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ナチスからヒトラーの毒見を命令された女性たちの真実の物語『ヒトラーの毒見役』が7月31日(金)より全国順次公開。このたび、監督コメント映像と著名人コメントが解禁された。

今回、本作の監督を務めたシルヴィオ・ソルディーニから、日本の観客に向けてコメント映像が到着。シルヴィオ・ソルディーニは、映画監督、脚本家。『エマの瞳』(2017)などで知られ、これまで数々の映画祭で高い評価を受けてきたイタリアを代表する名匠である。本作の日本公開への喜びを述べ、「過去の物語だけれど、現在にも通じる映画なのです」と、本作で描かれるナチスの脅威が現代の世界情勢にも共通していることを強調した。

さらに、公開に先駆けて一足先に本作を鑑賞した著名人から絶賛コメントが到着。ドイツ映画研究の第一人者であり、日本大学文理学部教授の渋谷哲也は、「食卓を囲む一部屋にナチスドイツの戦争のリアルを収斂させた本作はユニークかつ秀逸な反戦映画である」と、本作を優れた戦争映画として高く評価する。

イギリス在住のライター、ブレイディみかこは、「究極の状況下でひっそり息づいていたシスターフッドに胸打たれた」と、毒見役という過酷な運命の中で育まれる女性たちの連帯に言及した。

服飾史家・デザイナーとして幅広く活躍している長澤均は、「登場人物の衣装の細部から家具調度品まで、ここまで歴史考証にこだわった映画がかつてあっただろうか」と、細部までこだわり抜かれた劇中の衣装や美術の魅力を語っている。

その他、田野大輔、マライ・メントライン、山崎雅弘を含めた各界の著名人計6人がコメントを寄せた。コメント全文は以下のとおり。

著名人コメント ※五十音順・敬称略

■渋谷哲也(ドイツ映画研究/日本大学文理学部教授)
ヒトラーの毒見役だったという女性の告白を裏付ける歴史的資料はいまだ見つかっていない。
だがそれが史実だったかはさておき、食卓を囲む一部屋にナチスドイツの戦争のリアルを収斂させた本作はユニークかつ秀逸な反戦映画である。

■田野大輔(甲南大学文学部教授・ドイツ現代史)
厳重に警備された総統大本営「ヴォルフスシャンツェ」内の一室で、時に銃を突き付けられながらヒトラーの食事の毒見をさせられた女性たちの物語。東プロイセンの荒涼とした寒村、コンクリート張りの冷たく無機質な食堂、野菜中心の質素で味気のない食事が、戦争の指揮を執る独裁者の殺伐とした心象風景を照らし出す。突如として司令部で大きな爆発音が鳴り響き、女性たちや周囲の村落の人たちの間に動揺が広がっていく様子は、1944年7月20日に発生したヒトラー暗殺未遂事件の描写として秀逸である。

■長澤均(服飾史家/デザイナー)
登場人物の衣装の細部から家具調度品まで、ここまで歴史考証にこだわった映画がかつてあっただろうか。
デザインの再現にとどまらず、当時の織りを復元したコート、編み地のみならず傷んだほつれまで作り込んだセーターやカーディガン。
戦時の貧しい装いが際立つが、そうしたディテールが画面や物語と呼応して限りなく美しい。
レナート・ベルタの見事なカメラ、シルヴィオ・ソルディーニの行き届いた演出。細部そのものが映画全体を示した稀有な作品である。

■ブレイディみかこ(ライター)
食べるか?死ぬか?
その究極の状況下でひっそり息づいていたシスターフッドに胸打たれた。
こういう話がいま明かされることの時代性を考えさせられる作品だ。

■マライ・メントライン(ドイツ公共放送プロデューサー)
主人公たち「毒見役」は一見、理不尽に陥れられた「犠牲者」「被害者」のように見える。本人たちの主観でも同様だろう。しかし実はそんな単純なものではない。狂気の時代にて加害・被害の境界は不気味な逆説の様相を見せる。そう、本作はこれまであまり語られることのなかった、加害と被害が溶け合う「濃縮図式」ストーリーなのだ。まさに、ここでしか垣間見えないナチズム内幕の心理というものがある。そこに勧善懲悪は無い。

■山崎雅弘(戦史・紛争史研究家)
戦争の非人間的な側面を、静かに淡々と描く作品で、とても印象深く鑑賞しました。一般的には単純に極悪人として処理されがちな、ユダヤ人を大量殺害したゾンダーコマンドの親衛隊将校も、その「与えられた役割」によって心に闇を植え付けられている、という「弱さ」を含めた描き方に、作り手の視野の深さを感じました。

まとめ(注目ポイント)

  • 『ヒトラーの毒見役』7月31日公開ナチスに毒見を命じられた女性たちの実話を描く『ヒトラーの毒見役』が2026年7月31日より全国順次公開。
  • 監督コメント映像を解禁シルヴィオ・ソルディーニ監督が日本公開への思いと、現代にも通じるテーマ性について語ったコメント映像を公開。
  • 各界6人の著名人が絶賛ブレイディみかこ、渋谷哲也、マライ・メントラインらが、反戦や歴史考証など多角的な視点から作品を高く評価。
  • 戦争の知られざる実話に迫るヒトラーの毒見役を務めた女性たちの過酷な運命を通して、戦争の本質と人間の尊厳を描く一作。
作品情報

ヒトラーの毒見役
2026年7月31日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほかロードショー

出演:エリーザ・シュロット マックス・リーメルト
アルマ・ハスーン エマ・ファルク オルガ・フォン・ラックヴァルト テア・ラッシェ ベリット・ヴァンダー クリームヒルト・ハーマン

原作:ロッセラ・ポストリノ 「ヒトラーの毒見役」

監督:シルヴィオ・ソルディーニ
脚本:ドリアーナ・レオンデフ シルヴィオ・ソルディーニ ルチオ・リッカ クリスチナ・コメンチーニ ジュリア・カレンダ イラリア・マッキア
製作:リオネッロ・チェッリ クリスティアーナ・マイナルディ
撮影:レナート・ベルタ
音楽:マウロ・パガーニ
美術:パオラ・ビッザーリ

2025年/原題:Le assaggiatrici/ドイツ語/123分/イタリア・ベルギー・スイス/カラー/1.85:1/5.1ch/PG12

日本語字幕:大塚美左恵

配給:アンプラグド 

©2025 Lumière & Co. / Tarantula / Tellfilm / Vision Distribution

公式サイト https://unpfilm.com/dokumi

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