アカデミー賞前哨戦ともされる第79回ゴールデングローブ賞にて作品賞(ドラマ部門)、助演男優賞にノミネートされている話題作『コーダ あいのうた』(1月21日(金)公開)より本編映像が解禁された。 コーダ(耳が聞こえない親の子供)として育ち、自分の話し方にコンプレックスを持っている主人公が、音楽教師に導かれて思い切り歌い始めるエモーショナルなシーンだ。

本作は、サンダンス映画祭で上映されるや、世界のバイヤーがその権利に殺到し、史上最多受賞&史上最高額落札のニュースで世界を沸かせた感動作。2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクだ。「CODA(コーダ)」とは、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意味も併せ持つ。
海の町で、耳の聞こえない両親と兄と暮らすルビー(エミリア・ジョーンズ)は、幼い頃から家族の“通訳”となり、家業の漁業を毎日欠かさず手伝っていた。高校で合唱クラブを選択したルビー。彼女の歌の才能に気づいた顧問が、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、夢よりも家族の助けを続けることを選ばざるを得ない彼女は…。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ『ロック&キー』で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。共演は『シング・ストリート未来へのうた』で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』のオスカー女優マーリー・マトリンや本作でゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされたトロイ・コッツァーなど、全員が実際に耳の聞こえない俳優たち。監督は、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダー。
今回解禁された映像は、主人公のルビー (エミリア・ジョーンズ) が、彼女の歌の才能を見出した音楽教師のヴェルナルドと向き合う場面。教師は彼女を名門音大に推薦するために放課後の個人レッスンを申し出るが、コーダ(耳が聞こえない親の子供)として育ったルビーは、自身の話し方に長年コンプレックスを持っており、思い切り歌うことができない。
「普通と違う」「どう違う?」「異質で醜い」「では醜い声を出してみろ」と半ばヴェルナルドに押し切られる形で、ルビーはヤケになって大声を出し、歌い出す。その美しい歌声に、教師は思わず手をたたく。自分に自信がなかったルビーが家族以外の他者、外の世界と出会うことで、コンプレックスこそが自身の最大の魅力だったと気づく、エモーショナルなシーン映像となっている。
『コーダ あいのうた』は2022年1月21日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
コーダ あいのうた
2022年1月21日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:シアン・ヘダー 出演:エミリア・ジョーンズ「ロック&キー」、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ『シング・ストリート』、マーリー・マトリン『愛は静けさの中に』
原題:CODA|2021年|アメリカ・フランス・カナダ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112分|字幕翻訳:古田由紀子|PG12
配給:ギャガ GAGA★
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
公式HP:gaga.ne.jp/coda