『ゴーストバスターズ』『ゴーストバスターズ2』のアイヴァン・ライトマン監督の息子ジェイソン・ライトマン監督が、父親からシリーズを引き継ぐ形で最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のメガホンを取った理由を明かした。『ゴーストバスターズ』は親子二代で監督を務めた珍しいシリーズ映画となる。

「父のために映画を作りたかったんです。そして、自分の娘のためにも

映画監督アイヴァン・ライトマンを父に、女優のジュヌヴィエーヴ・ロベールを母に持つジェイソン・ライトマンは2005年の『サンキュー・スモーキング』で長編監督デビュー。 以後、『JUNO/ジュノ』と 『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされるなど、監督・脚本家として独自の道を切り開いてきた。

父親の代表作である『ゴーストバスターズ』シリーズを引き継ぐことに様々な葛藤があったことは想像に難くないが、それでも彼がシリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を監督するに至ったのはなぜだったのか。「CinemaCon 2021」の上映会に登場したアイヴァン・ライトマン監督は次のようにその理由を語った。

「40年間、ずっと1つの質問をされ続けてきました。それは、いつ結婚するのかということではありません。いつ子どもを持つかでもない。“『ゴーストバスターズ』を撮るつもりはあるか?”という質問です。そして最終的にこうして作ることになりました。何か(心境の)変化があったのかと聞かれるのですが、答えは一つです。私には伝えなければならないストーリーがあり、父のために映画を作りたかったんです。そして、自分の娘のためにも。『ゴーストバスターズ』シリーズは私のものではありませんし、私の父のものでもありません。皆さんのものです。私たちが作りたかったのは、謎めいていて、笑いがあり、映画館から出てくるときにテーマソングを歌っているような映画です。家族で一緒に観られるような映画ですね

今回の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、『ゴーストバスターズ』『ゴーストバスターズ2』の「正統なる続編」と言われ、かつてゴーストバスターズのメンバーだった祖父を持つ少女フィービー(マッケナ・グレイス)の冒険が描かれる。そこには、父からシリーズを継承した監督自身の姿やその家族の姿が投影されているのかもしれない。この作品を、ジェイソン・ライトマン監督から父と娘への「ラブレター」だと評するメディアもある。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の米公開は当初の予定より1週間延期され、11月12日から11月19日に。日本の公開日は「2021年」となっている。

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