90年代のUSインディー・シーンに浮上した謎多き音楽集団「エレファント6」のはじまりとおわり、そして現在に至るまでを余すことなく記録したドキュメンタリー映画『A Future History Of: The Elephant 6 Recording Co.(原題)』が『エレファント6 レコーディング・カンパニー』の邦題で、7月31日(金)よりシネマート新宿、アップリンク吉祥寺、シネマリス他全国順次公開されることが決定した。あわせてポスタービジュアル、日本版予告編が解禁された。
1980年代後半にルイジアナ州ラストンで誕生した「エレファント6」。高校時代からの仲間であるビル・ドス、ウィル・カレン・ハート、ジェフ・マンガム、ロバート・シュナイダーらが自宅に集合しては手あたり次第に手に入れた楽器や機材を使って“実験”をはじめる。
サイケデリック音楽に影響を受け、共通の感性を持つ彼らはコロラド州デンバーやジョージア州アセンズといった小さな大学都市へ移り住み、旧式の4トラックおよび8トラック録音技術が一般に普及し始めた時期とも重なった。彼らは新しい音楽世界を創造しようとさらに“実験”を重ね、後に「オリヴィア・トレマー・コントロール」、「ニュートラル・ミルク・ホテル」、「アップルズ・イン・ステレオ」といったバンドが生まれたのだ。この3つのバンドはエレファント6の基盤となり、間もなくして数多くのバンドがコレクティヴに参加した。
ロバート・シュナイダーと友人でもあるチャド・ストックフレス監督が約10年の歳月をかけてカメラを回し続けた本作は、2019年に返却必須のレンタルビデオ方式のみで公開され、VHSビデオテープでしか見ることができなかった幻のタイトルであり、数多くのアーティストたちの活動の裏側を紐解いていく。関係者へのインタビューはもちろんのこと、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のイライジャ・ウッド、『エターナル・サンシャイン』(04)のデヴィッド・クロスなども出演し、登場人物は多岐にわたっている。

家賃の安い大きな家を借りて仲間たちと暮らし、ある時は部屋にアルミホイルを貼り付けてはスタジオにするなど、彼らは常にDIYで創造することにこだわり、レコーディングを重ねていた。友情ではじまった彼らの活動は、当時主流だった音楽への反発心もあいまって支持を広げ、アメリカのミュージックシーンにかつてないムーブメントを巻き起こしたのだった。90年代とはいったい何だったのか、「エレファント6」がどれだけ愛されてきたのか。これは、彼らの貴重な記録であり、未来のアーティストたちへのメッセージでもあるのだ。
本国アメリカでは2022年11月にライブ映像等が追加、アップデートされた最新版が公開されるや話題を集めた。日本国内では小山田圭吾やカヒミ・カリィがメンバーと繋がっていることから当時から注目を集め、根強い人気からファンが待ち焦がれていた待望作が遂に日本で劇場公開を迎える。

今回解禁されたポスタービジュアルには「エレファント6」の先駆者であり中心的バンドの「アップルズ・イン・ステレオ」のロバート・シュナイダー、「オリヴィア・トレマー・コントロール」のビル・ドス、ウィル・カレン・ハート、「ニュートラル・ミルク・ホテル」のジェフ・マンガムを筆頭に、「オブ・モントリオール」「エルフ・パワー」「ミュージック・テープス」などなど、数多くのユニークなバンド、アーティストの“仲間たち”が勢ぞろい。大きな家で共に暮らしては、DIYスタイルで音楽を創造し続けた彼らの、どこか浮世離れした雰囲気と飾らない魅力が伝わってくるビジュアルとなっている。
予告編では、「アップルズ・イン・ステレオ」の“Tidal Wave”、「ニュートラル・ミルク・ホテル」の“In The Aeroplane Over The Sea”の音源に乗せてインタビューと貴重なライブ映像が切り取られており、イライジャ・ウッドやデヴィッド・クロスなども登場。ジェフ・マンガムの「音楽を一緒に作ることが楽しい」の一言が象徴するように、正解も間違いもなく、彼らは仲間と好きな音楽を創り続けていたのだ。数々のアーティストが互いに影響を与え合っていたことが伝わってくる内容に仕上がっている。
まとめ(注目ポイント)
- “エレファント6”を追う音楽ドキュメンタリー 90年代USインディー・シーンを象徴する音楽集団の歴史と思想を記録。
- 2026年7月31日より全国順次公開 『エレファント6レコーディング・カンパニー』がシネマート新宿ほかで公開。
- 約10年をかけて制作された執念の記録 チャド・ストックフレス監督が長期間密着し、貴重映像を多数収録。
- イライジャ・ウッドら著名人も出演 関係者証言やライブ映像を通じ、ムーブメントの全貌に迫る内容。
- DIY精神から生まれた伝説的コレクティヴ 仲間たちとの共同生活と自主制作文化が独自の音楽世界を形成。
エレファント6 レコーディング・カンパニー
2026年7月31日(金)シネマート新宿、アップリンク吉祥寺、シネマリスほか全国順次公開
監督・製作・撮影 :チャド・ストックフレス
出演 :ロバート・シュナイダー、ビル・ドス、ウィル・カレン・ハート、ジェフ・マンガム他
2022年/アメリカ/英語/93分/カラー/ビスタ/5.1ch
原題:A Future History Of: The Elephant 6 Recording Co.
日本語字幕:大熊香奈/字幕監修:坂本陽一(ワイキキレコード)
提供:トーキーマジック、キングレコード/配給:キングレコード
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