映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』初の児童向けノベライズが登場！

タイムトラベル映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』初の児童向けノベライズ作品が2021年8月18日（水）に児童文庫レーベル・ポプラキミノベルより刊行される。

1985年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。タイムトラベルに巻き込まれる主人公の冒険を軽快に描いた青春ストーリーは、世界中に大きなブームを起こし、公開から36年経った今もなお広い世代に愛され続けている。そんな本作がポプラ社の児童文庫レーベル・キミノベルより、日本で初めての児童向けノベライズ作品として刊行されることが決定した。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力はまず、次から次へとピンチが訪れストーリーが展開していく高いエンタメ性。また、クールなデロリアンでの時空超えやスケートボードでのスリリングなチェイスシーンなどは、世代を超えて現代の子どもたちの心も動かすはず。さらに、過去に行って若かりし頃の自身の両親に会うという展開は、いつの時代の子どもたちにも、新鮮な衝撃を与えるのではないだろうか。

一方で、タイムトリップするという現実には起こり得ないストーリーでありながら、家族への愛や固い友情、恋や夢を追うことの素晴らしさなど、子どもたちに身近なテーマが描かれている。必死で両親を結び付けようとしたり、友人の命を救おうとするマーティの奮闘を、子どもたちは共感を持って見守ることだろう。

コロナ禍で、先が見えない状況が続いているが、「未来は自分でつくる」というマーティの姿から、誰でも、勇気、希望、夢を持つことができるのだということを子どもたちに感じ取ってほしい、そんな想いで作られた児童文庫『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の読みどころを紹介しよう。

ゲームのキャラクターデザインなど多方面で活躍する岩本ゼロゴさんによるイラストは、映画のワンシーンを彷彿させるほど、丁寧に原作に寄り添ったもの。そこに、今らしい垢抜け感とファッショナブルな雰囲気を加えている。初めて作品に触れる子どもたちも、きっとキャラクターに親近感を覚えてくれるのではないだろうか。

作中に登場するタイムマシン「デロリアン」を詳しく解説したページは、マシン好きの子どもたちの心をくすぐるはず。また、文章の説明だけでは少し難しい、落雷を利用しタイムマシンを作動させる作戦についても、イラストを使った解説が理解を助けてくれるので、リアルに場面を想像しながら読むことができるだろう。

中面イメージ／『バック・トゥ・ザ・フューチャー』より抜粋

ノベライズの魅力は、言語化されることによって、映画を観るのとはまた違った発見があること。とくに本作では、原作のスピード感はそのままに、モノローグを中心に丁寧な心理描写を加えられている。マーティのさまざまな想いがより伝わり、子どもたちがいっそう臨場感をもって読めるようなものを目指したという。

新しい児童文庫レーベルであるキミノベルでは、定番の古典名作のほかに、今まで児童文庫で紹介されてこなかった作品を新しい名作として積極的に紹介している。2021年3月の創刊時にはスティーブン・スピルバーグ監督の超有名SF映画『E.T.』のノベライズを刊行し、親子で楽しめると好評を得た。今後も小説にとどまらず、映画や舞台など幅広いジャンルから、感動したり胸を躍らせてくれる名作を、子どもたちに届けていく予定。

書誌ページ▶https://www.kiminovel.jp/book/et/
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