台湾初リモードBLドラマ『隔離が終わったら、会いませんか？』9月17日より配信開始　予告編も公開

今、日本でも大人気の台湾BLドラマ『Be Loved in House 約・定～I Do』の製作陣の新作で「台湾初のリモートBLドラマ」として話題の『隔離が終わったら、会いませんか？』が9月17日（金）よりビデオマーケットおよびRakutenTVにて配信開始が決定した。あわせて３分間の予告編も公開された。

新型コロナウイルスの感染を抑えていた台湾では、5月中旬感染者が急激に増え、過去最も厳しい行動制限を実施。これによりエンターテインメント業界は大打撃を受け、制作スタッフ、俳優等、仕事はすべて止まり、先の見えない苦境に悩むことに。そこで多くの台湾BLドラマを輸入、製作してきたビデオマーケットのアニタ・ソン(宋鎵琳)エグゼクティブプロデューサーが、「行動の制限はされたとしても、まだ選択肢は残されているはず」と、リモートBLドラマの製作を企画、パートナーのRakuten TV、台湾KKTVが賛同して、今回のドラマの製作にこぎつけた。

脚本は『HIStory2 越界～君にアタック!』『HIStory3 圏套～ラブ・トラップ』『We Best Love』等、台湾BLドラマのヒットメイカー、リン・ペイユー(林珮瑜)。監督は『Be Loved in House 約・定～I Do』のジアン・ビンチェン(姜秉辰)。リン・ペイユーは「実は今回のお話を頂く前に、オーストラリアの女性とイギリスの男性が、コロナ禍でYoutubeの映像をきっかけに恋に落ち結婚したエピソードを新聞で見て、気になっていました。そこで、台湾と日本に置き換え、物語を書いてみました」と語る。

物語は、台湾に行きホテルで14日間の隔離待機を過ごす佐藤樹(河合朗弘)が、1台のカメラと電話番号によって引き寄せられる、陳柏春(邱治澔)との運命的な出会いを描く。出資会社だけでなく、主要制作陣、俳優も、まさに「台日友好」の陣容となっている。

主演の佐藤樹を演じるのは、映画『海霧』(2020年)等に出演し、長く台湾で活躍している日本人俳優河合朗弘。もうひとりの主演陳柏春を演じるのは、ランス・チウ(邱治澔)。2020年の大ヒット映画『君の心に刻んだ名前』に出演するなど、今注目の若手俳優だ。

他に、チャン・ヤーウェイ(張雅惟)、リン・ディンチアン(林鼎強)という若手俳優たちがキーパーソンとして登場。また『Be Loved in House 約・定～I Do』の主演アーロン・ライ(賴東賢)が、佐藤樹の友人役として友情出演し、台湾BLドラマのインスタLiveの多くで、司会進行&通訳を担当している歐陽MAMAも友人役として特別出演している。

3人のシーンも画面上で、リモート共演となったが、河合朗弘はアーロンを「とてもかっこいい！」と評し、欧陽ＭＡＭＡは「リハーサルみたいに本番でもアドリブが飛び交って、彼らは本当におもしろいです！」と話している。

俳優陣は、衣装、メイクアップ、小道具は自分で準備し、自宅もしくは決められた撮影現場で携帯を使って撮影。お互いに全く接触せず、監督もビデオ通話でカメラの位置等を指示している。

監督が一番苦労したのは、実はインターネットの接続状況が安定しなかったこと。また、俳優陣は「自分の演技している姿を画面上で見る事が出来るので、いつもと違って慣れませんでした」(河合朗弘)、「完全に相手役が見えない。リハーサルの方法すらいつもと違いました」(邱治澔)と語っている。

通常のドラマよりも全てにおいて自由は制限されているが、逆にコロナ禍に制限された生活がどんなものだったのか、その記録としても興味深い作品となっている。