1990年代の台湾を舞台に、名門男子校マーチングバンド部の再起をかけて心を一つに部活動に励む高校生男子の青春を、実話をもとに描く台湾映画『進行曲 マーチングボーイズ』が全国の劇場で順次公開中。このたび、キャストたちが自ら挑んだ圧巻のパフォーマンスの裏側に迫るマーチングシーンのメイキング映像が解禁された。
公開後、SNSでは「最高に熱い青春映画だった」、「後半涙が止まらなかった」と反響が広がり、週末のミニシアターランキングで第3位にランクインした本作。特に、主演のムー・センらキャストが撮影の半年ほど前から訓練を重ね、吹き替えなしで挑んだラスト7分にわたる圧巻のマーチングパフォーマンスには、映画ファンはもちろん実際にマーチングや吹奏楽経験者からも絶賛の声が寄せられている。

今回、ジャン・ルイジー監督やキャストのインタビューから、そのマーチングシーン撮影の裏側に迫る貴重なメイキング映像が解禁された。
冒頭、ジャン・ルイジー監督は「これは若者たちの物語です。何かに熱中しそこに自分の価値を見出し、本当の自分を獲得する。勉強や試験だけが高校生活ではない。『俺はどこまでいけるだろう?』 映画ではリアルな感情を描きました」と紹介。
そして大会のパフォーマンスシーンの撮影を映し出しながら、「最大の難関は5分間の大会のシーンでした。映画の最も重要なシーンなので何があろうとも絶対に失敗できません。でもこのシーンは70人が集団で演技するため準備が本当に大変でした」と振り返るのは脚本・プロデューサーのケリー・チェン。
続いてマーチングバンド総指揮のダミエン・ファン(范家銘)は「楽器隊もフラッグ隊も練習期間は1年半ほどです。全くの素人が短時間でプロの技を習得するのです。課題は山積みでした」と話し、ジャン・ルイジー監督も「最初はひどいものでした」と正直に話す。
実際、楽器に挑戦したジャン・ハオ役ムー・センは、「最初は音が出なくて、毎日の練習で唇が腫れました。本当に難しかった」、部長タイチェン役ユー・ジェエンは「ただ愚直に練習するだけです。時間が惜しかったので枕元に練習板を置き、目が覚めたらすぐにスティックを握りました」と過酷さを告白。一方、リウ・ジーチュワン役リウ・ユーレンは「ある時ムー・センが言いました。苦しい練習は絶対に忘れない」と、キャスト同士が鼓舞しあって乗り切ったことを明かし、「今でも覚えています」とスネアドラムをたたくリズムを披露する。
そんな彼らの練習をみてきた監督は「俳優たちは苦しい練習を重ねてきました。その成果は観客を圧倒します」と自信をみせ、いざ本番の撮影が終了した瞬間に思わず叫ぶリウ・ユーレンの姿には彼らの本気度が伝わる。マーチングシーンへの真摯な姿勢と情熱が感じられる必見のメイキング映像だ。

ジャン・ルイジー監督いわく、初めて本作の脚本を読んだときに真っ先に思い浮かんだのが、“オレンジの悪魔”という異名を持ち、国内外で演奏が絶賛される日本の京都橘高校吹奏楽部だったという。実は、京都橘高校吹奏楽部は何度も台湾を訪れ、その素晴らしい演奏と躍動するパフォーマンスで台湾の人々を熱狂させてきた。ジャン監督もその演奏に魅了されたうちの一人。「初めてその演奏を観たとき、お祭りのような華やかさと、胸が熱くなるような情熱に深く感動したことを今でも覚えています」と振り返り、制作時にマーチングバンドが持つ情熱やエネルギーを映像に刻み込むことを常に心がけたと舞台裏を語っていた。
今回、その京都橘高校で長年にわたり吹奏楽部を見守り、支えてきた、京都橘高校吹奏楽部特別顧問の梅本裕先生から絶賛コメントが寄せられた。
ジャン・ルイジー監督の思いを知り、本作を公開初日に劇場で鑑賞したという梅本裕先生は「マーチングは、人々を笑顔にし、励まし、元気づける華やかな音楽ショーであると同時に、若者たちが仲間とともに汗を流し、葛藤を乗り越えながら成長していく、いわば『青春道場』でもあります。本番の華やかな演奏や演技の背後には、必ず地道な努力と、さまざまな葛藤やその克服のドラマがあるのです。ジャン・ルイジー監督は、こうしたマーチングバンドの特質を見事に描き出してくださいました。マーチングの持つ情熱とエネルギーが、作品の隅々にまで息づいています。それと同時に、若者たちがマーチングを通して成長していく姿が、実に説得力をもって描かれていました。華やかなステージで光を浴びる若者たち。しかし、彼らは単に観客を魅了するスターやアイドルとして描かれているのではありません。悩み、ぶつかり合い、仲間と支え合いながら成長していく、一人ひとりの人間として描かれています。そこに、この映画の大きな魅力があるのだと思いました」と温かなコメントを寄せている。
まとめ(注目ポイント)
- 『進行曲 マーチングボーイズ』全国順次公開中マーチングバンド部の存続をかけて奮闘する高校生たちの青春を描く台湾映画。
- 圧巻のマーチングシーンのメイキング映像解禁撮影前から訓練を重ねたキャストたちが、吹き替えなしで挑んだラスト7分のパフォーマンスに迫る内容。
- 監督とキャストが語る猛特訓の舞台裏楽器隊やフラッグ隊が技術を磨き、約1年半に及ぶ練習を通して本番の演技に挑んだ過程を紹介。
- 京都橘高校吹奏楽部とのつながりと絶賛コメント監督が着想を得た京都橘高校吹奏楽部について、特別顧問の梅本裕先生が作品へのコメントを寄せた。
進行曲 マーチングボーイズ
2026年10月23日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
監督:ジャン・ルイジー(姜瑞智) 脚本:ケリー・チェン(陳慧如)、ホアン・ジーカイ(黃致凱)
プロデューサー:ケリー・チェン(陳慧如)、ウルフ・チェン(陳鴻元)
出演:ムー・セン(牧森)、リウ・ユーレン(劉育仁)、ユー・ジェエン(余杰恩)、リー・リーレン(李李仁)、マー・ジーシアン(馬志翔)、ホアン・ディーヤン(黃迪揚)
2025年/台湾/台湾華語/ビスタサイズ/5.1ch/カラー 字幕翻訳:手塚雅美 原題:進行曲 Marchingboys
上映時間:117分 レイティング:PG12
配給:メイジャー 共同配給:アクセスエー
後援:台北駐日経済文化代表処 文化センター
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公式サイト marchingboys.jp




