人物の動きに適したさすがのフレームサイズ、ずっと2人で喋っているだけなのに同じような印象に陥らないフレームの作り方がすごかったです。さらっと見てしまうのですが、実はとても考え抜かれている。私はまだまだ緩慢だなと、尊敬します」と感嘆しきり。

さらに物語の構成については「アルモドバル監督は人間のリアルな関係性を映画としてフィクショナルに構成する力が見事。“難病モノ”や“余命僅かモノ”の映画で良く描かれる、泣いて想いを伝えるシーンは全くない。危篤状態の時にギリギリ間に合って顔を見て涙ながらに和解した、というのは欺瞞であって、本当の和解ではないと私は思うので、手を握って看取るという嘘くさいことはしないというアルモドバル監督の冷静でいて温かい眼差しが好きです」とうなった。一番好きなシーンについて聞かれると「ティルダが演じるマーサにあるハプニングが起きて激しく取り乱しているシーンですね。私は映画で、人が取り乱しているところを見たいので(笑)。マーサが取り乱してしまった原因はあまりにも日常のあるあるすぎる出来事で、逆に映画で描かれることはあまりないと思います。その点も含めよくできた脚本だなと思いました」と独特な視点から賞賛していた。
冒頭に述べた感想のとおり、“死”を描きながらも重苦しくなることなく軽やかに物語が進行していく映画について「アルモドバル監督の作品では、前作『パラレル・マザーズ』然り、よく人の死が描かれます。でも彼の映画から感じとれるのは、“人は亡くなったら終わり”ではないということ。今日もデヴィッド・リンチ監督の訃報があって、とても残念な気持ちでいるのですが、彼の素晴らしい作品が残っていると思うと不思議と悲しくはない。人は亡くなっても、それまで周囲に及ぼした影響だとかが何かしら継承され、残るものがある。そうやってこの映画も、死を前向きなものとして捉えているので、どんな人にもパワーと勇気をくれる映画に仕上がっているんじゃないかなと思います。大好きな映画なのでぜひ多くの方に観ていただきたいです」と熱く映画の魅力を伝えた。
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
2025年1月31日(金) 公開
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:シーグリッド・ヌーネス「What Are You Going Through」
出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タートゥーロ、アレッサンドロ・ニボラ
配給:ワーナー ブラザース映画
原題:The Room Next Door|2024年|スペイン
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
©El Deseo. Photo by Iglesias Más.
公式サイト room-next-door.jp
関連記事
- ブルーレイの売れ筋ランキング
- DVD 外国映画の売れ筋ランキング
- DVD 日本映画の売れ筋ランキング
- ブルーレイ 外国映画の売れ筋ランキング
- ブルーレイ 日本映画の売れ筋ランキング
アニメ・ゲーム発売日 : 2026年03月18日価格 : ¥8,800新品最安値 :¥8,800
J-POP発売日 : 2025年10月29日価格 : ¥6,959新品最安値 :¥6,959
アニメ発売日 : 2026年01月21日価格 : ¥11,000新品最安値 :¥11,000
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥4,164
J-POP発売日 : 2025年10月29日価格 : ¥5,654新品最安値 :¥5,654
アクション発売日 : 2025年10月17日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥8,408
ミステリー・サスペンス
J-POP発売日 : 2025年11月19日価格 : ¥8,409新品最安値 :¥8,409
UM_all発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥6,286新品最安値 :¥6,286
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥5,864新品最安値 :¥5,864
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥8,690新品最安値 :¥8,690
アニメ発売日 : 2026年01月28日価格 : ¥15,300新品最安値 :¥15,300
アニメ発売日 : 2026年02月25日価格 : ¥15,330新品最安値 :¥15,330
アニメ発売日 : 2026年03月25日価格 : ¥15,459新品最安値 :¥15,459
J-POP発売日 : 2025年12月17日価格 : ¥9,800新品最安値 :¥9,800
ジャンル別発売日 : 1970年01月01日価格 : ¥70,840新品最安値 :¥70,840
J-POP発売日 : 2025年11月19日価格 : ¥10,889新品最安値 :¥10,750
アクション発売日 : 2025年11月26日価格 : ¥5,926新品最安値 :¥5,926
アニメ
アニメ発売日 : 2026年05月27日価格 : ¥8,327新品最安値 :¥8,327
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥4,164
アクション発売日 : 2025年10月17日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥8,408
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥5,864新品最安値 :¥5,864
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥8,690新品最安値 :¥8,690
アクション発売日 : 2025年11月26日価格 : ¥5,926新品最安値 :¥5,926
アクション発売日 : 2025年11月26日価格 : ¥4,174新品最安値 :¥4,174
アクション発売日 : 2025年10月17日価格 : ¥5,864新品最安値 :¥5,864
アクション発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥8,690新品最安値 :¥8,690
ミュージカル発売日 : 2026年01月21日価格 : ¥6,728新品最安値 :¥6,728
アクション発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥10,340新品最安値 :¥10,340
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥15,730新品最安値 :¥15,730
アクション発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥4,174新品最安値 :¥4,174
ドラマ発売日 : 2025年12月24日価格 : ¥5,877新品最安値 :¥5,877
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥5,390新品最安値 :¥5,390
コメディ発売日 : 2026年01月21日価格 : ¥5,390新品最安値 :¥5,390
アクション
アクション発売日 : 2025年10月03日価格 : ¥4,927新品最安値 :¥6,229
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥10,010新品最安値 :¥10,010
コメディ発売日 : 2025年09月19日価格 : ¥4,360新品最安値 :¥4,360
ホラー発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥4,208新品最安値 :¥4,208
ミステリー・サスペンス
アクション発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥6,527新品最安値 :¥6,527
ドラマ発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥6,600新品最安値 :¥6,600
ミステリー・サスペンス
ミステリー・サスペンス
ホラー発売日 : 2026年02月13日価格 : ¥7,700新品最安値 :¥7,700
ファンタジー
ホラー
日本映画
ヤクザ
アクション発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥8,470新品最安値 :¥8,470
UM_all発売日 : 2024年12月27日価格 : ¥4,900新品最安値 :¥3,727
ヤクザ
ドラマ
日本映画
日本映画
ラブロマンス発売日 : 2025年07月23日価格 : ¥6,627新品最安値 :¥6,627
ラブロマンス発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥6,380新品最安値 :¥6,380
UM_all発売日 : 2024年12月27日価格 : ¥4,480新品最安値 :¥4,435
ドラマ
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥4,164
アクション発売日 : 2025年10月17日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥8,408
アクション発売日 : 2025年12月03日価格 : ¥5,864新品最安値 :¥5,864
アクション発売日 : 2025年11月26日価格 : ¥5,926新品最安値 :¥5,926
アクション発売日 : 2025年11月26日価格 : ¥4,174新品最安値 :¥4,174
アクション発売日 : 2025年10月17日価格 : ¥5,864新品最安値 :¥5,864
ミュージカル発売日 : 2026年01月21日価格 : ¥6,728新品最安値 :¥6,728
アクション発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥4,174新品最安値 :¥4,174
ドラマ発売日 : 2025年12月24日価格 : ¥5,877新品最安値 :¥5,877
アクション
アクション発売日 : 2025年10月03日価格 : ¥4,927新品最安値 :¥6,229
コメディ発売日 : 2025年09月19日価格 : ¥4,360新品最安値 :¥6,729
ホラー発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥4,208新品最安値 :¥4,208
ドラマ
コメディ発売日 : 2026年01月21日価格 : ¥4,164新品最安値 :¥4,164
アクション発売日 : 2025年12月10日価格 : ¥4,174新品最安値 :¥4,174
アジアンアクション
アクション発売日 : 2025年12月10日価格 : ¥7,580新品最安値 :¥7,580
アクション発売日 : 2025年10月03日価格 : ¥13,213新品最安値 :¥10,796
アクション発売日 : 2026年01月07日価格 : ¥5,877新品最安値 :¥5,877
ミステリー・サスペンス
アクション発売日 : 2025年10月22日価格 : ¥6,527新品最安値 :¥6,527
ファンタジー
ホラー
日本映画
UM_all発売日 : 2024年12月27日価格 : ¥4,900新品最安値 :¥3,727
ヤクザ
ドラマ
日本映画
ラブロマンス発売日 : 2025年07月23日価格 : ¥6,627新品最安値 :¥6,627
ドラマ
ドラマ
特撮発売日 : 2024年05月01日価格 : ¥4,980新品最安値 :¥4,980
ドラマ
UM_all発売日 : 2025年10月15日価格 : ¥6,959新品最安値 :¥13,904
ドラマ発売日 : 2025年10月08日価格 : ¥15,855新品最安値 :¥15,855
ラブロマンス
ドラマ
ドラマ
ドラマ
※表示されている情報・価格と異なる場合がございます。最新の情報・価格はAmazonの商品ページをご確認ください。
奇才デヴィッド・リンチが自らを語りつくすドキュメンタリー映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』追悼上映決定- 『ムッソリーニとお茶を』などのベテラン英国女優ジョーン・プロウライトが95歳で死去 ローレンス・オリヴィエの未亡人

この記事が気に入ったらフォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow WEEKEND CINEMA
-
NEWS演出でも台本でもない“奇跡のハート”誕生の瞬間も! 森崎ウィン&向井康二(Snow Man)W主演『(LOVE SONG)』メイキング映像【後編】解禁 -
NEWS国内最終上映! ホラー映画の帝王ジョン・カーペンター特集上映、キネカ大森にて2週間限定で開催決定 -
MEDIAレディバグとシャノワールの恋にまつわるエピソードを厳選!特別編成「ミラキュラス100話記念!ロマンティック大放送」6月18日放送決定 -
NEWS『ベニスに死す』の美少年ビョルン・アンドレセンの知られざる人生に迫る『世界で一番美しい少年』日本版予告編解禁「美しいことは罪ですか」 -
NEWS『ゴッドファーザー』最大の宿敵のモデルとなった史上最悪のマフィア“マイヤー・ランスキー”とは? -
NEWS伝説のSFアニメーションの系譜に挑む『マーズ・エクスプレス』日本版オリジナル予告編解禁 人間とロボットの共存が崩れる火星の物語 -
NEWSVariety誌絶賛のスペインの俊英の過去3作品を特集上映『アントニオ・メンデス・エスパルサの映画』各作品ポスタービジュアル&予告編解禁 -
NEWS10月28日はパンダの日! シャンシャンの暮らす四川などを舞台に知られざるパンダの一生を描く『パンダのすごい世界』2026年2月公開決定
-
NEWS「香港映画祭2025 Making Waves」全ラインナップ発表 オープニングはイーキン・チェン主演『ラスト・ソング・フォー・ユー』 -
NEWS『国宝』を含む世界の最前線の映画が集結「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」12月12日より開催決定&キービジュアル解禁 -
NEWS毎月24日はA24の日、特別上映第11弾は『パスト ライブス/再会』に決定 日比谷では令和ロマン・くるま登壇のトークイベントも -
NEWS韓国発の6人組ボーイズグループINFINITEデビュー15周年記念コンサート映画、11月日本公開決定&予告編解禁 -
NEWS「アメリカン・ギャング・ノワール映画祭」11月8日より開催決定 ジョゼフ・H・ルイス『暴力団』ほか日本未公開7作を含む全15本を上映 -
NEWS「日本公開はムリすぎる!」と言われながらもコアな映画ファンに愛されたアニメーションおとぎ話『オリビアと雲』まさかの劇場公開決定 -
NEWS森崎ウィン&向井康二(Snow Man)、撮影の思い出が詰まった特別な地へ『(LOVE SONG)』バンコク・プレミアに現地ファン熱狂 -
NEWS鬼才デヴィッド・リンチ“唯一無二の感動作”『ストレイト・ストーリー』監督1周忌にあわせて4Kリマスターで劇場公開決定
-
NEWS「香港映画祭2025 Making Waves」11月28日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催決定 ルイス・クー主演『私立探偵』上映 -
NEWS井上芳雄が「今の時代だからこそ見てほしい」と絶賛!『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』特別コメント映像が到着 -
NEWSドニー・イェン、「ウルトラマンティガ」などのスーツアクター・中村浩二と地下鉄で死闘!『プロセキューター』本編映像解禁 -
NEWS新鋭アニメーション監督ハン・ジウォンが『The Summer/あの夏』を語る「本作を作ることは初めて恋に落ちることに似ていた」 -
NEWSパトリシオ・グスマン監督の幻の長編デビュー作『最初の年:民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権』半世紀の時を経て日本初公開へ -
NEWS竹野内豊&堺正章登壇!『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』先行公開初日記念舞台挨拶が10月10日に開催決定 -
NEWS「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」開催決定 日本劇場初公開の貴重な作品を含む7作品を一挙上映 -
NEWS『バイオハザード』の哀しき悪役リサ・トレヴァーが映画版に初登場!『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』本編映像公開




