ザ・フーのレコード・デビュー60周年記念として音楽ドキュメンタリー『ザ・フー キッズ・アー・オールライト』のHDレストア版 / 全歌詞訳字幕付が9月26日(金)より公開。このたび各界の識者よりコメントが到着。また公開記念イベントの開催も決定した。

ビートルズ、ローリング・ストーンズと共にブリティッシュ・ロックの黄金期を牽引し、ロックを革新し続けたスーパーバンド、ザ・フー。それにもかかわらず全盛期の来日がかなわなかった彼らの1964年から1978年までの代表曲のライブパフォーマンスを中心に、プロモーションフィルム、インタビューなどを含む、ロック・ドキュメンタリー映画史上の傑作が本作だ。
このたび日本人アーティストとして初、全英シングル・チャート8位を記録したSAHAJiからの熱いメッセージが到着した。メンバーの西田蕉太郎は「俺達を代弁してくれるのは The Who だ どんなに狂った事をやっても正義に変えてくれる」、西田曜志朗は「平成生まれの俺達も The Who を聴いて育ってきた 彼等からは生きる希望や存在意義を教わった」と語り、ザ・フーの深い影響を隠さない。その他、ザ・フーに影響を受けたミュージシャンや各界の識者、総勢14名よりコメントが到着した。コメント全文・一覧は以下のとおり。

あわせて、公開直前の9月18日(木)に渋谷 CHELSEA HOTEL にてトリビュートライブ企画の開催も決定した。ミュージシャンのMichiakiと配給会社オンリー・ハーツが企画する本イベントにはザ・フーを愛するミュージシャン達が続々と集結。うじきつよし、中山加奈子ほかコメントを寄せたSAHAJiの参加も決定した。チケットはイープラス(https://eplus.jp/sf/detail/4378470001-P0030001)にて。
著名人コメント
SAHAJi 西田蕉太郎
この映画は My Generation で始まり My Generation で幕が下りる
俺達を代弁してくれるのは The Who だ
どんなに狂った事をやっても正義に変えてくれる
夢は見るものじゃない叶えるものだと彼は言っている
怒りの中には愛があり平和がある
いつだって The Kids are alright さ
SAHAJi 西田曜志朗
平成生まれの俺達も The Who を聴いて育ってきた
彼等からは生きる希望や存在意義を教わった
今の時代にこそ魂に突き刺さる、鼓動が突き上がる滲み出る音楽が必要だと思う
Talkin' 'bout my generation
次は俺達の番だ
朝日順子 翻訳家/編集者/音楽ライター
英国には昔からパンチ&ジュディという、暴力満載の荒唐無稽な人形劇がある。本作はパンチ&ジュディ並みに笑えるトークと、アドレナリン全開の演奏部分が交互にきて、あっという間にエンディングを迎える。そんななか印象に残ったのはベース音で、映画館でなければ気づかなかった。日本初の劇場公開ありがとう!
吾妻光良 ミュージシャン
110 分これでもか、のオリジナル・メンバーの WHO 責めで、彼らが如何に猛烈な個性の持ち主であり、空前絶後のロック・バンドだったか、を思い知らされる。逸話などを入れてホロリとする人情噺の様な作品にも出来ただろうが、ひたすら続く演奏シーンを見ているだけで、何故か伝説のウッドストックのライヴで涙ぐんでいる自分に気づいた。
畔柳ユキ 写真家/ライター/ラモーンズ・ファンクラブ・ジャパン会長
ザ・フーが初めて来日したのは 2004 年。それまで「彼らのライヴを見たい」という願望と渇望感を満たしてくれたのが『キッズ・アー・オールライト』だ。10 代の苦悩や怒りを代弁し、破天荒なパフォーマンスでファンの心を掴む 4 人の魅力が集約されている。今見ても、だからバンドって最高!と思える傑作。
サエキけんぞう 作詞家/アーティスト
すべてがヴィンテージ!パンク感覚の先駆者である彼らの 60 年代の TV 映像は、ロック・ミュージシャンによる反抗的な態度が形成される貴重なドキュメントだ。またロック界最高の狂人、キース・ムーンの、実は正確なドラミングを象徴する映像も超貴重!テクノ機材シークエンサーとのセッション映像だ!YMOの高橋幸宏の大先輩なのである。
田中千世子 映画評論家
「マイ・ジェネレーション」は、今こそ「永遠のジェネレーション」。白いつなぎのピート、金髪を揺らすロジャー、侍風のジョン、そしてラディカルな憂愁をたたえる前のめりのキース(マルクス・ブラザースのハーポだ)が音を刻む。曲とステージをきっちり聞かせるスタイン監督の忠実なファンぶりがスバラシイ。
鶴澤津賀寿 義太夫節三味線演奏家(人間国宝)
さまざまな時代のインタビューやライブ、スタジオ演奏で綴られたザ・フーの歴史。若さにまかせた楽器破壊などの暴走を、彼らの意思に関わらず、やめられなくなった苦悩が、激しく、哀しく、迫る。
那須慶子 アーティスト/ミュージックセレクター
Baba O'riley と See me Feel me に感動し、繰り返し繰り返し聴くうちに
The Who が世界一好きなバンドになった!この映画(当時 VIDEO〜DVD)を観て益々好きになった。少女期の体感はいまだに続き、元気になりたい時は The Who をかけるほど。
ピーター・バラカン ブロードキャスター
これが日本初公開とは信じがたく、ぼくも長年見たかった映画ですが、元祖パンク・ロック・バンドの黄金時代を記録した貴重な作品です。
保科好宏 ロック評論家/ザ・フー・ファンクラブ初代会長
型破りな 4 人の個性のぶつかり合い、攻めぎ合いが生み出す演奏の破格のダイナミズム。テクニックを超越した至福のアンサンブルは正にバンド・マジック。当時の大物ロック・バンドをダイナソー(時代遅れの恐竜)と揶揄した 70 年代のパンク・バンドも挙ってザ・フーの曲をカバーし(セックス・ピストルズ、ジャム、ダムド等)リスペクトしたのは、曲や演奏に若が抱く社会・体制からの疎外感や、大人社会への怒りをストレートに表現していたから。そんんな元祖パンク・バンドにして最高のロック・バンドの全盛期を捉えた、ロック史に残る傑作ドュメンタリー映画を観ずしてロックを語るなかれ。
松村 洋 音楽評論家
バンドの真価は録音された作品よりも、やはりライブで発揮される。ザ・フーのライブは、ぶっ飛んでいた。楽器ぶち壊しサービスも、ステージだからこそ楽しめた。彼らの滅茶苦茶かっこいいライブ映像を大画面大音量で! 力強く切ない「無法の世界」(Won’t Get Fooled Again)は、ロック史に残る名演だ。
michiaki (Ra:IN,TENSAW) ミュージシャン
ブリティッシュ・ロックの最高峰、ザ・フー!モッズ・ファッションに身を包んだロンドンの若者、 ピート、キース、ジョン、ロジャーの4人がデビューからロック史にその名を刻んでいくドキュメンタリー。彼らの演奏は凄まじく圧倒的で合間に魅せる静寂とのバランスが最高。
これぞロックのバイブル!
渡辺真紀子 俳優
彼らのライブを生で見る機会がなかった私にとって、このドキュメンタリーはとても新鮮で、濃厚なものでした。ギターを持ったことがある人で、ピート・タウンゼントの真似をしたことがある人は世界中にたくさんいるはずです。スピーカを壊したり、ギターを床に叩きつてみたいって思った人はどれぐらいいるのでしょうか。思春期に The WHO の楽曲で踊り狂っていた私ですが、今更、彼らの具体的な大きさを知った気がしました。
ザ・フー キッズ・アー・オールライト
2025年9月26日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、吉祥寺UPLINK他ロードショー
原題:The Kids Are Alright
監督:ジェフ・スタイン|音楽監督:ジョン・エントウィッスル(ザ・フー)|出演:ザ・フー(ロジャー・ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーン、ピート・タウンゼント)、リンゴ・スター
1979年/イギリス/英語/110分/5.1ch
配給:オンリー・ハーツ|営業:トリプルアップ|宣伝:ブライトホース・フィルム
©Who Group Ltd
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